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Friday Jazz Club 【Night】       [コンサートの記憶]

小曽根真 Friday Jazz Club Night
         ~稲城市立iプラザ

(セットリスト)
Makoto Ozone:Times Like These
        The Beginning
        Flores do Lirio
        If I Had Known
Jerome Kern:All the Things You Are
Astor Piazzolla:Laura’s Dream
Shinya Nakabayashi:Ocean View (with 中林俊也 Alt Sax)
Makoto Ozone:Always Together

(アンコール)
Makoto Ozone:Reborn





'21Jan OZ night.jpg





「お帰りなさい」
ダークブルーのシャツにお召し替えした小曽根さんの笑顔。

そうして弾きはじめた
明るく、リズミカルな曲。
なのに突然 涙があふれる。
心地よい浮遊感につつまれて
幸せなはずなのに!

「ここに居ていいんだよ」
そう言われているような安心感に
緊張の糸がほぐれる。。



弾き終わった小曽根さんの
「昼間も聴いて下さった方は?」
という問いかけに
真っ直ぐに手を挙げる私たち。
「今日は2回も聴かなきゃいけないんですね」ww
そして、この日が59才最後のコンサートだと告げる。

60才は新しい始まり!

「The Beginning」
なんて力強いピアノだろう。
もともとトリオで演奏していた曲だけど
ピアノだけで3人分のエネルギーが爆発してる!


間髪を入れずに次の曲。
これまたリズミカルに疾走していく。
つかまるもんか!
いたずらっ子のように笑いながら。。
でも
これが「Flores do Lirio」?!
前に聴いた時とぜーんぜん違うじゃない!
(それがジャズ!)


トリオで弾いていた曲が続く。
ベーシストのジェームス・ジーナスのためにかいたという
「If I Had Known」
・・友を思う気持ちがあふれる

もしも 知っていたなら
声をかけてあげられたかもしれない

もしも知っていたなら
してあげられる事があったかもしれない

柔らかなハーモニーにつつまれて
そんな歌詞が聞こえてくる。

ピアノがジャズシンガーのように歌っている・・・


音楽活動が出来ない海外の友人たちへ
小曽根さんの愛がとどきますように。。




さあ、スタンダードはバリっと!
ごきげんな切れ味のピアノ♪♬

小曽根さんの即興は
次々に場面が展開していくのがホントに楽しい。
車でドライブしてるみたい。
景色がどんどん流れていく~。
ぐいん!とカーブを曲がる。
急な下り坂から、いきなり上り坂へ!
その絶妙なハンドルさばきに
心臓バクバクなんだけど
それがまた超絶楽しいのよw




そしてピアソラ。
タンゴの重いリズムと深い響き。
緩急は自在に操られ
旋回する巨大な渦に巻き込まれる。
まさに圧倒的!!


それにしても
打鍵は強靭なのに決して割れない
ほんとうに素晴らしいバランス感覚!

あの繊細な
透き通った響きを創り出す人が
同じピアノで弾いているとは思えない。

天上の響きと魔性の夢。。






さて、小曽根さんが若いミュージシャンを紹介する
「ライジング・スター」はサックスの中林俊也さん。
自作の曲が小曽根さんのピアノで変貌w
でも、ジャズの人は会話できちゃうのね(尊敬






ラストは1部と同じ「Always Together」
いえいえ
同じに弾くわけがないじゃーありませんかw

さらにパワーアップ!
エンジンが火を噴く!!
行け==3
楽しすぎてアゴが外れそうw
いえいっ





ほんとうに、
この日のピアノ(スタインウェイのフルコンサート)は
すばらしかった!
繊細な響きから鋭いキレの音まで
あらゆる奏法を駆使する小曽根さんのパフォーマンスに応え
一体となって、とてつもない音楽空間を創り出した。
ホールの響きとともに
心に深くきざまれた夢のような時間。。






アンコールは
「Reborn」

それは 明日への希望



愛をこめて奏でられる音楽が
ストレートに心に飛び込んできて
涙がこぼれる。。




かならず

笑顔で抱き合える日がくるから


信じて

生きていこう!

























































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Friday Jazz Club 【Day】      [コンサートの記憶]

小曽根真 Friday Jazz Club  Day
            ~稲城市立 i プラザ


(セットリスト)
Makoto Ozone:Something’s Happening
        Nova Alvorada
Oscar Peterson:Blues of the Prairies
        Land of the Misty Giants
Maurice Ravel:Le Tombeau de Couprin
Makoto Ozone:Blues My Naughty Sweetie Gives to Me
        Asian Dream
        Gotta Be Happy

(アンコール)
Makoto Ozone:For Someone



'21Jan OZ.jpg




ダーン!!
低いGの音を鳴らし
一気に弾きはじめる!
太いベースの刻みの上で
お馴染みのメロディーが踊る。
これからどんなことが起こるの?
もう、わくわく感でいっぱい!


薄いブルーのシャツ姿の小曽根さんは
定石通り、ステージ下手から登場。
最近は以前のように客席の後ろから出てくることはありません。
でも、登場の時は「もしかして?」って
みんなでキョロキョロしちゃうのよねw


一曲目が終わるとちょっとお話。
「思いきり楽しんで免疫力を上げていってください」
そして
この日は人数制限のために2回公演になったのだけれど
「2回とも聴いて下さる方がいるって聞きました。(それ、私たちの事ですね♡)
夜も全く同じプログラムです」
のけぞる私たち(爆笑
「というのは嘘です」
おいおいw

まんまと小曽根さんのペースに乗せられ
音楽もまた饒舌に語り始める。



あたたかい潮風
波の音が優しくたゆたう
しぶきの上をゆるやかに飛び
空色の大気を全身で感じる「新しい朝」。。



一転してブルース。
夜の街の明かり
グラスを重ねながら
笑いさざめき
とりとめのない会話。。

・・まるで舞台転換のようにシーンが変わり
一気にその世界に引き込まれる
ほんとうに見事!



続いてもオスカー・ピーターソンの曲。
ベルベットのような滑らかなタッチが
ふわっと優しい空気を連れてくる。
まだ蕾の花を
両手で慈しむように抱く
ふくよかな香り
いつか花開く時を見守っている

演奏が終わり
響きが空気にとけていく

それをピアニストと一緒に聴き続ける
最高に幸せな瞬間。。




夢の世界から幻影のように
弧を描いて滑り出す旋律!
極小の真珠が淡く光りながら連なり
今まで聴いたことのない
新しい物語が紡ぎ出される

こんなラヴェルが聴けるなんて!

この日の「クープランの墓」は絶品!
この曲の今までの演奏の中で最高だった。。






そんな繊細な演奏の後には骨太の音楽。
左足で刻む拍のタイトなこと!
だからピアノが後ノリになっているのが
とっても良くわかって
その驚異的なテクニックに卒倒しそうになるのだけれど
演奏が終わると
「楽しいね~」と涼しい顔をしている小曽根さんは
やっぱり天才なんだなあ。



そして「 Asian Dream」。
ゆるやかに奏される音と音の狭間に
懐かしい思いがよみがえる。
幸せを感じた時間は
音楽の中で
永遠となって輝きつづける。。



ラストはごきげんに「Gotta Be Happy」!
7拍子で踊りまくる~(心の中でw
去年、出来たばかりの曲だけど
もうすでにスタンダードのようだね♬♪




アンコールの前に小曽根さんの想いが語られる。

ピアノを弾くことが純粋に楽しかった子どもの頃のこと。
小曽根さんが弾くピアノを愛する たくさんの人たちのこと。

誰かのために何かをすることの大切さ。

For Someone


静かな
でも
内に秘めた強い意志

地平線の向こうへ続く道は
果てしないけれど

ずっと歩み続けていける

小曽根さんの、このピアノがあれば!

どこまでも

どこまでも。。




























'21Jan OZ b.jpg


このコンサートの直前、
小曽根さんが ある若いピアニストと会ったという情報をゲット。
その人はクラシックのコンクールで優勝した経験もあるのだが
ユーチューバーとして大活躍していて、フォロワーが50万人超え!
クラシックはもちろん、ポピュラーなどあらゆるジャンルを弾きこなし
自作曲も次々に発表している。
彼が小曽根さんと会って、しかも

セッションをした!!

とSNSに投稿が。
さらに! 
小曽根さんがその投稿に
「次世代のピアニスト」
と絶賛しているではないですかっwow
そのセッション、聴いてみたかったなあっ


彼のYTは無料で見られるけれど、有料会員向けのものもある。
その非公開の中に「小曽根さんの演奏を読み解く」のがアップされた。
小曽根さんとセッションをする前に勉強したらしい。
これは拝見しておきたい!
というわけで、有料会員に登録して聞いてみた。

内容は小曽根さんの演奏を流しながら、ピアノを弾いて解説なのだが
聴いた音を瞬時に弾くことが出来る
その耳の良さとテクニックにブッたまげてしまった!
しかも小曽根さんへのリスペクトもはんぱなくて
その点は好感度アップw

ともかく
私が何故、小曽根さんのピアノが好きなのかを
具体的に読み解いてくれて
本当に嬉しかったのでした♡


































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ジルベスターコンサート2021    [歌にたくして]

2021年
新しい年の始まりは
オーチャードホールで!!




毎年テレビで放映される東急ジルベスターコンサート。
時計の針が午前0時を指すのと同時に
オーケストラの演奏が終われるかどうか?
というハラハラのパフォーマンス。
今年はピッタリ決まって大喝采!

そして
いよいよ私たちの出番ですっ!

別所哲也さんがソロで歌う
レ・ミゼラブル「民衆の歌」の
合唱♫♪



私はこれまで、大きなホールで歌ったことは何度もあります。
NHKホール、東京国際フォーラムのホールA、
オペラシティ、武道館などなどw
でもオーチャードは初めてなので、嬉しい~(ドキドキ



さあ、指揮の沼尻さんのタクトが振り下ろされる。
いよいよ・・

ところが、すぐに別所さんが
「すみません!もう一度お願いします!」
ええ!?
でも すぐに新たに演奏が始まり
ついに「民衆の歌」が力強く歌われた!

そして合唱!!

圧倒的な高揚感で音楽が突き進む。
胸が高鳴る。
転調し、クライマックスへ!

誇らしい思いがあふれ
エンディングを思いっきり歌い上げた!





'21ジルベスター2.jpg




私が参加したのはリモート合唱♪♫

このご時世なので、リアルな合唱は残念ながら出来ません。
参加者は各自がお手本の音源に合わせて歌い
それをスマホで撮影し、送信します。
送られた動画は編集され、本番のステージの後方に映し出されるのです。

とーこーろーがー!!
私がこの募集に気付いたのが
締め切りの前日!!

あわわ と慌てながら録画や送信方法を確認。
ほぼファーストテイクで撮影(ひ~w
動画を送った後、
「受け付けました。放送をお楽しみに」
という返事が来るまでドキドキでした。


さて、
本番ではリアルなオーケストラが演奏しますが
私たちがお手本にした音源とピッタリ一致するのが大前提。
指揮者と別所さんがイヤホンで聴こうとした音源が
何かのトラブルで上手く聞こえず、やり直しになったようです。

そんなアクシデントにも
別所さんを始め、演奏者も司会者も動じることなく
本当に素晴らしい歌と演奏を披露してくれました。
さすがプロ!!







'21ジルベスター.PNG



私はテレビで生中継を観たのですが、
客席で観たらどんなだったかしら?
と思っていたら
なんと!
後日、参加者特典で「客席からの映像」を送っていただきました。
テレビよりも迫力満点で、また感動~♡


2021年も音楽にあふれた年になりそうです♫♪♬



























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