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OZONE60 in Kawagoe    [コンサートの記憶]

OZONE60 CLASSICXJAZZ
          ~ウェスタ川越



大ホールの隅々まで鳴り響くピアノ!
タイトなリズムはグルーブし
スケールの大きな音楽に!

映像を観ているような
ミラクルなパフォーマンスに惹き込まれた
熱い、熱い時間。。



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(セットリスト)
Makoto Ozone:Gotta Be Happy
       :Struttin’ in Kitano
Prokofiev:Piano Sonata No.7, 3rd movement
Mozart::Eine Kleine Gigue K.574
Gershwin::Embraceable You
Chick Corea::Song to Gayle

Ravel:Piano Concerto in G Major, 2nd movement
A.C.Jobim:So Danco Samba
Makoto Ozone:Listen
       :O’berek
       :For Someone

(アンコール)
Makoto Ozone:Crystal Love
       :My Tomorrow





あの曲のイントロが優しい音で奏される。
しなやかなピアノは、これから始まるライブの幸せな予感にあふれている。
今年、何度も聴いた Gotta Be Happy は
小曽根さんの60歳を記念したアルバムに収められていて
このバースデーツアーのテーマ曲のよう。
日本全国を駆け巡った小曽根さんそのもの。
エネルギッシュな曲が豪華に締めくくられる。


白い光沢のあるシャツ姿の小曽根さんは
いつものようにピアノ椅子に腰掛けて、お話を。

今、弾いているピアノは
このホールが落成した時に小曽根さん自身が選定したとの事。
小曽根さんはピアノに向かって
「なっ!」
と、呼びかける。

ピアノは Struttin’ in Kitano では
デキシーランドのように
ちょっとホンキートンクに歌う。

かと思えば、続くプロコでは
縦ノリのリズムは影をひそめて
巨大な激流を出現させる!

次のモーツァルトは一転して可愛らしい曲だけど
プロコと通じるのは、
アレンジが小曽根さんそのもの、という事。
作品の枠にとらわれず
自身のカラーで
見事に染め上げている。
何て自由なんだろう!

しかも、
こんなに原曲から離れているのに
元の薫りが失われることがない。
ほんとうに素晴らしいインプロヴィゼーション!


Embraceable You はガーシュインの曲。
スタンダードはとてもリラックスしていて
音の行間から
穏やかな微笑みが垣間見える。。

亡きチック・コリアが奥様に捧げたというSong to Gayle。
フロリダにいる彼女へ届くように弾く小曽根さん。
イントロはフロリダの海のきらめき!
Gayleさんの優しい微笑み、
そしてキュートな歌声。
今、チックさんがここにいて、聴いているね。。





後半は深紅のシャツ姿に。

ラヴェルのピアノコンチェルトが静かに奏される。
いつのまにか
オーケストラの響きが聴こえてくる
ソロ・ピアノが創り出す倍音が
さまざまな楽器のニュアンスを描き
コンチェルトそのものが響いている。。


お次はジョビン!
クラシックからジャズ、そしてラテンまで聴けるなんて
まあ、なんてオトクなんでしょうw

次からの3曲は小曽根さんのオリジナル。
CD、そして3月に初めてナマで聴いた時から
オリジナル曲は
ツアーの中で どんどん姿を変えていく。

その日の気持ち、客席の雰囲気からインプレッションを得て
演奏は変化していくのだと、小曽根さんは語る。
まさにミラクル!
その瞬間しか聴けない音楽。

そして、照明。
小曽根さんの演奏に
ピッタリ息を合わせて変化させているというから
それはそれは凄い技術!




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アンコールはクリスタルラヴ。
「初心にかえって」と、小曽根さん。
懐かしい曲が鮮やかに舞う!
幸せな未来の予感。。




さらに、ダブルアンコール!
オリジナル曲の My Tomorrow を
Your Tomorrow と、思いを込めて。。



小曽根さん

たくさんの愛を
ほんとうに ありがとう





















































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Christmas Solo Live     [コンサートの記憶]

OZONE60 Classic×Jazz
       ~杜のホールはしもと



ピアノの音色を慈しみ
心を込めて奏でられた音楽は
美しい響きとともに
忘れられない時となる。。





(セットリスト)
小曽根真:Gotta Be Happy
    :Struttin’ in Kitano
モシュコフスキ:20の小練習曲Op.91 より 第8番
小曽根真:Need To Walk
    :O’berek

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 より 第2楽章
小曽根真:Always Together
    :Lazy Uncle ※
    :The Puzzle ※
    :For Someone ※

(アンコール)
クーツ:Santa Clause is Coming to Town ※
小曽根真:Home

※ベース/小川晋平




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「メリークリスマス!」
と言うなり、ピアノを弾き始める小曽根さん。
「諸人こぞりて」がキラキラと鳴り響く!
それが、いつのまにか「Gotta Be Happy」に。。
クリスマスの、この日だけのバージョン!
なんてゴキゲンなサウンドだろう。

続く「Struttin’ in Kitano」は、
小曽根さんが少年の頃に弾いていたという
神戸のジャズバーが舞台。
私は先月、その聖地wに行って来たので⇒ KOBE(1)
その様子がリアルに想像できたりして♬

賑やかな曲の後は
あたたかい音色で
優しい物語が紡がれる。
後半に演奏されたラヴェルもそうだったけれど
この日の小曽根さんは
ひとつひとつの音をとても丁寧に弾き
音程に耳を傾けていた。
ピアノはそれに応えて
世にも美しい倍音を響かせる。
ほんとうに幸せな空間。。


そして、アップテンポの曲は
今まで聴いたことのないパフォーマンスが!
あんな技・こんな技!
まるでプロジェクト・マッピングのように
目が眩む~♪♬




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さて、前半のピンク&ホワイトのシャツから
深紅のシャツにお召し替えの小曽根さん。
後半2曲目から若手ベーシストをゲストに迎えてのセッション。
これは、ジャズ好きにはたまらないでしょう~。
ノリノリの演奏に客席は大喜び!




でも、ダブル・アンコールは
小曽根さんのソロが聴けて嬉しかった。。

Home・・
その優しく、切ないメロディーは
いろんな想いを連れてくる。


ほほえみ

あの日の深い愛を

ほんとうに ありがとう。。

















































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MAO trio       [コンサートの記憶]

MAO trio
   ~サントリーホール(小)


火花を散らすような熱いライブ!
緊迫感と幸福感が織りなす
室内楽の醍醐味。。




(出演)
ピアノ:藤田真央
ヴァイオリン:水谷晃
チェロ:金子鈴太郎

(プログラム)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op. 8
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調Op. 50「偉大なる芸術家の思い出に」

(アンコール)
ペーター・キーゼヴェッター:タンゴ・パセティーク
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調Op. 50 より 第二楽章の主題







藤田真央さんの無限の音色とダイナミクス!
まったく、ピアノが弦楽器のようにうねるなんてスゴすぎる!

3つの楽器が紡ぎ出す、生まれたての新鮮な音楽は
饒舌に語り合い、躍動し、
今まで聴いたことのない世界へ連れて行ってくれる。

それは、初めて見る風景。
けれど何故か懐かしい思いがよぎる。

光あふれる草原、月明かりの森
柔らかな風をはらんで旅立つ鳥たち
愛しさと切なさが入り混じった
さまざまな感情がわいてくる。。。





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ブラームスはピアノの穏やかな旋律で始まる。
あたたかく、柔らかな音色をチェロが引き継ぐ。
そしてヴァイオリンが加わり
手を取り合って、次第に高みへと昇っていく。
転調して鼓動は早くなるけれど、やがて回帰し冒頭へ。
すると、さらにピアノが息を潜める。
それに弦楽器が呼応し、
さまざまな形で立ち現れる3連符が制御され
抑制された感情の中で物語りが紡がれる。


長い間合いの後、突如始まるスケルツォ!
コロコロと転がるような音の粒。
急速なパッセージの連続は
まるで生き急いでいるよう!


そうして、息の長いレガートで奏でられる神聖な場面へ。
まるで弦楽四重奏を聴いているような響き。
・・ヴァイオリンとチェロ、
  そして藤田真央さんの二つの手が奏でる魔法・・

一転して走り出す!
秘めていた想いを爆発させて駆け巡る!
まさに疾風怒濤のフィナーレ。。




今まで何度も聴いたことのあるブラームスのピアノトリオ。
ほんとうに、さまざまなアイデアが盛り込まれ
まるで新しい作品を聴いているような思い。
恐らく、リハーサルの時とは違ったアプローチもあったのでしょう。
ピアノの問いかけに
「そう来たか!」
と弦楽器が応じる場面がいくつもあった。
これこそが生演奏!






ブラームスが喝采で終わり、
ナント!3人がマイクを持って登場~(拍手w
藤田真央さんが、例の天然満載のお話ぶりで
チェロの金子鈴太郎さんも、ヴァイオリンの水谷晃さんも
オーケストラ本番の連続でとても多忙、なのに
「ワタシはヒマでね、練習ばっかりしてるんですよ」(客席爆笑)
金子さんが、真央さんのことを
「世界を飛び出して宇宙に行ってしまうのでは」
と言うほど、真央さんだって海外で活躍してるのです。
水谷さんは
「真央さんは音楽の宇宙のもとに生まれた人」
と、3人で弾けることの幸せを語っていました。



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後半はチャイコフスキー。
藤田真央さんはチャイコフスキー国際コンクールで2位になったこともあり
「ワタシが行っていたロシアを感じていただけたら」
と語った通り、前半とは全く違うピアノ!


チェロの慟哭のような旋律から始まり
やがて雄々しく歌い上げるヴァイオリン。
交錯する感情の中で
ピアノは深い重心を聴かせる。
そして次の瞬間は煌びやかなパッセージが炸裂!
まるで、ピアノコンチェルトのよう!
弦楽器は厚みのあるオーケストラそのもの。
スラブの風が吹き抜ける。。


哀しみの中で閉じられた音楽の後に
可憐な旋律がピアノで奏される。
あたたかな日差しに目を細めながら
野の小道をたどっていくような懐かしさ。

それが次々に変奏されていく。
チャーミングに、コケティッシュに、あるいは優雅に、
さまざまな踊りが繰り広げられる。
まるでチャイコフスキーのバレエの舞台を観ているよう!
物語は雄弁にドラマチックに語られ
クライマックスへ向かって駆け抜ける!
圧巻のトゥッティ!!

そして激情の中
冒頭の旋律が還ってくる。
慟哭。。

やがて、それが静まり
葬送行進曲に。。


長い長い静寂の後
静かに拍手が。
やがて それは、大喝采に・・・。






アンコールはタンゴ?!
藤田真央さんのピアノがまたもや変身。
タイトなリズムとラテンの音色にビックリ!
チャイコフスキーの有名なメロディーが散りばめられた
メチャクチャ楽しいアレンジもの♬♪


鳴り止まない拍手に
何度もステージに呼びもどされる3人。


最後は藤田真央さんが
プログラムの中で弾いたばかりのチャイコの主題を独奏で。
水谷さんと金子さんは、椅子に腰掛けて聴いています。
ホールは、何とも言えない幸福感でいっぱいになりました。。





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               (この写真はweb上からお借りしました)




藤田真央さんの演奏はネットでずいぶん聴いていました。
特に今夏、ヴェルヴィエ音楽祭でのモーツァルト・ピアノソナタ全曲演奏は
まさしくヘビロテでしたw
いつかナマで聴いてみたいという思いが実現したのが、この日。
私の初・ナマ真央さんは、室内楽となったのです♡
藤田真央さんの凄いところは、
気の向くままに自由に弾いているようだけれど
その実、楽譜を深く読み込んでいること。
勉強を重ね、試行錯誤をしているからこそ、
本番ではその瞬間に生まれてくるものがある。
そのセンスの良さ。まさしく天才なんだな。



これは2年ほど前に企画されたのが延期になり
ようやく実現した演奏会でした。
私は偶然にも再発売を知り、チケットをゲット!
ほんとうに幸運でした。

また聴きたいなあ・・
藤田真央さんの天衣無縫なピアノ
水谷晃さんの情熱的なヴァイオリン
金子鈴太郎さんの包容力のあるチェロ
この三人での常設トリオ希望!!









































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KOBE(2)      [旅の空は]

神戸のランチは「フロインドリーブ」!
教会を改装したベーカリーだなんて、興味津々♡
大正13年(1924)創業の老舗だそうです。


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人気のお店なので、2階のレストランに入るために大勢の人が待ってます。
画面タッチで番号札をゲットして、
待合室や階段の辺りでメニューを見ながらウエイティング。
5~6グループの後に入れました。



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さすが、元・教会。天井が高いですね!


こちらのオススメ、ローストビーフのサンドウィッチをいただきました。


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デザートは梨のコンポート♡

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もちろん、完食!
いっぱい歩いたし、この先も歩くからねw

さて、お店を出て阪急神戸三宮駅へ。早速、かなりの道のり。

私が乗る電車は、多分これ!

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同じような駅名な上、行く方角もビミョーなので
ホームにいた駅員さんに
「この電車は六甲という駅に止まりますか?」(←「という」ww
と聞いてしまった(恥
駅員さんは
「止まりますよ!!」
と、明るく答えてくれましたよ。(ありがたや~


六甲駅で電車を降りて、バスに乗り換え。
駅前の停留所がわかりにくくて、誘導係のオジサンに聞いてしまった。
少し離れた場所にあるバス亭に向かったら、ちょうどバスが来た!
きゃー!私も乗せて==3
と走って乗車。

さて、目的地に近いバス亭で降りたところ
分かれ道のどちらに行けばよいのか?
多分、こっち!と、見当をつけて歩き始めたけど
なんだか不安~。
しばらく歩いたところで地元の方らしきマダムに聞いたら
さっきの分かれ道の別の方でした!(ありがとございます~)
これが唯一、この旅で道に迷った体験(汗


すんごい坂道を上っていくと、マダムが教えてくれた通り
大学が見えてきました(安堵)!

そこへ、ポツッ! あらー、雨!?聞いてないよ~><
大学の門に着く頃には、けっこう降ってきた。

しかーし、余裕を持って来たので
コンサートの開場までまだまだ時間がある!
守衛さんに
「ここで待たせてもらえませんか?」
と聞いたら、
「学生ホールに入れますから、そこでお待ちください」
まあ、なんて親切なんでしょう~。

学生ホールと、コンサートが催されるチャペルは向かい合わせに建っていて
近づくとチャペルの中からリハーサルの音楽が♪♬


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でも、それはすぐに終わってしまったので、学生ホールで待たせてもらいました。
スマホ充電用コンセントがあったので、ちゃっかりお借りしました(おいっ!
そのうちに雨が上がり、青空が。


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そうして、ようやく入れたチャペル!

この美しさ。
この空間で聞いた音楽のすばらしさ。

心の奥に永遠に宿りつづける、幸せな想い出。。  


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               この日の演奏会 ⇒ Nun komm der Heiden Heiland




演奏会が終わると、そろそろ夕闇が。
バスで来た道を駅まで歩く!
もう、テンション高くなってて、じっとしていられない。
ひたすら歩く!
長い長い下り坂。



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暮れていく空。
夢のような いちにちが終わる。

坂のある街での
たくさんの想い出をかかえて
私は家に向かう新幹線に乗った。。。
















































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KOBE(1)       [旅の空は]

そこは、いつか訪れてみたかった場所。
ずっと聴いてみたかった音楽が、そこにある。。


神戸の松蔭女子学院大学チャペルでのBCJの演奏会。
プログラムにシュッツやプレトリウスという作曲家の名前を見つけた時、
これは聴きたい!と思った。
電話で問い合わせると、残席僅少と言われ
すぐに
「1枚くださいっ!」

演奏会のチケットを手に入れたものの、神戸ってどうやって行くの?状態ww

いつもオマカセのツアー大好き人間なので、
ネットで行き方を調べることから始まった。
ようやく、新幹線はEXチケットで朝6時台の指定券を予約すると割引があるのが解り、
サイトに登録してメデタク購入できた。
切符はSuicaの中に入っているそうなのだが、
スマホの画面のように見えないので、とっても不安~w

さらに神戸は未踏の地なので、ガイドブックで予習。
しかし、同じような名称の駅が多いなあ。ダイジョウブか??



さて、いよいよ当日。
早朝にもほどがある!まだ星が出てるよ~☆
Suicaをタッチすると、自動改札から座席指定券がちゃんと出てきました(ホッw
東京駅のホームで出発を待つうちに、漸く明るくなってきて。。

新幹線が走り出し、日の出。
富士山の近くを通過。

おはようございます!

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9時前には新神戸に到着。
ホームからロープウェイが見えるね。


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午後は演奏会があるので、午前中だけで回れる所・・
と検討を重ねた結果、北野の異人館めぐりへ。
何しろ、土地勘がないので詳しーく調べましたよw

新神戸の駅を出ると、ずっと下り坂。
そして異人館のある方角へは上り坂。
神戸って坂の街だったんですね!と気付くのが遅い?
なんだ坂・こんな坂!
日頃、歩くようにしていて良かったよ。
ほら、異人館が見えてきました。

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と、思ったら北野天満神社もございました。

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その隣が「風見鶏の館」

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主要な異人館には名前が付いているんですね。


こちらは、そのすぐ前にある「萌黄の館」

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朝早いので、まだ開館してません。

北野坂を下り始めると

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神戸のスタバは異人館風ですね。


さらに下っていくと。。

聖地がありました!!

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ジャズクラブ「SONE」です♬♪

ここは、小曽根さんが若い頃に良く演奏していたクラブ。
なんと!中学生だったそうですよ。
大人に混じって弾いていたって、すごいなあ。

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というわけで、小曽根さんの原点=私たちファンの聖地なんです。
今年リリースした小曽根さんのアルバムに、
このクラブの様子を曲にしたものが収められておりますです。



さて、もう少し時間があるので また坂道を上りましょう。

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異国情緒と良く表現されますが、その通りですね。

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高台からは、海が見渡せます!


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「ラインの館」は無料で公開されていて
異人館を紹介するビデオを観ながら、しばし休憩。

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どんな方がお住まいだったのでしょう~?

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ここのスーベニアショップで買いました。両方、お魚w

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坂を下ると、神戸松蔭女子学院発祥の地という碑が。

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午後の演奏会が開催される学校です。
さて、この発祥の地から、現在の学校まで
電車とバスでたどり着けるでしょうか??


















































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Nun komm der Heiden Heiland    [コンサートの記憶]

教会カンタータ・シリーズ vol. 79 待降節のカンタータ
                 ~神戸松蔭女子学院大学チャペル



空気を震わせる音の波!
地鳴りのように身体に伝わる振動!

奏者の熱い魂が
ダイレクトに飛び込んでくる!

そして長い残響音と静寂…。








(出演)
指揮:鈴木優人
ソプラノ:松井亜希
アルト:青木洋也
テノール:櫻田 亮
バス:ドミニク・ヴェルナー
オルガン:鈴木雅明*

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

(プログラム)
J. S. バッハ:オルガン小曲集より 《いざ来ませ、異邦の民の救い主》BWV 599*
      :トッカータとフーガ ヘ長調 BWV 540*
J. S. バッハ:カンタータ第82番《私は、満ち足りた》BWV 82 バス アリア
J. S. バッハ:モテット《歌え、主に向かい新しい歌を》BWV 225

ブクステフーデ: 《いざ来ませ、異邦人の救い主》BuxWV 211*
ルター:《いざ来ませ、異邦人の救い主》 テノール アリア
J. S. バッハ:《いざ来ませ、異邦人の救い主》 BWV 659*
H.シュッツ:《いざ来ませ、異邦人の救い主》SWV 301 小宗教コンチェルト集 Ⅰより
J. S. バッハ:《いざ来ませ、異邦人の救い主》BWV 660*
M.プレトリウス:《いざ来ませ、異邦人の救い主》「シオンのムーサたち」第5集よりNo. 52, 51, 55
J. S. バッハ:《いざ来ませ、異邦人の救い主》 BWV 661*
      :《いざ来ませ、異邦人の救い主》BWV 61

(アンコール)
鈴木優人:《いざ来ませ、異邦人の救い主》







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にわかにパイプオルガンの演奏が始まる。
身体に伝わってくるビリビリとした振動と
聖堂を揺るがすような大音量。
これは一体、音楽なのか?
それとも天からの声?!

動揺しているうちに最初の曲が終わり
昨日、配信で聴いたばかりのトッカータが始まる。
けれど渦巻く音の洪水に翻弄され
同じ曲に聴こえない!

前日の、楷書のような生真面目な音の連なりは
配信により、さらにクリアに聞こえていた。

けれど、この聖堂の生音はどうだ!
これはピッチが半音低く、
調律法が異なるせい?
全く違う曲になってしまったかのよう。

そして、座っている席からはオルガニストが全く見えないので
ただひたすら、音楽を聴くのみ。

昔の人々が、パイプオルガンは神の声と感じたのが
本当に良く解る。


演奏を終えた鈴木雅明氏が
オルガン席から顔を出す。
柔和な笑顔。
下の階の客席から大きな拍手!


続いてオルガンと反対側の1階で演奏が始まる。
平らなフロアなので、奏者がほとんど見えない。

しめやかなオーボエの旋律。
そしてバスのアリア。
たゆたう弦楽につつまれて
ドミニク・ヴェルナーさんの温かい声が
安らぎの世界へいざなう。。



ここで優人さんのお話。
松陰チャペルならではのプログラムは
待降節にふさわしい、
Nun komm der Heiden Heiland(いざ来ませ、異邦人の救い主)づくし。
バッハの時代は、もっと寒い教会で
心あたたまる音楽を聴いたことでしょう。。





そうして演奏されたモテットは
歌う悦びに満ちあふれた合唱曲。

ふたつのグループの
華やかで力強い合唱に続き
4人のソリストが声を合わせる。
なんと優美なカルテット!
しなやかな歌声に夢心地。。
そうして再び合唱。
旋律は聖堂の中を駆け巡り
輝かしく鳴り響く。
まさにHalleluja!!








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Nun komm der Heiden Heiland(いざ来ませ、異邦人の救い主)は
ラテン語の賛歌をドイツ語で歌えるようにしたもので
その旋律を元にして、多くの作曲家が創作をしている。
この日はパイプオルガンと合唱で様々な作品が演奏された。



あまりにも有名なバッハだけれど
その音楽がいきなり生まれたのではなく
先人からの道すじがあることが
バッハより100年ほど前の作曲家である
シュッツ、プレトリウスの作品を聴くと良く解る。

この日のプログラムに彼らの名前を見つけた時
私はどうしても聴きたいと思い、遠路はるばる訪れた。
そうして聴いた演奏は
予想を遙かに上回る、心打たれるものだった。

ことに、プレトリウスの見事だったこと!

いにしえの虚空から吹き渡る風
木々がざわめき
月明かりに
孤独なたたずまいがシルエットになる。。

・・ソリストたちが呼び交わす歌声は
心の奥に突き刺さる!





プログラムの最後は、前日にも演奏されたカンタータ。
奏者の気持ちが高揚し
前日よりもさらに熱い演奏が繰り広げられた。

やはり、このチャペルは特別!
ここで聴けて、ほんとうに良かった。。





さらに、アンコールが聴けるなんて
思いがけないプレゼント!
しかも、優人さんの作品で
以前「徹夜でかいた」という
「いざ来ませ、異邦人の救い主」による7声部のフーガ!

バッハから300年の時を経てかかれた音楽は
とても、とても新しく聴こえたのでした♪☆♬






・・写真や演奏の動画を見るたびに
いつか訪れたいと思っていた、このチャペル。

念願がかなって、ほんとうに幸せ。。





















































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