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Let’s celebrate your new beginning!!  [コンサートの記憶]

第18回ショパン国際ピアノコンクール
              ~ワルシャワ

最終結果が出ましたね!


第1位 Bruce (Xiaoyu) Liu, Canada ブルース・(シャオユー)・リウ(カナダ)
第2位 Kyohei Sorita, Japan 反田恭平(日本)
第2位 Alexander Gadjiev, Italy/Slovenia アレクサンダー・ガジェヴ(イタリア/スロベニア)
第3位 Martin Garcia Garcia, Spain マルティン・ガルシア・ガルシア(スペイン)
第4位 Aimi Kobayashi, Japan 小林愛実(日本)
第4位 Jakub Kuszlik, Poland ヤクブ・クーシュリック(ポーランド)
第5位 Leonora Armellini, Italy レオノーラ・アルメッリーニ(イタリア)
第6位 J J Jun Li Bui, Canada J J ジュン・リ・ブイ(カナダ)

協奏曲最優秀演奏賞 マルティン・ガルシア・ガルシア
マズルカ最優秀演奏賞 ヤクブ・クーシュリック
ソナタ最優秀演奏賞 アレクサンダー・ガジェヴ
ポロネーズ最優秀演奏賞 該当者なし



日本人が50年ぶりの第2位!という報道で大騒ぎになりました。
クラシック音楽のニュースがこんなにクローズアップされることは滅多にないですね!
反田恭平さん、一躍有名人です♫

今年は出場者のレベルが高く、私は7月の予備予選から応援してきました。
YTでの配信の画質・音質がかなり良かったこともあります。
私がコンクールウオッチングを始めた○十年前とは比べものになりません。

さらに今回はネットでダイレクトに応援できるというのも魅力w
ショパンコンクールのオフィシャルも複数のSNSでどんどん発信するので
ものすごく盛り上がりましたよ!
生演奏中にYTのコメント欄に書き込めるし、
コンテスタンツのSNS個人アカウントに直接メッセージが送れる。
「皆さんの応援にとても励まされました」
なんてインタビューに答えてくれると
「私の応援が通じたのね♡」
と、ますます力が入るわけです。
コンクール期間中は、まさに伴走者になって走り続けたので
本当に大変な毎日でした。
彼らのひたむきさに感動し、演奏に一喜一憂し・・
真剣勝負のパフォーマンスを聴いていると
オシゴトの音楽は聴く気がしなくなりますw


10月は1次予選からスタートし、2次・3次と人数が絞られていく中
個性豊かな人達が残っていることに気付きました。
さすがに、あの魔術師のようなオソキンスは姿を消しましたが(ザンネン!w
スペイン人のマルティン・ガルシア・ガルシアさんなんてホントに歌うんですよ!
左手で弾くのは歌曲の伴奏のよう!それに乗せて朗々とメロディーを歌う。
イタリア人のレオノーラ・アルメリーニさんの情感あふれるショパンなどなど、
「これが私の音楽だ!」
という主張が全開の演奏がバラエティー豊かに聴けて
本当に楽しかったです~♡


しかし、何と言ってもショパンコンクールですから
王道のショパンを弾く人が優勝!
その他にも人格や精神力も問われるそうです。
本番の舞台裏はバタバタだし、
メディアのインタビューはあるし、座談会まである!
そういう事を全てこなした上で
ステージでは最高の演奏をしなくてはならない。
そういう集中力が身についていないと勝てないのですね。


こうして、見事2位に輝いた反田さん、
ファイナルのコンチェルトは本当に凄かった!
深い響きのバスとクリアな内声が、オーケストラと歌い合い、
ピアノとオケで一つの音楽を創り上げていく。
こんなにワクワクしたのは初めて!

でも、普通の演奏に馴染んでいると
違和感を感じた人もいたようです。

個性を重んじた審査も、最終的には王道に軍配を上げたのでしょうか。

でも、反田さんは
12歳の時からの夢である「ショパンコンクールでコンチェルトを弾く」が叶ったのですね。
そのための、何年にもわたる周到な準備があってこその素晴らしい舞台でした!












そんな展開の中、角野隼斗(すみの はやと)さんも3次に進みました!
惜しくもファイナルには届きませんでしたが
予備予選から1次、2次と進むうちに
角野さんの演奏がぐいぐいと深化して
3次の時は思う存分、自分の世界を創っていました。

彼の、今ここで生まれたような音楽
即興性のあるピアノが
アカデミックな場で認められ3次まで進めたのは
画期的なことですよね。
本当に嬉しい!
演奏は時代とともに
次々にアップデートされていくのでしょう。


ところで、ショパンの祖国ポーランドの民謡であるマズルカは
他国の人にとって難題です。
楽譜自体は平易でも「祖国の心」を表現するのが難しい。
角野さんも、かなり悩んだそうですが
この時の演奏は、本当に素晴らしかった!
森の精霊の歌声のようなピアニッシモに感動しました。








角野さんのツイッターの投稿
「略~もちろんコンチェルトが弾けないのは悔しいですが、
きっとお前は自分の道を行けということなんだと思うことにします。
この経験を糧に、僕はこれからも自分の信じる音楽を貫いていきます。
いつも僕の音楽を好きでいてくれてありがとうございます!!」

これに小曽根さんがリプライしました!
「始まったね!
Let’s celebrate your new beginning
and pray for your friend’s Glory.」

ああ、小曽根さんの応援が嬉しすぎて感涙。。



そうして、角野さんはピアノの師匠に会いにパリへ!
師匠というのはジャン・マルク・ルイサダ氏。

私はルイサダさんのオシャレな演奏が大好きで、来日公演も聴きましたよ。
角野さんがレッスンを受けていると知った時は嬉しかったなあ。

ルイサダさんは角野さんを心配して、
コンクールの期間中も毎日オンラインでレッスンしてくれたとか♡
そして、結果に意気消沈しているのではと
パリの自宅に招いてくれたのでしょう。





さて、角野さんは今度はバルセロナへ!
インスタ・ストーリーでそれを見た時
「フランチェスコ・トリスターノと繋がったら良いなあ。。」
と、ぼんやり思ったのですが
っが!!

なななんと!
次の投稿に角野さんがフランチェスコと自撮りツーショット!!

'21Octかてぃんフランチェスコ.PNG



やだ、ホントに繋がった!

どうやらフランチェスコの自宅でご飯を食べたみたい(きゃー♡
自宅スタジオの写真もあったので、セッションしたのかなあ。。
ううう、これからの展開が楽しみすぐる~♡♫☆♪


あらま、ショパコンの話題のはずがこんなことに!笑笑
私の大好きなアーティスト達が繋がって
さらに新しい音楽が生み出されて行くかと思うと
ワクワクが止まりません~!!

















































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gillman

若い人が頑張っていますね。ヨーロッパでも音楽会に行くと観客も年寄りばかりで、このままいくとクラシック音楽は衰退してしまいそうで、新風を吹き込んでもらいたいですね。
by gillman (2021-10-30 10:48) 

Halumi

gillmanさん♪
おっしゃる通りです!
コンクールの報道を通して、あまりクラシックを聴いていなかった人が興味を持ってくれると良いと思います。
これまでもクラシック音楽は、時代に合った演奏の仕方や聴き方をされながら受け継がれてきました。
今、若い世代がもの凄い勢いでアップデートしているのは
本当に頼もしいです。


by Halumi (2021-10-30 16:41) 

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