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Petite Messe Solennelle     [歌にたくして]

合唱・アルトを歌いました♪♫♬
          ~東京芸術劇場コンサートホール


ロッシーニ「小荘厳ミサ曲」

指揮:青木洋也

ソプラノ:澤江衣里
アルト:布施奈緒子
テノール:中嶋克彦
バリトン:与那城敬

ハルモニウム:西沢央子
ピアノ:渡辺治子 丸山麻美

合唱:エルヴィオ・ソーヌス


'23MayES1.jpg


幸せな時間は
濃くて 短い!

あんなに長い時間かけて練習したのに
本番は
あっという間。。





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この団がマスク無しで歌うのは
3年ぶり!
東京芸術劇場の美しい響きの中
気持ち良く歌えて
本当に充実した本番だった。






ロッシーニはオペラの作曲家として有名なだけあって
ミサ曲なのに、とてもドラマチック。
ソリストの歌唱は
オペラアリアのよう。

合唱も「これでもか!」というくらい
フォルティッシモが連続する。
そして
逆にピアニッシモで静謐な場面もある。
それが伴奏なしのアカペラ!

音程を正しく歌うのは
アマチュアにとって至難の業(涙
加えてラテン語の発音の難しさ。
キビシイ指導に耐えながら(大げさではないw
練習を重ねていった。



そして本番2日前のリハーサル。

アカペラの曲のとき
青木洋也先生の指揮が変わった!
しなやかな手の動きに導かれ
旋律が
それは自然に紡ぎ出される。
寄り添い
絡み合い
柔らかな響きがゆらめく。


もちろん
タイトでリズミカルなところは
今まで通りきっちりと!

これはきっと
素晴らしい演奏会になる!




'23MAYES3.jpg


本番前のリハーサル。
パイプオルガンをステージから見上げることは希なので
記念撮影w



2台ピアノとハルモニウムの伴奏。
心をひとつにして
声をあわせる。




'23MayES6.jpg
                      (この写真はweb上からお借りしました)



終曲 dona nobis pacem

指揮者が静かに合掌する。

そうして音を導く。

生まれた響きは
ゆるやかに
天上へと昇華する。。




'23MayES2.jpg







聴いてくださった方々
演奏会開催のために尽力して下さった方々に
深く感謝します。














































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Sing Out!MESSIAH    [歌にたくして]

メサイア(復活祭を長崎でⅡ)
        ~浦上天主堂

指揮・アルト:青木洋也
ソプラノ:澤江衣里
テノール:藤井雄介
バリトン:原田圭
オルガン:浅井美紀
チェンバロ:重岡麻衣
トランペット:斉藤秀範

合唱:長崎メサイアシングアロング



'23Aprilメサイア1.jpg


ついに歌えた!!

メサイアを歌うのは数年前からの悲願だった。

というのは、感染症の事などから
2度も流れてしまった海外公演(涙・・

せっかくの練習が水の泡となり
悶々としていた折に
「どなたでもご参加ください」
という企画が!
もちろん行きますとも!
ベルリンとオックスフォードのカタキを
長崎でとるのだw






'23Aprilメサイア2.jpg


浦上教会の聖堂は
白壁にステンドグラスが美しい。

前日にリハーサル。
地元の合唱団の皆さんと
一般参加の私たちが声を合わせる。

指揮者からポイントを押さえた指示が飛び
短い時間の中で
音楽を創り上げていく。

私は、この時間が大好き。
本番へ向かう高揚感。
心地よい緊張感。。




そして翌日の本番!

パイプオルガンとチェンバロ
そしてトランペット。
器楽はこれだけなのに
まるでオーケストラ!

青木洋也さんの指揮に導かれ
劇的なオラトリオが躍動する。

私は自分でもビックリするほど声が出て
思いの丈を歌に乗せることができた。

聖堂いっぱいに響く合唱の中で歌えた。。

念願かなって、感激!


そして青木洋也さんの歌・・
やわらかなアルトが
聖堂に弧を描く。

遙かな時を越えて
思いを繋ぐ
優しい歌声・・

この時を
ずっと ずっと待っていたよ。。







'23Aprilメサイア3.JPG





すごく声が出て気持ち良く歌えたのは
怨念が爆発したのかも?w
心はハレルヤ~♡♫♪☆♡




しかし、リハーサルに来ないで
いきなり本番!という人が何人もいて驚いた。
それが「シングアウト」なのでしょうが
リハでの決め事が何カ所も無視されて悲しかったなあ。

次は「リハーサルは必須」にして下さい。

えっ 次があるの?ww














































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Die Jahreszeiten       [歌にたくして]

エルヴィオ・ソーヌス第11回演奏会

ハイドン「四季」Die Jahreszeiten
          ~東京オペラシティコンサートホール


指揮:青木洋也

ソプラノ:澤江衣里
テノール:中嶋克彦
バリトン:原田圭

フォルテピアノ:重岡麻衣
ピアノ:丸山麻美
ホルン:信末碩才 能瀬愛加
ティンパニ:井手上 達

合唱:エルヴィオ・ソーヌス


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超エキサイティングな本番!!

リハと全然違う指揮に喰らいついて歌う楽しさ♡♪♬☆

二年分の思いが爆発!!





・・2年前、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃
かろうじて開催できた10周年の演奏会。
あれから、時が止まったように
世の中の演奏会が全てなくなり、合唱の練習も出来ない日が続いた。

しかし、このままでは生の音楽が途絶えてしまう!
演奏会を開催出来るようにするために、様々な人々が大変な努力をして
漸く音楽を楽しむ場が少しずつ戻ってきた。

合唱の練習は動画を配信するなど工夫を重ね、
とうとう2年ぶりの演奏会にこぎつけた!

しかし、今回のテキストはドイツ語!
これが私にとって大変な試練~!
なかなか仲良くなれず、折れそうになったけど
作品の素晴らしさに助けられて頑張った。
2年も練習していれば、
メロディーと歌詞をセットでほぼ暗譜してしまった。
なので、ドイツ語を正しく理解するには程遠いw
でもね、練習の時に音楽監督が言ったドイツ語のジョークが
理解できて笑えたのは、とっても嬉しかった♡



今回はステージ上の蜜を避けるため、
オーケストラではなくピアノとフォルテピアノ(通奏低音)、
バロックティンパニ、ナチュラルホルンという編成。




リハーサル初日、バロックティンパニの溌剌とした音にテンション上がり

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2日目にはフォルテピアノの可愛らしい音色にうっとり。。

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これにナチュラルホルンが加わり、
オケに遜色ない、とても効果的なサウンドの出来上がり~♬♪







さあ、いよいよ本番当日!


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二日間のリハはかなりデッドな空間だったので、
ホールの歌いやすさにホッとする。

合唱団員はこれまで肩が触れあうくらい密集していたが
それは現在の歌う時の規則に反する。
離れて座るので、各々がしっかり歌わなくてはならない。
しかも、マスクを付けて omg

それでも、四声が揃って歌う時のホールの響きの豊かなこと!
ステージの上で その柔らかい倍音を聴く・・極上の幸せ。。

さらに、本番のインスピレーションで変化する指揮。
それにシンクロして歌う!
まさに、今この瞬間に生まれた音楽が羽ばたく!
きらめく空気!
ほとばしる熱気!



'22Febエルヴィオ5.jpg




ともに音楽する悦びに満ちた
すばらしい時。

またひとつ
忘れられない思い出が刻まれた。

ほんとうに ありがとう。。











































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ジルベスターコンサート2021    [歌にたくして]

2021年
新しい年の始まりは
オーチャードホールで!!




毎年テレビで放映される東急ジルベスターコンサート。
時計の針が午前0時を指すのと同時に
オーケストラの演奏が終われるかどうか?
というハラハラのパフォーマンス。
今年はピッタリ決まって大喝采!

そして
いよいよ私たちの出番ですっ!

別所哲也さんがソロで歌う
レ・ミゼラブル「民衆の歌」の
合唱♫♪



私はこれまで、大きなホールで歌ったことは何度もあります。
NHKホール、東京国際フォーラムのホールA、
オペラシティ、武道館などなどw
でもオーチャードは初めてなので、嬉しい~(ドキドキ



さあ、指揮の沼尻さんのタクトが振り下ろされる。
いよいよ・・

ところが、すぐに別所さんが
「すみません!もう一度お願いします!」
ええ!?
でも すぐに新たに演奏が始まり
ついに「民衆の歌」が力強く歌われた!

そして合唱!!

圧倒的な高揚感で音楽が突き進む。
胸が高鳴る。
転調し、クライマックスへ!

誇らしい思いがあふれ
エンディングを思いっきり歌い上げた!





'21ジルベスター2.jpg




私が参加したのはリモート合唱♪♫

このご時世なので、リアルな合唱は残念ながら出来ません。
参加者は各自がお手本の音源に合わせて歌い
それをスマホで撮影し、送信します。
送られた動画は編集され、本番のステージの後方に映し出されるのです。

とーこーろーがー!!
私がこの募集に気付いたのが
締め切りの前日!!

あわわ と慌てながら録画や送信方法を確認。
ほぼファーストテイクで撮影(ひ~w
動画を送った後、
「受け付けました。放送をお楽しみに」
という返事が来るまでドキドキでした。


さて、
本番ではリアルなオーケストラが演奏しますが
私たちがお手本にした音源とピッタリ一致するのが大前提。
指揮者と別所さんがイヤホンで聴こうとした音源が
何かのトラブルで上手く聞こえず、やり直しになったようです。

そんなアクシデントにも
別所さんを始め、演奏者も司会者も動じることなく
本当に素晴らしい歌と演奏を披露してくれました。
さすがプロ!!







'21ジルベスター.PNG



私はテレビで生中継を観たのですが、
客席で観たらどんなだったかしら?
と思っていたら
なんと!
後日、参加者特典で「客席からの映像」を送っていただきました。
テレビよりも迫力満点で、また感動~♡


2021年も音楽にあふれた年になりそうです♫♪♬



























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夢がかなう日          [歌にたくして]

エルヴィオ・ソーヌス 第10回記念演奏会
             ~東京オペラシティ コンサートホール

(プログラム)
ヘンデル「デッティンゲン・テ・デウム」
ロイド=ウェッバー「レクイエム」

(出演)
指揮:青木洋也
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
合唱:エルヴィオ・ソーヌス




エルヴィオ.jpg



合唱団の10周年記念演奏会のプログラムは
二つの全く異なった作品。

バロックの華やかさいっぱいのヘンデルと
ミュージカルで有名なロイド=ウェッバー。

ヘンデルは昨年「エジプトのイスラエル人」という大曲をやったので
今回の「デッティンゲン・テ・デウム」は
意外にすんなりと歌えるようになった。

けれどロイド=ウェッバーの「レクイエム」は
そうはいかない!
ミュージカルの香りがいっぱいな作品だけれど
ウェッバーは正規のクラシック音楽を学んだ人なので
要するには現代音楽なのだ。
連続する不協和音、1小節ごとに変わる変拍子・・。
初めて楽譜を見た時
こんな曲が私たちに歌えるのか??
と不安でいっぱいに。

実際、何ヶ月練習しても
なかなか出来るようにならない。
一体、演奏会は成立するのか?!



演奏会の3週間前に合宿があった。
二日間、朝から晩までの練習だ。
そこで最後の追い込みをする、という音楽監督のもくろみが成功し
「もしかしたら出来るかも」
と、私たちの心に希望の光がさした。


そして、オーケストラとの合わせ練習。
当日のプログラムと逆順に「レクイエム」から。
ドラムスやシンセサイザーも入った大編成のオーケストラにたじろぐ。

しかし、いざ始まってみると
とっても歌いやすいっ!

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この日、初めてボーイソプラノの歌声が聴けた。
まさに天使♡

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ウェッバー「レクイエム」は日本初演された時
青木洋也音楽監督がボーイソプラノを歌ったという
監督にとって、とても思い入れのある作品。

その中の「Pie Jesu」(ピエ・イエズ)は
まさに天上の音楽のように美しく感動的。

きっと、胸に迫るものがあったことでしょう。

(指揮をしながら 汗といっしょに涙をぬぐってたよね。。)





さて、ヘンデルは小さな編成で、チェンバロも入る。
歌のテンションも変えていかなくては!


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二日間のオケ合わせの後、
スケジュールの都合で本番まで4日も空いてしまった。
そわそわと落ち着かない毎日。
ひとりで練習しても不安がつのるばかり。






けれど
とうとう本番の日が来た!!


これからリハーサル。
誕生日にここで演奏できるなんて
最高!!


'20Febエルヴィオ2.jpg







本番は演奏者のエネルギーと集中力を超えた
目に見えない大きな力に突き動かされ
想像以上のすばらしい音楽に!!



私たちアルトは、どちらの曲も
それまで出来ていなかったところが
バッチリ決まって、心の中でガッツポーズ♪♫


導いて下さった青木洋也音楽監督に深い感謝を!



ともに奏でた最高の時間

胸いっぱいの幸せ。。








                    (この写真はweb上からお借りしました)

'20Febエルヴィオ7 - コピー.jpg







「レクイエム」の中で
ゴスペルそのものの「Hosanna」(オザンナ)は
昔とった杵柄でステップを踏みそうにw

ゴスペルをやっていた時はマイクを使っていて
「これをナマの声で出来たらなあ」
そして「いつかパイプオルガンと一緒に歌えたらなあ」
と思っていた。
何年もかかって発声が上達し(当社比)
二つの願いが同時にかなうなんて!

本当に
人生、何が起こるかわかりません。






























































           
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メサイア!!    [歌にたくして]

高いマストの

美しい帆船で

大海原へ漕ぎ出そう!


今まで誰も

行ったことのない世界へ

今まで誰も

聴いたことのない音楽の時間へ。。





'19Decメサイア2 - コピー.jpg
                        (この写真はweb上からお借りしました)



初めてのヘンデル「メサイア」。

いつものように楽曲分析をすると
バッハのような難しい対位法がなく、とても解りやすい。
旋律も親しみやすく、
ソリストだけでなく合唱が活躍する曲が多い。
そして合唱の4声部それぞれに聴かせどころがある。
200年以上も昔の曲なのに
今も毎年、数多くの演奏会が行われている理由が解ってきた。
さすがヘンデル!
イタリアで学んだオペラの手法を
イギリスへ持って行き大成功を収めた作曲家ならでは。


この素晴らしい音楽を自信を持って歌えるようにしたい!
それには練習しかない。

しかし、他の合唱もあるので
練習している曲が なんと50曲以上!!
日々の練習時間を増やしても
なかなか思うように成果が出ない。


ところで、女声合唱ではメゾソプラノだったが
それは今までの混声合唱とは全く異なり
とても高い声が必要だった。
これにはマイッタけれど
発声の丁寧な指導を受け、練習するうちに
声域がぐんと広がった。

その女声合唱の演奏会が終わってからの3週間。
あらためて「メサイア」に向き合うと、
まあなんと楽に声が出ること!

しかも「メサイア」のオケはオリジナル楽器なので
ピッチがA=415Hz。
家のチェンバロで音を確かめながら自主練するのだけど
おそろしく低いっw


しかし、そんなふうに懸命に練習しても
まだ何かしっくり来ない。
それは言葉!
ヘンデルは歌詞を全て聖書から引用した。
英語だから意味はわかるけれど
聖書となると、ハナシは別。
さまざまな歌詞の対訳を読むが
どれも難解。

そして、ある日
ヘンデルが引用した聖書の箇所について
詳しく述べている解説に行き当たった。

切望された救い主の誕生から受難、
そして復活へ続く物語を
旧約聖書のイザヤ書、詩篇
新約聖書の福音書などから引用し
どのように組み合わせて音楽にしていったのか。

それを読んで、この劇的な作品の全体が
絵巻物のように目の前に広がった!

今年の夏に訪れたベネルクス各地の教会。
聖堂の装飾や祭壇画の聖書の場面。。
音楽はまさに
それらを表現していたのだ。

納得すると、身体の中に音楽がすうっと入ってきた。
あとは確信をもって歌うだけ!


    (この解説は去年の演奏会で配られた船木弘毅氏によるもの。
     解説では「信仰告白のオラトリオ」とされている)




オーケストラとの合わせ練習。
メンバーの中にBCJなどで活躍中の古楽のスペシャリストたちが!
彼らの素晴らしい演奏とともに
青木洋也先生の指揮を見ていると
どんな音楽を創ろうとしているのかが
本当に良く解る!

ここへ至るまでの練習で
青木先生が細部にわたって伝えてくれた決めごとが
具体的になって立ち現れる。

「新しいメサイアを創ろう!
 今まで なかった 
 ここでしか聴けないメサイアを!」





'19Decメサイア1.jpg

                     (この写真はweb上からお借りしました)



そして、本番!!

自分の中に取り込んだ「メサイア」がホールの空間に舞っていく。

悦び 哀しみ 怒り
そして歓喜。。
さまざまな感情が豊かに表現されていく。
なんて充実した音楽の時間だったことだろう!






'19Decメサイア3.png
               (今回は弾き振り!だったのではありませんw)


「メサイア」はヘンデルが毎年のように再演しましたが、
その時によって版が異なります。
今回は1754年版で、ソプラノのソリストが二人。
なので、アルトのアリアが少なかったのでした。
アルト・ソロ、客席で聴きたかったなあ。。
テノールとのデュエットなんて、超絶かっこよかったもの。


ところで、この合唱団には「メサイア」が大好きで
何十回も(!)歌っている方が沢山いたので
初心者の私も本番で心おきなく歌うことが出来たのです。
本番に向けての練習が始まった10ヶ月前、
もう既に曲が出来上がっていたと言っても良いくらい。
だから、指導者の先生方もとても和やかでした。
追いつくのに必死な私!


実は「メサイア」はベルリンで歌うはずでした。
せっかく行くなら、ちゃんと歌いたいと思い、この合唱団に入ったのです。
ところがっ
ベルリン行きは募集人数が満たず、流れてしまったのです(悲。。

でもね
フィルハーモニアでは歌えなかったけど
これだけ綿密なリハーサルが出来たし
青木先生のテンションマックスな指揮にガチで反応できたし♡
知り合いも大勢聴きに来て、褒めてもらえたし
大満足でありました~♪♫♪


































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Sana Texere      [歌にたくして]

女声合唱団サーナ・テクセレ 第一回演奏会
                ~浜離宮朝日ホール




紡いだ音が 
ふわりと飛んで
光の輪を描き
あなたの心に
とどきますように。。




'19Novサーナ2.jpg

(プログラム)
R.Quilter : Non nobis, Domine
V.Williams : Linden Lea
A.Copland : Simple Gifts
     : The Little Horses
      : I Bought Me a Cat
Clarke:Down by the Salley Gardens (Sop solo)
Gurmey:Sleep (Mezzo solo)
Quilter:It was a lover and his lass (Duet)
G.Holst : Ave Maria

J.Parry : Sonata in D major (Harp solo)
B.Britten : A Ceremony of Carols

(アンコール)
Greensleeves



近現代の曲を歌いたいと思っていたところに
折良く新しい合唱団の立ち上げという情報が舞い込んだ。
それも女声合唱。
しかも音楽監督がバリトンの加耒徹さん!
いそいそと初日の練習に行ったら
なんとっ
一人一人の声を聞くという!
プロの方の前でアカペラで音階を歌うなんて初めてで
おそろしく緊張っ!
でも、めでたくw入団を許され、練習開始。

指導は発声を本当に丁寧に
そして私のようなシロウトにも解りやすく教えて下さるので
1年ほど経つと以前よりずっと歌いやすくなり、
声域も驚くほど広がった。

でも、今までの合唱とは桁違いに高い音域を歌うので
本当に大変!
今回は全て英語の歌詞だが
アップテンポの曲の早口言葉でアワアワw
しかもアカペラの曲は8声部なので1パートが5人(マジか)。
家で自主練の時、録音して自分の歌を聞いては落ち込む毎日だった。




本番が近づくと
加耒先生は、お客さまにどう聴こえるか
という事をしばしば話されるようになった。
音の聞こえ方はもちろんだが
大事なのは
「お客さまが楽しんでくれているかどうか」。

改めてプログラムを見ると
合唱の他に声楽とハープのソロがあり
本当に楽しい演奏会だ。

加耒先生のリサイタルに行くと
音楽の楽しさ、すばらしさを存分に味わうことが出来る。

今回は、それを私たち合唱がアピールしなくてはならない!



そして当日。
綿密なリハーサル。
かなり長く立ちっぱなしだったので足がイタイ~
リハが終わったら、もう「おつかれさまー」と帰りたくなったw

しかし、本番はこれから!
体力温存しないと集中力が低下する私は
楽屋でお昼寝zzz





'19Novサーナ1.jpg



さあ~いよいよ本番!

集中力集中力っ!!

決めごとを忘れず
習得した発声でしっかり歌おう。





・・私は 声も気持ちも
客席を越えて遠くへ届くように歌う。
緊張感の中、自分を見失わずに!

でも、あんなに練習したのに
本番はあっという間!

凝縮された時間
宝石のような時間だった。。





'19Novサーナ3.jpg










この日は冷た雨の中、とても多くの方の来場がありました。

終演後、たくさんのお褒めの言葉をもらいましたが(もちろんオトモダチ割引も有w
一番嬉しかったのは
「あなた、とても楽しそうに歌っていたわね」
という合唱の大先輩からの言葉でした。
少しでも加耒先生の期待に応えられたかな?




































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Israel in Egypt      [歌にたくして]

合唱団エルヴィオ・ソーヌス 第9回演奏会
         ~東京オペラシティコンサートホール


ヘンデル エジプトのイスラエル人 HWV54


指揮・アルト:青木洋也

ソプラノ:澤江衣里 ・小林恵
テノール:中嶋克彦
バリトン:加耒徹 ・小池優介

合唱・管弦楽:エルヴィオ・ソーヌス




'19Febエジプト5.jpeg




苦役を強いられていたイスラエル人たちを
モーセが導いて行く

後ろから迫り来る追っ手!
目の前は海!

その時 モーセによって海が割れ
出現した一筋の道を ひた走るイスラエル人!

後を追う敵は
崩れ落ちる海に飲み込まれてしまう。。



この、映画「十戒」で有名なシーンが描かれ
さらにその前後にも物語があるので
ヘンデルのオラトリオ「エジプトのイスラエル人」は
とても長大な作品となった。
合唱曲だけで25曲(実際は23曲だが、繰り返しが2曲)、
そして、ソリストのアリアに器楽合奏が入って31曲!


最初の合唱曲は
ヘンデルの良き理解者だったキャロライン王女の
葬送のために作曲されたアンセム(聖歌)。
これは後年、モーツァルトがレクイエムに転用したという。
このような祈りの音楽のほか、
ルネサンスのポリフォニー的な曲や
きらびやかでワクワクするトゥッティなど、
さすがオペラ作曲家ヘンデル!という作品の数々。

しかし、あまりにも長いので第一部を省略して演奏される事が多い。

けれど音楽監督の強い意志で
作品の意味を深めるために全曲の演奏となった。



練習してもしても、なかなか曲が身体に入らない。
最後は夢でうなされるほど!
でも、その甲斐があったようで
本番2日前のオーケストラとのリハーサルでは
とても自然に口から旋律が流れ出した。

オーケストラのメンバーは
日本の古楽界で大活躍中の人たちばかり。
語るように奏でられる素晴らしい音色に乗って
譜面から飛び出した音符が
舞うように踊り出す!

ヘンデルはね、楽譜を書いたんじゃないんだよ。
そりゃモチロン音符は1つずつ書いたでしょう。インクとペンで。
でも、その前に彼の頭の中で鳴り響いていた音楽!

それを奏でよう!!




しかーし
ここに大きな壁が!

演奏会の当日、会場に字幕を出すことになっているが
それを担当する三ヶ尻正先生が2日目のリハーサルにいらした。
胸に「子音」と大きく書かれたトレーナーを着ているおっちゃんがいるなーと思ったら
それがヘンデル研究の第一人者の三ヶ尻先生!
(きゃー♡先生のご著書「ヘンデルの駆け抜けた時代」、拝読しますた~)

ちなみにトレーナーの背中には「聞き取れなければ伝わらない」!!
そうだ。
いくら字幕があっても、きちんと発音しなければっ。

オラトリオは衣装や装置のないオペラ。
視覚的な効果がないので
音楽と言葉だけで伝えなければならない。

次々にダメ出しを下さる三ヶ尻先生(汗)
といっても、声に出さずに こんな風に↓↓

'19Febエジプト4.jpg


これは当日のリハーサルで「W」のダメ出しです~
隣で指揮の青木先生が「ちゃんと口をすぼめてから」とお手本を。



そう、あっという間に二日間のオケ合わせが終わり
本番当日。





'19Febエジプト1.jpg




オペラシティコンサートホールで
青木先生を筆頭に男性陣によって
早朝からステージの支度が行われる。

今回は合唱を左右に分けて、中央にティンパニを配したので
これまでで一番大変な作業だったそうだ。
(いつもオマカセで良いのかと恐縮してしまう!)






さあ、ステージでリハーサル。

演奏時間が長いので、ポイントだけのリハーサル。
指揮者から要所を押さえた的確な指示が飛ぶ。





そして、あっという間に本番!

ほぼ満席の会場。

実は、この日は「安定の」雪マークwww
数日前に急に気温が上がった後、急降下。
数年前の演奏会も「いまだかつてない大雪」の日だったけれど
皆、その時のことを思い出して
「やはり、今回も。。」

けれど、朝のうちにチラついていた雪はその後ほとんど降らず
お客様は無事に来場できて本当に良かった!



そうそう、本番中に謎が解けた~。
正確には前半が終わり、休憩中のこと。
この日、通奏低音でオルガンを演奏して下さっている山縣先生をつかまえて
理解不能な和声の質問をしたのだ。
「私、ずーっと弾きっぱなしだから疲れちゃって」
ホント、1曲も休みないですもんね。すみません、そんな時に。
でも、快く楽譜の解説をして下さった(ありがたいい)
ずっと保留になっていた疑問が解けてスッキリ~♬









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もう何度も立った、このステージ。
でも、ここへ来るたびに特別な気持ちになる。

ステージ上の全ての人が集中して
心をこめて 真摯に 
ひとつの音楽を奏でる!

高く高く
響き渡るハーモニー

この瞬間を生きることは
なんと
誇らしいことだろう!



リハーサルから本番までの3日間。
それは
指揮者と
オーケストラと
ソリスト達と
私たち合唱団が
ともに一つのものを造り上げることに命をかけた
密度の濃い時間。
輝かしい至福の宇宙。。





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MOZART        [歌にたくして]

エルヴィオ・ソーヌス 第8回演奏会
             ~東京オペラシティコンサートホール



指揮:青木洋也
ソプラノ:澤江衣里 ・隠岐彩夏
メゾソプラノ:輿石まりあ
テノール:中嶋克彦
バリトン:白岩洵

管弦楽:オーケストラ・シンポシオン

合唱:エルヴィオ・ソーヌス


(プログラム)
モーツァルト:Litanie(聖体の祝日のためのリタニエ)KV243
       Missa in c(ミサ曲ハ短調「大ミサ」)ベルニウス&ヴォルフ版(2016) KV427






さっと ひと筆書きでかかれたような音楽。
みずみずしく、あたたかく そして青春を駆け抜けるような爽快感!
「リタニエ」はモーツァルトが20才という若い日の作品。
けれど よく楽譜を読んでみると、実に巧妙につくられている事に気付く。
さすが天才!!

そして未完の大作「大ミサ」は
独唱の美しさもさることながら
合唱はその名にふさわしく、まさに荘厳な伽藍のよう。。



しかしモーツァルトは譜面がシンプルなだけに、演奏はとても難しい。


とにかく正確に音程をとりたい!
そのために考え出した練習方法を自分に課す。
似ていても微妙に違うパッセージを頭にたたきこんでいく。
そして言葉!
ラテン語の歌詞の意味を熟考し、自分の中に落とし込む。
(なんとレポート提出の課題もあるほど、指揮者はテキストにこだわりを持つ。)

そんなふうにして迎えた本番の日は
モーツァルトの誕生日の1月27日。



この美しいホールでリハーサルが始まる。

'18Janエルヴィオ1.jpg




どの作曲家も鍵盤のための曲以外に、さまざまな楽器の作品をかいている。
オーケストラと共に合唱を演奏する事で
それらを体験し、違った視点から鍵盤の作品を見ることが出来る。


さあ、今できることを全力でやり切った後は
指揮者の牽引力にまかせるのみ!

本番のテンションは限りなく高く
全身全霊で表現する音楽が
大聖堂のようなホールを渦巻き
天空へとのぼっていく!









'18Janエルヴィオ2.jpg



喝采の中、幸福な気持ちでいっぱいになる。
それは
モーツァルトの音楽を
聴いてくれた人、ひとりひとりに届けられたという充実感。。。
























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教会で歌いながら・・・(9)    [歌にたくして]

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂では、ミサ奉唱の前に練習が出来た。
特別に小聖堂を貸して頂いたのだ。
焚かれたお香が聖堂いっぱいに立ちこめていて
高い窓から射し込む陽が光の道に。

マッジョーレ5.JPG

準備された譜面の曲の他に
「アヴェ・マリア」の短い旋律を歌うことになり、
口伝えで聴いて 必死で覚える。

そして、ミサが行われる聖堂へ。

今回も合唱の位置を知らされていないので、自分たちの判断で着席する。



マッジョーレ.jpg


この旅で最後の奉唱。
アットホームでとても心温まるミサだった。

聖書を朗読する方が聖職者ではなく、近所から来たような普段着のおばさん。
朗読の区切りで、私たちの方に優しい笑顔でうなづいてくれる。

覚えたての「アヴェマリア」を
会衆が私たちと声を合わせてくれる。

ミサの中で「主の平和を」と言って参列者どうしが握手をするのだが、
ここでは「パーチェ」と挨拶する。
この場で初めて会った人なのに、
「パーチェ」と微笑んで握手をすると
昔からの友人のように感じてしまう。
あたたかな空気の中、
私は心から平和を祈っていた。。



マッジョーレ3.jpg







この旅では演奏会とミサを合わせて5回も歌うことが出来ました。
ほんとうに貴重な体験。

私は今まで、器楽も歌も含めて様々な本番がありましたが
そのどれもが きちんとリハーサルをして、それを本番で遂行するというものでした。

今回のように
立ち位置はおろか、曲目さえも決まっていないというのは
前代未聞!!

それでも緊張感の中、集中力を持って演奏することが出来たのは
ひとえに指揮者の青木洋也先生の落ち着いた導きがあったから。

前に立つ人を信じて音楽が出来るのは、本当に幸せですね。



マッジョーレ2.png





でもね
予測不能の本番にも対応できたのは
ものすご~く頑張って練習したからだ!と思っても良いよね?w
あとね(こそこそ)
ちょっとレベルアップしたんじゃないかな(え?





























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