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Piano Concerto op.54         [コンサートの記憶]



ほろ苦い感傷は

大きなうねりに巻き込まれ

やがて

空の高みへと昇華していく。。




<新・クラシックへの扉>
            ~すみだトリフォニーホール

デリック・イノウエ[指揮]
アンドリュー・フォン・オーエン[ピアノ]
新日本フィルハーモニー交響楽団

(プログラム)
シューマン/ピアノ協奏曲イ短調 作品54
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調 『運命』 作品67

(アンコール・ピアノ)
バッハ/パルティータ 第1番より サラバンド

(アンコール・オーケストラ)
シューベルト/ロザムンデ バレエ音楽 第1番より




ロベルト・シューマンが1845年にかいた、唯一のピアノコンチェルト。

何故これほどまでに心を揺さぶられるのだろう。
短調なのに、人生を生きていく強い決意に溢れた第1楽章。
美しいけれど ただ甘美なだけではない、芯のあるメロディーが印象的な第2楽章。
そして第3楽章の躍動するエネルギーは聴く者の心を掴んで離さない!



私が大好きな このコンチェルトを、アンドリュー・フォン・オーエンが弾いてくれました。

長身のオーエンの大きな手が鍵盤を楽々と操る。
右手の明るいタッチはオーケストラの中から煌めく音色を浮かび上がらせる。

そして、なんと左手の柔軟なこと!
そこから生み出される音色の豊かさは見事。
深みのあるバスラインがシューマンの独特なハーモニーを支え
協奏曲の醍醐味を存分に引き出していく。。

私は音の渦の中で
この瞬間に出会えたことに心から感謝していました。


そしてアンコールのバッハ。
これもまた秀逸!
ポリフォニーが美しく歌い合うさまを聴くのは
まことの幸せ。












この演奏会は、私には珍しく 急に思い立って出かけてきました。
数日前のアンドリュー・フォン・オーエンのリサイタルが素晴らしかった
というウワサを耳にしたのです。

実は、なかなかイケメンな写真につられてw
行こうかなーと思い、YTを見てみたのですが
あまり良い演奏がなくてリサイタルはパスしてしまいました。
あー、こんな事なら行っておくべきでしたねえ。

後で調べてみたら、今回の来日は数カ所でリサイタルをしているのですが
なんと!全て違うプログラムなのです~(驚
次回は必ず!と誓ったのは言うまでもありませんw

それにしても、指揮のデリック・イノウエさんの腕の稼働率の凄いこと!
肩から ぐいんぐいん回す指揮はエネルギッシュで爽快でした~。
オーケストラは、もう、これがプロですよねえ。
安定していてスバラシイ!








というわけで、こちらが長身のアンドリュー・フォン・オーエン ↓

オーエン.jpg

ピアノが小さいわけではありません。念のため。

このサイズですから、ピアノ椅子に座ると鍵盤の下に膝がくっつきそう。
ピアニストの場合、大きいというのも一つの才能ですねえ。

今回はコンチェルトなので2階席で音が飛んでくるのを目一杯楽しみました。
もちろん、双眼鏡でチェック怠りませんともw

次回は(しつこい)最前列で拝みたいと思います!


















































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