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Trevor Pinnock       [コンサートの記憶]

トレヴァー・ピノックのモーツァルト「レクイエム」
                    ~紀尾井ホール


(出演)

トレヴァー・ピノック(指揮)
紀尾井ホール室内管弦楽団

望月万里亜(ソプラノ)
青木洋也(アルト)
中嶋克彦(テノール)
山本悠尋(バス)

紀尾井ホール室内合唱団(特別編成)


(プログラム)
モーツァルト:交響曲第40番ト短調 KV550(第2稿)
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス ニ長調 KV618

モーツァルト:レクイエム ニ短調 KV626





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トレヴァー・ピノックの柔らかな指揮が紡ぎ出す
極上のモーツァルト!

穏やかな空に
ふわりと浮かぶ雲が
少しずつ形を変えながら
たなびいていくような
息の長い旋律。

慈愛に満ちた音楽から
その人柄がにじみ出る。

有名な交響曲に続いて
「アヴェ・ヴェルム・コルプス 」。

この天上の音楽を
ひたすら美しく
究極のバランスで歌う合唱。
これを天才アマデウスに聴かせたら
どんなに驚き、喜ぶことだろう!

そして、演奏が終わった時の静寂。
指揮者がゆっくりと手をおろし
しばらくしてから静かに拍手がはじまる。
それは、ホール中が音楽を共有した
すばらしい瞬間!





後半の「レクイエム」も
どこまでも美しい。
ラクリモーザさえも
哀しみは彼岸にあるかのよう。。

それにしても
モダン楽器のオケはやはり凄い音量。
金管や打楽器が入ると合唱とのバランスが難しい。
そんな中、青木洋也さんののアルトソロは
オーケストラの奥から弧を描いて飛んでくる。
そのピュアな歌声に耳を奪われる。。





'20Febピノック2.jpg



この公演は紀尾井ホール25周年記念とのことで、25の数字が投影されていますね。
同じプログラムの公演二日間が完売という大盛況でした。









































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