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GOYA    [カーテン・コールの後に]

ミュージカル『ゴヤ-GOYA-』
          ~日生劇場


原案・脚本・作詞:G2
演出:鈴木裕美
作曲・音楽監督:清塚信也

出演:
フランシスコ・デ・ゴヤ 今井翼
サパテール(ゴヤの親友) 小西遼生
ホセーファ(ゴヤの妻) 清水くるみ
テバ伯爵(ゴドイの副官) 山路和弘
アルバ公爵夫人(資産家) 仙名彩世
ゴドイ(若き宰相) 塩田康平
バイユー(ホセーファの兄) 天宮良
マリア・ルイザ(スペイン女王) キムラ緑子



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激動の歴史を生きる画家の生涯
描く事と生きる事の意味を問いかける。。



日本語の歌詞が
音楽にピッタリはまって美しく歌われる。
清塚信也さんの全編書き下ろしの楽曲。
もちろんフラメンコも登場するけれど
ことさらスペインを強調することなく
モーツァルトのオペラを彷彿とさせるような
クラシックのベースの上で
自由な発想で生き生きとミュージカルを創り上げる。
編曲、生オケの演奏も素晴らしくて
圧巻の後半は感動で涙が止まらなかった。。


今井翼さん得意のタップを始め
群舞のダンサーたちの
ダンスシーンの見事なこと!


そしてゴヤの絵から抜け出してきたような人々に惹き付けられる。



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                  (この写真はweb上からお借りしました)





フランス革命、ナポレオンの台頭・・
王政が崩壊しヨーロッパ全土が大嵐に翻弄される時代。

ゴヤは画家としての名声を得るために
王室に取り入り、成り上がっていく。
そして友や妻の忠告をきかずに突き進む。

しかし、何者かに毒を盛られ聴力を失ってしまう。
虚無感の中、創作意欲を失い 殻に閉じこもるゴヤ。

スペインは何年も続く戦争で暗黒の時代。
ゴヤの晩年の素描画はその頃に描かれた。

一瞬を永遠に!
自分の眼で見たものを
そのまま描くこと
それが唯一、自分にできること。。








'21April GOYA2.jpg 
                (この写真はweb上からお借りしました)





画家を主役にしたミュージカル?!
この公演を知った時、本当に成立するものなのか半信半疑でしたが
清塚さんが作曲した音楽だというのでw 観に行ったのです。
そしたらっ
音楽の素晴らしさは言うまでもありませんが♡
脚本の完成度が非常に高く、深い内容を見事に描いていて感服しました。
キャストの皆さんの歌、演技、ダンスも超ハイレベルで興奮のるつぼ!
もう、ボロ泣きでした。

最後は客席全員で
スタンディング・オベーション!!







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またもや天井桟敷からの観覧で、双眼鏡のお世話になりましたが
迫力はここまで充分に伝わってきました!
日本のミュージカルの実力、スゴイですっ。


























































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gillman

衣装も含めて舞台演出が素晴らしいのが伝わってきます。バイロイトもそうですが、舞台が良いとそこに次元の異なる世界が出現して、それだけでもテンションがあがりますね。ましてや歌が素晴らしければパーフェクトですね。
by gillman (2021-04-22 09:53) 

Halumi

gillmanさん♪
ほんとうに仰る通りです!
総合芸術はそれぞれのプロが集結してこそクオリティの高いものとなると思いますが、全てが満足いくものになるには様々なハードルがあります。
この舞台はその高いハードルがクリア出来たので、観客の五感に訴えかけるような作品になったのですね。
ブローウェイならロングランになるのではないでしょうか。

by Halumi (2021-04-22 20:43) 

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