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Tango ballet      [コンサートの記憶]

ピアソラ没後30年記念  ピアソラ・ザ・ベスト
              ~第一生命ホール


(出演)
バンドネオン:三浦一馬
ソロ・ヴァイオリン:石田泰尚
室内オーケストラ:東京グランド・ソロイスツ


(オール・ピアソラ・プログラム)
    編曲/オーケストレーション:三浦一馬

 デカリシモ
 フーガと神秘
 現実との3分間
 コルドバへのオマージュ
 ツィガーヌ・タンゴ
 ブエノスアイレス午前零時
 天使の死

 AA印の悲しみ
 バルダリート
 四分の三拍子で
 タンゴ・バレエ
  Ⅰ.Titulos Ⅱ.La Calle Ⅲ.Encentro-Olvido Ⅳ.Cabaret Ⅴ.Soledad Ⅵ.La Calle

(アンコール)
 オブリビオン (三浦一馬&山中惇史編曲) 
 アレグロ・タンガービレ
 リベルタンゴ




'22Aug三浦1.jpg



息を呑むタイトなアンサンブル!
スタイリッシュに変貌したピアソラのカッコ良いこと。。

いつもながら三浦一馬さんのセンスには驚かされる。
爽やかな風のようにアップデートされたピアソラ。
こんなバンドネオンは他では聴けない!

今回、とても印象的だったのはストリングスの厚み。
ピアノ・ギター・パーカッションが入るノリノリの曲は
もちろんバッチリ決まってるのだけど
時折、ふっと弦楽だけになるところにグッとくる。
まるで碧く深い海のよう。。
バンドネオンは
その深海で泳ぐ銀の魚。
柔らかく弧を描く 哀愁を帯びたメロディ-。

そして、石田泰尚さんのソロは極上でした!
超絶なアンサンブルを統率しつつ
期待の遙か上を行く独奏をやってのける。
さすが、組長と呼ばれるべき人(容貌だけじゃなくね)!





'22Aug三浦2.jpg



アンコール最後の「リベルタンゴ」で
三浦さんは立って片足を椅子に乗せて演奏(カッコイイ!!
バンドネオンの蛇腹を開くと赤色が。
三浦さんはベルトと胸のチーフを赤でそろえててお洒落~♬

ピアソラの作品を室内オーケストラで演奏するために
三浦さんは1年の4分の1を、その編曲にあてているとのお話!
こうして自分の思いが詰まった演奏会を開けるのは素晴らしいこと。
今回は特に
ずっと弾きたかった思い入れの深い作品「タンゴバレエ」が演奏できて
感激の様子の三浦さんでした。
「タンゴバレエ」は6章からなる大作。
まるで映画音楽のようでしたよ♬♪

これからも、ピアソラの進化形を聴かせてくれることでしょう~。


































































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Summer Music Festival '22     [響きのゆくえ]

今年もスイスから嬉しい音楽祭の配信!!

ヴェルヴィエはダニール・トリフォノフ、アヴィ・アヴィタルと、
次々に私の推しが登場するので、大忙しw
時差があるので、リアルに聴くのが大変でも
すぐにアーカイブになっていて、ホントに親切♡

昨年、この音楽祭でモーツァルトの全曲演奏会が話題になった藤田真央さん。

今年は独奏と室内楽で登場、と思っていたら
なななんと!
いきなりアルゲリチの代役にっ!!
ベトヴェンのコンチェルトをシッカリ演奏♬♪
無事に代役の重責を果たしたのでした。

そして、リサイタルは言わずもがな。
千変万化のタッチを駆使して紡がれる物語に感激!
詩情あふれるショパン、オペラのようなリスト、渾身のシューマン!
アンコールのモーツァルトは羽のように軽やか。
作曲家からの手紙を朗読するように世界を描き分けた最高のライブでした。
お顔と手元のアップは配信ならではですねえ♡

この前に、真央さんの師匠であるキリル・ゲルシュタインのリサイタルがありました。
師弟で音楽祭に登場なんて、すばらしい!




他にも、12歳のピアニストTsotne Zedginidzeくんが登場して
自作曲やドビュッシーを美しく演奏して度肝を抜かれたり!
(お名前、読めなくてゴメンナサイ・汗)
真央さんとのツーショット♡
真央さん、すっごくお兄ちゃんw


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        (この写真はweb上からお借りしました)






そうそう、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者クラウス・マケラが
チェリストとして室内楽を演奏しているのも聴き逃せません。
指揮者になる前はチェリストだった!しかもイケメン!
天は二物どころか三物も与えたもうた♡


大物といえば、アンドラーシュ・シフの代役が
あのサイモン・ラトル!!というのにはビックリ仰天でした!

ヴェルヴィエ音楽祭のインスタグラムで、その発表があった時の様子。
音楽祭のオーケストラのメンバーに向けての告知。

「今日は良いニュースと悪いニュースがありますが、
 どちらを先に聞きたい?」
オケのみんな「悪いニュース」
「悪いニュースはシフが来られなくなりました。」
オケのみんな「あ~~~(落胆のため息)」

「良いニュースは、その代わりにサイモン・ラトルが来ます!」
オケのみんな「うおーー!!(歓喜)」

こんなふうに、ライブ感満載の音楽祭から目を(耳を)離せません♪♬

(ところで、ラトルは何処でオファーを受けたのでしょうか?
 スイスに避暑に来ていた、とか?w)





まだまだ配信は続き、アーカイブもしばらく残りそうなヴェルヴィエ。
medici.tvは登録すれば無料で視聴できます。

ヴェルヴィエ音楽祭





そして、イギリスからは BBCプロムス!
こちらは毎年7月から9月という長期間の音楽祭。
BBCラジオで盛大に放送があります♪♬

 BBC Proms


こちらも後で何回も聴くことができます(ありがたや~♡


配信は、映像・音質ともに高性能になり
以前とは比べものになりません。
充実した夏になりそうです♬♪




























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Kyohei Sorita Piano Recital 2022    [コンサートの記憶]

反田恭平 ピアノ・リサイタル2022〈追加公演〉
              ~東京オペラシティ コンサートホール

(プログラム)
ショパン:マズルカ風ロンド ヘ長調 op.5
     バラード第2番 ヘ長調 op.38
     3つのマズルカop.56     
     ラルゴ 変ホ長調 B.109
     ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53「英雄」

シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959
        Ⅰ Allegro
        Ⅱ Andantino
        Ⅲ Scherzo:Allegro vivace
        Ⅳ Rondo:Allegretto

(アンコール)
ショパン:前奏曲 第25番 嬰ハ短調 op.45
ブラームス:6つのピアノ小品 op.18より
       No.1、 No.2、 No.6




極上の響きが

やわらかく舞い上がる

幸せな夢とともに

煌めき ゆらめき

高い天窓を超えて。。



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前半はオール・ショパン。
どれも、昨年のショパンコンクールで演奏された作品たち。
あの時の配信で、反田さんの演奏に釘付けになったけれど
こうしてナマで聴く響きは、それに比べようもない。


空気の精の呟きのような繊細な表現。
色鮮やかなグラデーション!
まさに、唯一無二のショパン。
何という深い思索だろう。
けれど、それを感じさせず
純真無垢な歌が
自由に、のびやかに奏でられる。

たとえば
作品56の最初のマズルカ。
絶妙なバランスで奏でられるポリフォニー。
優美な音色で歌いあい、絡み合う旋律。
これほど愛おしいマズルカを弾く人を
私は、他に知らない。。






後半はシューベルト。
ショパンよりも透明感のある音色で
端正に奏でられるソナタ。
まるでドイツ歌曲のよう。
ほら、リートの歌詞が聞こえてくる!


満場の喝采に応えてのアンコールは
このリサイタル・ツアーの別プログラムの作品。
ショパンに続いて演奏されたブラームス!
深い愛に心が震える。。




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ブラームス「6つのピアノ小品」のNo.1と2が続けて演奏され
鳴り止まない拍手に誘われて再登場した反田さん。
拍手が静まるのを待って、ひとこと。
「本、買ってください」
客席からクスクス笑いがさざめき、また拍手w
そうして、No.6が奏されたのでした。
この日は反田さんが執筆した自叙伝の発売日。
終演後のロビーにはご本を求める長い列が出来ていました。





これまでに反田恭平さんの生演奏を2度聴きましたが
どちらも、たった3曲!
昨秋のショパンコンクールの時から熱望していたリサイタルを
初めて聴けて、本当に幸せでした。。


ショパコンの後、反田さんがツイッターで
聴きたい曲を尋ねたことがありました。
私は Brahms と返信しました。
音色がピッタリだし、深く掘り下げた音楽になると確信したから。
だから、この日はそれが現実になって本当に嬉しかった。

さらに、プログラムのメッセージに
師匠のパレチニ先生から、
反田さんが弾くブラームスを絶賛された事が書かれているのを発見!
さすがだわ~、私!  (え?

















































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Bach to Piazzolla     [コンサートの記憶]

Pianos’ Conversation 2022
鈴木優人 plays Bach to Piazzolla
        ~オーチャードホール

バッハからピアソラへ
―多彩な鍵盤楽器で繋ぐ300年のタイム・トラベル

(出演)
鈴木優人(オルガン・チェンバロ)

鈴木崇朗(バンドネオン)
鈴木広志(サクソフォン)
鈴木大介(ギター)

(プログラム)
【第一部 鈴木優人ソロ】

J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 (org)
     :トッカータ ニ長調 BWV912 (chem)
     :フランス組曲 第5番 BWV816 より アルマンド(pf)
F.クープラン:神秘的なバリケード(chem)
J-P.ラモー:めんどり(chem)
武満徹:夢見る雨(chem)
F.クープラン:教区のためのミサ曲 より 世の罪を除きたもう主よ(org)
J.S.バッハ:小フーガ ト短調 BWV578(org)


【第二部 鈴木優人 with 鈴木タンゴ・トリオ(スズキトレス)】

J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080 より Ⅰ(chem)
ピアソラ:「ブエノスアイレスの四季」 より 春・夏 ☆ *
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080 より Ⅲ(chem&sax)
A.ピアソラ:フーガと神秘☆
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080 より Ⅴ(chem & gt)
A.ピアソラ:「ブエノスアイレスの四季」 より 秋☆ *
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080 よりVIII (org&b-n) 
A.ピアソラ:「ブエノスアイレスの四季」 より 冬☆ *

(アンコール)
A.ピアソラ:リベルタンゴ☆ *  

*編曲:山下康介


・オルガン  コンティヌオ・オルガン 製作・設計 GARNIER Organum 有限会社
・チェンバロ フレンチ・タイプ ヴィレム・クルスヴェルヘン製作(ユトレヒト、1987年)
       (クシェ・モデル、2段鍵盤:8'8'4)
・ピアノ   スタインウェイ D-274





このホールでパイプオルガンとチェンバロが聴けるとは!!
優人さんの胸がすく独奏に感激!



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前半は優人さんが3種類の鍵盤楽器を次々に演奏。

まずは正面の高い位置に据えられたパイプオルガンから。
大ホールにあるものより、ずっとコンパクトなせいか
音がとてもクリア。
優人さんが快速に弾く「鼻から牛乳」(違)の
足鍵盤が活躍するフレーズも、すっきりと良く聴き取れる。
このパイプオルガンはBCJの特注で製作されたもの。
ポジティブ・オルガンよりも通奏低音がしっかり鳴るし
組み立て式なので、このホールのようにパイプオルガンがない場所でも演奏可能。
とはいえ、オソロシイ数の部品をバラして運び、再び組み立てるという作業は
想像しただけで気が遠くなる!
良い音楽をしたいという一念の、なんと素晴らしいことか。



次はチェンバロ。
先月のブルーノートでは鈴木家の新しい蝶々くんだったけど
今回は黒地のシノワズリが美しい、古参のエビちゃん。
きらきらと明るい音色で、トッカータがカッキリと描き出される。
チェンバロも公演のたびにお家からお出まし。
最高の音楽を届けるためには、労力を厭わない。



そして、なんとピアノでバッハ!
ペダルを使い、暖かな音色で奏されるアルマンドの
なんと表情豊かだったことでしょう。。
しかし、バッハを人前でピアノで演奏するのは
「小学生の時の発表会以来で、とても緊張した!」
と、演奏後に語る優人さん。


バッハのフランス組曲にいざなわれ
フランスの作曲家の作品をチェンバロで。
アンニュイな表情の「神秘的なバリケード」
打って変わって
溌剌とした「めんどり」の鳴き声。

さらに、タケミツの「夢見る雨」は
見事な音程表現で
降る雨が見えるよう。。

前半の終わりにオルガンで奏されたのは
フランスとドイツの祈りの音楽。

重厚なクープランの作品は
下降する音型が印象的。
まさに頭(こうべ)を垂れて祈るよう。

そしてバッハらしさ全開の小フーガ。
優人さんが弾くと
風通しよく、どこまでも運んでくれる爽やかさ。



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                 (この写真はweb上からお借りしました)



後半は4人の鈴木さんが軽やかに時空を行き来する!

J.S.バッハの「フーガの技法」の中から
コントラプンクトゥスを1つ演奏すると
ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」を全員で演奏する。

まさに大きな振れ幅の中で、自在に奏でられる音楽の旅。

途中、ピアソラもフーガをかいたということで
「フーガと神秘」が演奏された。
これは、前半の「神秘的なバリケード」にリンクしているという。
(そんな優人さんのスペシャルなお話もいっぱい楽しめて嬉しかったな♡)


「フーガの技法」はチェンバロで演奏されたのが
優人さんの独奏に続く
サックスとのデュエット、そしてギターとのデュエット。
とても自然な編曲で、元からあった作品のよう!

そして、バンドネオンはオルガンとデュエット。

その昔、布教に行った宣教師が
讃美歌の伴奏のために携えて行ったのは
オルガンではなく、バンドネオンだった!という衝撃の事実。
それがアルゼンチンに渡って。。

この日、東京で
オルガンとバンドネオンが再会した。
素晴らしい弾き手に導かれた
幸せな再会。。


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             (この写真はweb上からお借りしました)







アンコールは全員が黒いTシャツに着替えて登場。
(どうも時間がかかってると思ったらw)
双眼鏡(←)で見ると、黒地に白い文字で「SUZUKI」と書いてある!
そう、この公演はナント全員が「鈴木さん」!
優人さん以外の3人は「鈴木タンゴ・トリオ(スズキトレス)」として活動中。
何やら、ライブハウスの店主が「全員が鈴木というのは面白い」と集められたのだとか!

SUZUKI CUATRO(クアトロ) で弾くピアソラは
優人さんがピアノでベースをズンズン鳴らしてて
とってもカッコ良かった!



せっかくTシャツ作ったのだから、
再演よろしくお願いします♪♬
(あ!もう そのつもりだった?)




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              (この写真はweb上からお借りしました)








古い時代の音楽と現代の音楽を行き来する。。
それは、優人さんが以前からやっていた演奏会。
私はそれにすっかりハマってw優人さん推しになりました。

例えば、ヴィヴァルディと現代音楽を交互にプログラムした
この演奏会 ↓↓

ヴェネツィァの歌う庭


いつかまた聴きたいと思っていましたが、
この日はその続編が聴けたような嬉しさでいっぱいでした!












































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Cateen plays Rhapsody in Blue   [コンサートの記憶]

調布国際音楽祭第10回記念 オープニング・コンサート
かてぃんplaysラプソディ・イン・ブルー
         ~調布市グリーンホール 大ホール


(プログラム)
カプースチン:8つの演奏会用エチュードOp.40 第3番「トッカティーナ」
いずみたく/森下 唯編:ゲゲゲの鬼太郎
ガーシュウィン(D. ハンスバーガー):ラプソディ・イン・ブルー

(アンコール)
ショパン:英雄ポロネーズ
ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム

指揮:鈴木優人
吹奏楽
ピアノ:角野隼斗
ピアノ:森下 唯



スタイリッシュで
カッコ良すぎるピアノに
魂を持って行かれた・・・

繊細なアプローチと
大胆なインプロ!

角野隼斗さんは
どこまで進化するのだろう。。





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優人さんがプロデュースしている「調布国際音楽祭」が10周年を迎えました。
そのオープニング・コンサートで角野隼斗さんが演奏する!
もちろん、指揮は優人さんです~♬♪

まずは開会のセレモニー。

そして角野さんの独奏でカプースチン。
ジャズ風だけど、きっちり譜面が書かれた激ムズの作品を
涼しい顔でさらっと弾いてしまう!
まことに軽やか(拍手~
トッカティーナ=Toccatina
あら、かてぃん=Cateen が隠れてました!
この作品は
軽やかに生きる角野さんそのもの♬♪







さて、優人さんが幼馴染みの森下唯さんと一緒に立ち上げたこの音楽祭。
森下唯さんは、かなり以前から演奏動画の投稿をしていた方で
いわば角野さん=かてぃんさんの大先輩。
ナマ演奏とデジタルの世界を行き来している二人の2台ピアノ。
有名な「ゲゲゲ」を森下さんが変奏曲にアレンジ。
様々なヴァリエーションで楽しませてくれましたが
中でもバロック音楽のようなフーガが印象的。
二人の音色がとても良く似ていて、息もピッタリ!
(譜面台にiPad、フットペダルを準備するところもソックリでしたw)




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                 (この写真はweb上からお借りしました)



ピアノが2台から1台へ。
角野さんは黒いジャケットの中のTシャツを白いYシャツにお召し替え。

「ラプソディー・イン・ブルー」

テンションノートがいっぱいなのに
ピュアでクリア!
粒立ちの良いピアノの音が飛び跳ねる。

ソロのメロディーを演奏するのは鍵盤ハーモニカ。
伴奏は左手でピアノ。
オンタイムでレイドバック。
微妙なさじ加減の見事なこと!

メロディーがピアノに戻る。
ダンサーの優雅なターン!
まばゆい光の粒子が
ホールいっぱいに広がる。

オケが、あの甘い旋律を奏でている間に
角野さんはステージ下手の方にあるチェレスタへ移動。
夢の中のオルゴールのような可愛らしさ。
月明かりの木陰
妖精の羽音。。

ピアノに戻るまでちょっと遠い。
足音を立てないように、そーっと歩く角野さんw

さあ、連打の始まり!
圧巻のピアノ・ソロ。
すっごいインプロヴィゼーション!
まさに、かてぃんワールド全開!


もちろんスタンディング・オベーション!

喝采を浴びてのアンコールが、あの曲!
最初のアコードが響いた瞬間に悲鳴がw
そりゃビックリしますよ。
ガーシュウィンの後にショパンなんて~。

演奏されたのは
きびきびと
エネルギーに満ちあふれた音楽。
希望、そして
明るい未来の予感。。



さあ、拍手が鳴り止まない!
指揮の優人さんが「もう一曲」の合図(いえいっ!
辞退する仕草の角野さん。
でも結局、ダブルアンコール♡
困ったような表情の角野さんに客席からクスクス笑い。
そして小さな音で弾き始めた「アイ・ガット・リズム」♪♬
でも、すぐに確信に満ちたピアノに。

超高速のストライド

繊細なたたずまい

そして ゴージャスなストーリー・・

今の角野隼斗さんの全てが凝縮されたような
すばらしいパフォーマンス!
興奮のるつぼ!!










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                 (この写真はweb上からお借りしました)



今年4月に優人さんがハンブルクで現地のオーケストラを指揮しました。
バルトークのピアノコンチェルトのソリストが角野隼斗さん。
角野さんは急な代役だったと聞き、一体誰が角野さんに依頼したのだろう?と思っていましたが
それが優人さんだったと、ご本人が明かしてくれました。
「ユーチューブでしか観たことのない人を、リアルに観られたら喜ぶでしょう」
と、優人さん。
その通り、ハンブルクの人達は大喜び♬
それにしても、たった2週間でコンチェルトを仕上げてしまう角野さん、本当に凄いっ!

キレ味最高のお二人は、お互いに刺激し合い 高め合って
これまで聴いたことのないような音楽を創り上げていく。
それを 同じ空間で聴くことができる!
こんな幸せは他にない。。




































































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森のピアノ          [コンサートの記憶]

「徹子の部屋」クラシック2022
           ~オーチャードホール


黒柳徹子さんの司会で、ゲスト4組の演奏とお話。

反田恭平さんは休憩後の最初に登場しました。その演奏のみ書きます。



(プログラム)
ショパン:ワルツ第5番 変イ長調 Op.42 “大円舞曲”
      ラルゴ 変ホ長調 遺作    
     英雄ポロネーズ





優美な音色で奏でる しなやかなワルツ!
ピアニストの楽しそうな横顔。
超高速のパッセージが舞い上がり、駆け下りる。
華やかなコーダから
ふいっと消えるように締める
お洒落なエンディング。

拍手に応えて、椅子に掛けたまま少しお辞儀。

それまで明るいオレンジ色だった舞台照明が
グリーンに変わる。

ここは「ピアノの森」・・

・・風がやわらかく吹き
  ゆれる木もれ日
  カイが弾く森のピアノ
  鳥たちが声を合わせる・・
  


深い表情のラルゴ。
大切な人への想い
ゆるやかな時の流れ
生きるもの全てに
やすらぎと愛を。。

その響きの中から導き出されるポロネーズ。
英雄は力強く歩み出る。
けれど 
どこか懐かしい香り。
勇壮な歌声は
風に乗って飛んでいく
はるか遠く
地平線の向こうへ。。






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                        (写真は加工してあります)


オールショパン・プログラムといっても、たった3曲!
反田さんの貫禄の演奏を楽しみましたが
やはり、もっと聴きたかった!が本音です。

どのゲストも演奏は3曲、と決まっているようなので仕方ないw
前半はPAが入っていて、かなりの爆音でしたが
反田さんの時は ほぼ生音だったしね。
演奏の後、黒柳徹子さんとのトーク。

反田さんのお話は、ショパンコンクールやピアノに関する事。
コンクール以来、様々なメディアで語ってきた反田さんですが
感心するのは、毎回とても新鮮に話すこと。
インタビュアーや、その場で聞いている人に合わせるように
その時、その場にピッタリの言葉で話す。
だから何度も聞いたことのある内容なのに
またワクワクしながら聞いてしまうw

思えば、ピアノも同じ。
常に異なったインスピレーションで演奏するから
作品が新鮮に聴こえる。
昔から演奏されてきたクラシック曲が
現代も愛される理由。。






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ラストはゲスト全員で「徹子の部屋」のテーマ曲を合奏。
反田さんも参加してました~♪♬


さて、私はいつになったら反田さんの【リサイタル】を聴くことが出来るのでしょうか?!!





































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THE ART OF VIOLIN         [コンサートの記憶]

THE ART OF VIOLIN
       ~Hakuju Hall


﨑谷直人(vn)
沼沢淑音(pf)

(プログラム)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
チャイコフスキー:懐かしい土地の思い出より「瞑想曲」
イザイ:子供の夢
クライスラー:愛の喜び
       愛の悲しみ
       美しきロスマリン
マスネ:タイスの瞑想曲

フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

(アンコール)
ピアソラ:オブリヴィオン
チャイコフスキー:懐かしい土地の思い出より「メロディー」







ヴァイオリンとピアノが創る小宇宙
ふたつの楽器が
語りあい 歌いあい
遠い昔から未来へ続く物語を
紡ぎだす。。



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ヴァイオリンの名曲の連続技にクラクラな演奏会でした。
まず、崎谷さんの音色の美しいこと!
そして丁寧に歌われる旋律の表情豊かなこと!
音楽に真摯に向き合った演奏は
聴き手の心に素直に届く。
どんなに激しい場面でも
これみよがしな弾き方は決してしない。
それなのに伝わってくる、情熱そして深い思い。

さらに、ピアノの沼沢さんとは息がピッタリ!
まるで二つの楽器が融合したよう。。





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あれは いつのことだろう?

何かのアクシデントでキャンセルになった演奏。
その子の事がずっと気になっていた。。

それから時が経ち、その子が演奏家になった事を知り
いつか聴いてみたいと思っていたけれど
それが実現するまでに、さらに時が過ぎていった。



アンサンブルやオーケストラで活躍していた崎谷直人さんが
ソロ活動をスタートさせる、その初めてのリサイタルを
長い間の念願がかなって 
とうとう聴くことができました。

しかも、学生時代の友人との共演という
これ以上ない幸せなステージ。

「とにかく楽しくヴァイオリンを弾きたい」
という本人の気持ちが伝わってきた、
ほんとうに素晴らしい演奏会でした。



















































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BACH at BLUE NOTE vol.2    [コンサートの記憶]

鈴木優人presents"BACH at BLUE NOTE" vol.2  2nd.Set /On Line



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一台のチェンバロが
アンサンブルをしているように
歌い 躍動し
多彩な音楽が繰り広げられる
まさにバ・ロック!





(セットリスト)
J.S.バッハ:パルティータ第2番 BWV 826 よりシンフォニア
                ・クーラント・サラバンド・ロンドー・カプリッチョ
G.F.ヘンデル:クラヴサン組曲 HWV 434 より メヌエット ト短調
D.スカルラッティ:ソナタ K.30 ト短調「猫のフーガ」
J.S.バッハ:平均律 第1巻 第1番 BWV 846 ハ長調 プレリュード・フーガ
            第2番 BWV 847 ハ短調 プレリュード・フーガ
D.スカルラッティ:ソナタ K.461 ハ長調
J.S.バッハ:イギリス組曲 第2番 BWV 807より サラバンド
G.F.ヘンデル:ハープシコード組曲 第7番 ト短調 HWV.432 より「パッサカリア」
J.S.バッハ:平均律 第2巻 第12番 ヘ短調 BWV 881 より プレリュード
     :イタリアンコンチェルト BWV971

(アンコール)
F.クープラン:クラブサン曲集 第2巻 第6組曲 より「神秘的なバリケード」 







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優人さんのブルーノート・ライブ第2弾を配信で聴きました。

昨年の初ライブで優人さんはチェンバロもピアノも弾き
何人ものお友達が出演され(通りすがりにw)
バラエティー・ショーのようになっていました。
今年はチェンバロのみでのソロ・ライブ!(そうこなくちゃ♡

今回の楽器は鈴木家の新人さん。
シノワズリの装飾が美しい、以前の楽器(エビちゃん)の音色は
素晴らしくて大好きでしたが、今度の楽器もなかなか。
張りのあるクリアな音色が魅力的。
側面に蝶々が描かれていて、優人さんが弾くとひらひらと舞っているようです。


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プログラムはJ.S.バッハを中心に、G.F.ヘンデルとD.スカルラッティを組み合わせた
バロックのステキな曲が並びました。
優人さんは演奏の合間に、自身の今後の演奏活動について話すので
それに関連した曲「鼻から牛乳」とかのサワリを弾いたりします。
(セットリストに入れていませんw)



チェンバロは鍵盤の側面に出っ張りがあって
リアル客席からは手元が見にくいのですが、
配信だとバッチリ♬♪


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いつも端正な演奏の優人さん。
この日はなんだか自由度が増したよう。。

特にセトリ最後のイタリアンコンチェルトは
しなやかで生き生きしていて
人生の楽しさを謳歌しているようでした。



そしてアンコールは、この日唯一登場したフランスの作曲家。
柔らかに語りかけるような揺らぎ。
幸せな夜がふけていく。。







































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