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Collegium Musicale vol.4          [コンサートの記憶]

ヴィヴァルディとゼレンカ 18世紀の教会音楽
                ~日本福音ルーテル東京教会


(出演)
ソプラノ:藤崎美苗 澤江衣里
アルト:青木洋也
テノール:中嶋克彦
バリトン:加耒 徹

オーボエ:森 綾香 小野寺彩子
ヴァイオリン/ヴィオラ・ダ・モーレ:原田 陽
ヴァイオリン:池田梨枝子 廣末真也
ヴィオラ:廣海史帆
チェロ:懸田貴嗣
オルガン:山縣万里

(プログラム)
ヴィヴァルディ Antonio VIVALDI (1678-1741)
  ヴィオラ・ダ・モーレ協奏曲 ニ短調 RV393
  ニシ・ドミヌス「主が家を建てられるのでなければ」RV608

ゼレンカ Jan Dismas ZELENKA (1679-1745)
  「聖週間のための6つ哀歌」より ZWV 53 .
      聖木曜日の第一哀歌
     聖木曜日の第二哀歌
  天の女王、喜びませ ZWV 134
  マニフィカト ハ長調 ZWV 107

(アンコール)
ゼレンカ:アーメン(マニフィカトハ長調より)

 




アルトソロの甘美な歌声が
高く 低く
祈りの旋律を紡ぐ

たたみかけるように歌われる
劇的なシーン

緩やかに揺れる
ロマンティックなフレーズ

哀しみのモノローグはセピア色に
決意と諭し、そして許し

ほんとうに様々な感情が入り交じった音楽は
最後に
ヴィヴァルディが好んで使うフレーズが
風のように疾走し
旋回して舞い上がる!





'19July C.ムジカーレ1.jpg




この日のプログラムは
5人の声楽メンバーの、それぞれのソロと
ヴィオラ・ダモーレの協奏曲。

1曲目の青木洋也さんのアルトソロでノックアウトされw
後半は加耒徹さんのバリトンソロの芳醇な歌声で昇天~♡

加耒さんの歌はとても真摯で
心からの感情の発露がすばらしい。
それが、聴く人ひとりひとりの心にダイレクトに届く。
器楽のアンサンブルの中に すうっと溶け込んでいながら
ソロとしての表現を余すところなく聴かせてくれる。



精鋭の通奏低音を筆頭に、素晴らしい器楽奏者たち
そして細やかなアンサンブルの合唱よる
まさに心踊るプログラムを堪能。

ヴェネツィアのヴィヴァルディの許へ赴き
ともに音楽をしたというドイツのゼレンカ。
ふたりの作品は兄弟のように似ているから
一夜で聴けたのは本当に嬉しい。



終曲の「アーメン・コーラス」がアンコールで再び演奏される。

アルトが歌い出すフレーズが
次々に受け渡される
まろやかなフーガ

帰り道は
それが エンドレスでぐるぐる・・

なんて幸せな夜!












青木洋也さんのソロは私が今まで聴いた中で
いちばん よかった!!
なので、以下この曲の自分のためのメモ♪

(歌唱はもちろん、作品がとてもドラマティックで感動。
しかし当日配られた対訳はサブタイトルがなく、一連の詩のように記載されていたので
初めて聴く私は戸惑ってしまったのでw)



ヴィヴァルディ『ニシ・ドミヌス Nisi Dominus』(RV608)
   旧約聖書「詩篇(詩編)」第127篇に基づく作品

曲名は「主でなければ」の意。
該当する詩篇の内容から邦題は「主が家を建てられるのでなければ」とされる。

1. Nisi Dominus (Allegro) 主が家を建てられるのでなければ
2. Vanum est vobis (Largo) あなたがたが早く起きるのも
3. Surgite (Presto) 苦しみのパンを食うものよ
4. Cum dederit (Andante) 主は愛するものに眠りを与えたもう
5. Sicut sagittae (Allegro) 力のある者たちの子らは
6. Beatus vir (Andante) 幸いなるかな
7. Gloria Patri (Larghetto) 栄光が父と子と精霊に
8. Sicut erat in principio (Allegro) 初めにそうであったように
9. Amen (Allegro) アーメン






























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