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夢の共演が、ここに         [コンサートの記憶]

NAOTO×沖仁 with榊原大
        ~稲城 i プラザホール

(プログラム)
NAOTO:HIRUKAZE
    :UNKNOWN ASIA
:Polyvalent
ビゼーのカルメンより“ハバネラ”
A.ピアソラ:Oblivion
:Libertango

沖仁:Esperando 〜Tremolo
ナルシソ・イエペス:禁じられた遊び(沖仁編曲)
沖仁:Respeto y orgullo~誇りと敬意~(ファルーカ)
:愛について~Eros~
ホアキン・ロドリーゴ:アランフェス協奏曲 第2楽章 アダージョ
チック・コリア:Spain

(アンコール)
モンティ:チャルダッシュ



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始まりはNAOTOさんと榊原大さんのデュエット。
静まりかえった客席にNAOTOさんがカウントする靴音が響き、
「HIRUKAZE」がスタート!

さあっと心地よい風が吹く
柔らかな日差し
潮の香り
みんなの笑顔

元はバンドバージョンの曲だけど
この二人の演奏もホントにステキ♡♡♡
NAOTOさんの衣装もステキ(ジャケットの中の黒っぽいシャツの柄がお洒落でした♡


壮大な「UNKNOWN ASIA」も
二人で弾いていると思えないスケール感!
旅人が見上げる空は
はてしなく青く
どこまでも自由に羽ばたいていけそう。。

「Polyvalent」なんか
いつの間にかドラムスとベースが参加したのかた思ったくらいw
バッチリ踊りましたよ(心の中で!



さあ、フラメンコギタリストの冲仁さんの登場。
3人で華やかな「カルメン」!
オーケストラのように厚みのある響き。
ぴたっと決まるリズムが心地よい~♪♬



そしてピアソラ。
ともすれば闇にのまれてしまいそうになる「Oblivion」なのに
この日の演奏からは希望が聴こえる。
淡い光
パステルで描いたような
優しい風景。。


一気に場面転換して「Libertango」!
グルーヴするリズムに乗って
次々にソロをまわしていく即興にワクワク。
喝采のうちに前半が終了。



'21Feb NAOTO2.jpeg




後半、ひとりで登場した冲仁さんが
自分の音楽人生を静かに語ります。
NAOTOさんと榊原さんがクラシック音楽を勉強していた学生時代に
自分はロックギターを弾いていたこと。
その後フラメンコギターに出会うわけだけど
全く違う道を歩んできた二人と
こんなふうに共演できる幸せ。。

そうして演奏されたオリジナル曲。

・・明るい昼下がり
若草の葉がやさしく揺れる
淡い色の花を慈しむように
両手でそっとつつむ。。

冲さん自作の曲は3人目の息子さんが生まれる前にかかれたもの。
Esperando はスペイン語で「期待」と、後で知りました。

つづいて、とても有名な「禁じられた遊び」なのだけど
冲さんにかかると
もうまったくフラメンコテイストで
本当にカッコイイ!
フラメンコギターの粒立ちの良い音と
ふくよかな倍音の響き。
メロディーと伴奏が入り乱れ
ギターのボディーをたたくリズム!
とても一人で演奏していると思えない(凄~


次はNAOTOさんが招き入れられ
冲さんのオリジナル曲をデュエット。

フラメンコのリズムが
がっきりと刻まれ
哀愁をおびた旋律が
毅然と歌い上げられる。

まるでコンテンポラリーのような
すごいアレンジ!
ヴァイオリンとギターのデュエットの可能性が
ぐいんと広がった(拍手!


スペインでフラメンコギターは、いわば伝統芸能。
他の国の人なんかに理解できるわけがない、と日本人は相手にしてくれない。
「3回生まれ変わったら解るさ」なんて!
それでも修行を続けた冲さん。すごいなあ。。


冲さんのお話は興味深いけど、マジメになっちゃう
と、榊原さんがやってきて笑いをとってから
3人で冲さんの曲「愛について」を。

爽快!
風が駆け抜けるよう!
未来に向かってぐんぐん進む。
なんてカッコイイのだ。



さて、このライブの前日に報じられた
チック・コリアの訃報。
学生時代からチックが大好きだったという榊原さん。
NAOTOさんも、チックの音楽はジャズなのに解りやすく
リズムが際立っていたと絶賛。
チック・コリアの作品がこの日のプログラムに入っていたことの
不思議な巡り合わせ。。


そして演奏された「アランフェス協奏曲」。
冒頭の静かな哀しみの旋律から
物語がめまぐるしく展開し
激しく壮大なシーンへ突入!
その熱が少しずつおさまっていく。。

さあ、間髪を入れずに「スペイン」!
誰もが知っているあのリズムがバシッと決まる心地よさ。
ああもう
即興をいつまでも聴いていたい!
手拍子!!
圧巻!




いっことびの席なのに
ものすごいアンコールのクラップだw

それに応えて、再び熱いパフォーマンス。
「チャルダッシュ」!!
最高~!!
スタンディング・オベーション!!




ヴァイオリンとフラメンコギターとピアノ!
どんな音楽になるか聴く前は想像もつかなかったけど
音色もノリもぴったりマッチして、超絶楽しいライブでした。
アレンジも即興も最高!
この3人の共演が今回初めてだなんて思えないほど
イキもピッタリ!
さらに共演を重ねれば
もっともっと深化しそうな予感~♬♪♩










































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