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The Quiet Girl      [カーテン・コールの後に]

コット、はじまりの夏
    ~ヒューマン トラスト シネマ有楽町

原題:An Cailín Ciúin(アイルランド語)/The Quiet Girl(英語)

原作:「Foster」 Claire Keegan

監督:コルム・バレード

出演
コット:キャサリン・クリンチ
アイリン:キャリー・クロウリー
ショーン:アンドリュー・ベネット 他



'24Janコットはじまりの夏.jpg




大家族の中で寡黙に育った少女が
母の出産のため親戚に預けられる。

アイルランドの田舎、
酪農家の夫婦と少女の微妙な距離感が
自然の光や風とともに描かれる。

登場人物が皆多くを語らず
それぞれの思いを秘めている。
それがダイレクトに伝わってきて
心がゆさぶられる。。


こんなに台詞が少ないのに
痛いほど 気持ちが解る。
ちょっとした しぐさ
そして表情。

草原の香りや
木もれ日のきらめき
やさしい風まで感じられる
控えめだけれど
雄弁な映像。。


印象的で
心あたたまる作品に出会えて
ほんとうに幸せ。。


























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君たちはどう生きるか    [カーテン・コールの後に]

君たちはどう生きるか
      ~TOHOシネマ
原作・脚本・監督:宮崎駿
製作:スタジオジブリ
音楽:久石譲

主題歌:米津玄師「地球儀」





ここは確かに
訪れた事のある場所!

森も 海も 家も
風の香り
光の眩さも!

懐かしい想いが溢れ出す

過去から未来へ
彼らの言葉を私は語り
同じ思いを抱いていた。。









'23Spt君たちはどう生きるか.jpg



宮崎駿さんは
どうして私のことを
こんなに良く知っているのだろう。。
と、不思議に思うほど
この映画の場面は
既視感にあふれていた。

そして心の動きは
あの時の私、そのもの。


久石譲さんの音楽が
あたたかく
せつなく
愛しく響く。。




たとえば、誰かと
同じ街を歩いても
見ているものが違うことがある。

たぶん宮崎駿さんは
私と同じものを見る人なんだろう。


そして「地球儀」!
エンドロールでこれを聴いたとき
すべての符合に心が揺さぶられ
涙があふれた。。








宮崎駿さんは
コルマールを訪れた時
「イーゼンハイムの祭壇画」を
観たのかもしれない。

私はそれを観たばかり。

    「イーゼンハイムの祭壇画」

あの祭壇画を観てから
この映画を観て、ほんとうに良かった。。





・・生きるってすばらしいね・・・





































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兎、波を走る       [カーテン・コールの後に]

*注 ネタバレあり*

NODA・MAP第26回公演
『兎、波を走る』
    ~東京芸術劇場 プレイハウス

作・演出 野田秀樹

<CAST>
脱兎:高橋一生 
アリスの母:松たか子 
アリス:多部未華子
元女優ヤネフスマヤ:秋山菜津子 
第一の作家?:大倉孝二 
シャイロック・ホームズ:大鶴佐助 
東急半ズボン教官/第三の作家?:山崎一 
第二の作家?:野田秀樹        他


<STAFF>
美術:堀尾幸男
照明:服部基
衣裳:ひびのこづえ
音楽:原摩利彦
音響:藤本純子
振付:井手茂太
ヘアメイク:赤松絵利
人形:沢則行
映像:上田大樹
舞台監督:瀬﨑将孝
プロデューサー:鈴木弘之





大笑いしてるうちに
気づいたらボロ泣き。。

脚本、演出、音楽、照明
そしてもちろん役者さん達も
全てが最高の舞台!!



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「不思議の国」に行ってしまったアリス。
それを探し続ける母。

潰れかけた遊園地で上演する台本を
作家に書かせようとする元女優。

物語は複雑に絡み合っている?
それともシンプル?

妄想の中で
これでもかと浴びせられる
言葉遊びの連続技!

不条理の世界にどっぷりとハマると
もはや、それがリアルとなる。

往年の作家の想像力は
現代ではAIが担うのか?

家族、親子関係とは。
もうそうするしかない国は
このお芝居の中ではない?

本当に存在した事件、
それに関わった人々を
決して忘れてはならない。。



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もの凄いスピードで台詞が飛び交うのに
とてもクリアに聞こえてくる。
野田秀樹さんが
「こんなキャストが揃うのは
何十年も芝居をやっていたご褒美かな。」
(本公演パンフレットより)
と言っていた通り。
加えて、全員が良く動くこと!
走り、跳び、ステップを踏む。

あたかも仮想現実のような
シュールで美しい舞台に
心に寄り添う音楽が響く。。



拉致問題の風化を危惧する。
そんな重い柱が根底にあることが
明らかになるにつれ
涙が止まらず。。

そして成田闘争や
赤軍派、ハイジャック事件・・
混沌とした時代の
空気を、手触りを
見事に蘇らせる。




'23juneNodaMap6.jpg



学生時代、私は劇場に入り浸っていた。
安部公房、つかこうへい、清水邦夫
そしてベケット、ブレヒト。
不条理と妄想の世界に生きていたw

だから、野田さんのお芝居は
私にとってド真ん中だった。
ビュンビュン飛んでくる台詞を
パシバシとキャッチする小気味よさ♡

リアル過ぎる現実を背負って
妄想の世界に浮遊する
お芝居の時間は最高すぎる。。

野田秀樹さん主宰の舞台を観たのは
これが二度目。
前回も(というには、あまりにも昔w)
とても感動した記憶がある。

そうそう、
私がこの公演を観たいと思ったきっかけは
野田秀樹さんのインタビュー記事の中に
大鶴佐助さんのお名前を発見。
佐助さんは唐十郎さんの息子さんではないですかっ!
野田さんは佐助さんの声に惚れ込み、
このお芝居のオファーをしたそうです。
こ、これは行かなくてはっ!

ところで、
この公演のチケットが争奪戦になったのは
野田秀樹さんの2年ぶりの新作!という理由の他に
高橋一生さんが出演されていることもありそうです。
高橋さんは演技が素晴らしく、超イケメンで
ものすごい人気らしいです。
知らなかったなんて言うと
ファンの方に殴られますね。
でもって、初・高橋一生を
いきなりナマで観てしまったのですが
眼に麗しい容姿♡声も抜群♡
そして実力も最高♡
これは人気があって当然!
と納得したのでした。

他の役者さんたちも
野田さんが仰っている通り
全員がすばらしくて、
まさに上質の舞台でした。

そして、美術・照明・音響・振り付け等々
全てがハイクオリティなのだけど
語彙不足で語れなくて
本当に申し訳ないのです(泣

唯一、音楽の事。
このお芝居のためにかかれた
優しさと愛に満ちた楽曲。
たゆたうようなストリングスに
舞台がつつまれた時の
この上ない幸せ。。
作品の素晴らしさはもちろん、
弦楽奏者のみなさん、超GJ(拍手!!


そして「家路」。
元はドボルザークの交響曲第9番の
第2楽章なのだけれど
この部分が下校時間に
学校で放送されるようになり、
多くの人がこれを聴くと
夕刻を連想するようになった。
だから、
下校時間に拉致される場面で
これが流れた時は
号泣してしまうんです。
ベタなんだけどね。
あえて、これにしたところが
すごいなあと。

(以下は読み飛ばしてください笑)
これを演奏しているのが
イングリッシュホルン。
録音のメンバー表に
モガさんの名前を発見。
やっぱり、上手だなあ!
この方、葉加瀬さんに
姿を寄せすぎなのがチョットね。
なので敬遠しているのだけどw





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この公演に気付いた時には既に完売!
その後、追加席の販売があったのに
これも撃沈(泣
リセールやチケット交換サイト。
いろいろ試したけれど無理そう。
ということで、
当日券をゲットしよう!
長い時間並ぶらしいが
毎回、かなりの人数が入れると
SNSで知った。

そこで、並びましたっ!
ナント50番目www
私の後ろにも15人くらい。。
係の方が回って来て
「立ち見になりますが」
とおっしゃるので
「はいっダイジョブです」
と、にっこりw

開演1時間前に窓口が開き
販売が始まる。
列がノロノロと動き
ようやく私の番!と
お財布を出した時
「チケット、要りませんか?」
と、声を掛けられた(驚!
お友達が来られなくなったから
と、チケットを売って下さったのです!
(もちろん、正価で購入いたしました!)
なんとまあ、天の助け。
かなり良い席で座って観られて
本当にありがたかった(感涙

声を掛けてくれて海より深く感謝。
彼女とお友達に
良いことがいっぱいありますように♡



素晴らしい舞台は
このステキな出来事とともに
深く心に刻まれた。。




















































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Tenor      [カーテン・コールの後に]

テノール! 人生はハーモニー
        ~ヒューマン・トラスト・シネマ 有楽町

2022年製作/フランス
原題:Tenor

監督:クロード・ジディ・Jr.

マリー:ミシェル・ラロック
アントワーヌ:MB14(モハメド・ベルヘール)
                  他


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家族の絆そして友情・・
皆が複雑な思いを抱えて生きている中
主人公が自身の真の気持ちを模索する。

移民が住むパリ郊外の暗い街。
対して
パリオペラ座の絢爛豪華な光!


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(この写真はweb上からお借りしました。オペラ座の大階段)



ラッパーがオペラ歌手を目指すなんて
あり得ないかもしれないけれど
そんなファンタジーを信じたくなる
説得力のある映画。

主人公アントワーヌ役、MB14は
まさにハマリ役!
彼は本名モハメド・ベルヘール。
ビートボックスの世界チャンピオンで
この映画に出演のために
初めてオペラ歌唱の訓練を積んだそうだ。
そして、
オペラ教師のマリー役、ミシェル・ラロックの
凜とした佇まいと確かな演技。
また、人気オペラ歌手のロベルト・アラーニャの他
若手オペラ歌手も出演していて
彼らの歌の素晴らしさに圧倒される。

そして、ラストに主人公アントワーヌが歌う
「誰も寝てはならぬ」に号泣してしまうのでした。。


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(この写真はweb上からお借りしました。オペラ座のステージ♡)


オペラの作品が次々に歌われる中、
心に寄り添うような優しいピアノに耳を奪われる。
音楽はローラン・ペレズ・デル・マール。
ジブリの「レッド・タートル」他、
数々の映画音楽を手がけている方でした♪♫



ところで、帰り際にふと購入したパンフレット。
マリーがアントワーヌに宛てて書いた
手紙が載っていました♡
とても大事な場面だったので
もう一度読みたい!
と思っていたので、嬉しかったな。

あと、オペラ座の写真もね。
映画で見ると
本当にそこにいるような錯覚♡
ガルニエ宮は
きらきらで
ほんとうに美しかった~♡(懐



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(この写真はweb上からお借りしました)
























































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Ennio     [カーテン・コールの後に]

モリコーネ 映画が恋した音楽家
           ~ル・シネマ

監督ジュゼッペ・トルナトーレ
2021年/イタリア/157分/原題:Ennio






美しすぎる音楽の洪水!

ドキュメンタリー映画で
こんなに泣いたのは初めて。。




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モリコーネといえば「ニュー・シネマ・パラダイス」!
そして「ミッション」の「ガブリエルのオーボエ」

冒頭を聴いただけで
やわらかな空気や
あたたかい光につつまれる。

他にも挙げればきりがない!

モリコーネが作曲した映画やテレビの音楽は
実に500作品という。

しかし、なんと彼は
フレスコバルディやバッハの対位法を礎に
バリバリの現代音楽を作曲する人だったとは!

この作品は「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督である
ジュゼッペ・トルナトーレがモリコーネに5年以上密着したドキュメンタリー。
モリコーネ自身の語りの他、
70人以上の著名な映画監督や音楽家へのインタビューが
もの凄い情報量で映し出される。

映画のシーンの数々
そしてモリコーネが指揮をした
彼の作品の演奏会(ワールドツアー)が次々に登場して
胸がいっぱいになる。

映像と音楽の絶妙なコラボレーション。
そして
映画音楽の作曲のからくりが解き明かされる場面は
まさにトリハダもの!

モリコーネは惜しくも2022年に他界したけれど
この映画を観ると
今もお元気で作曲を続けているような気持ちになる。




作曲の基礎をしっかり身に付けた
謙虚で誠実で
すばらしい感性の持ち主に
神さまは
天上の音楽を降らせてくれたのでしょう。。



















































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Coda        [カーテン・コールの後に]

映画「Codaあいのうた」

両親と兄が聾者という家庭で育った女子高生ルビーは
小さい時から彼らの手話通訳をしてきた。
家の仕事である漁師としても働く毎日。

ルビーの歌の才能を見抜いた音楽教師が
彼女にバークリー音大の受験を勧める。
音楽教師の熱血指導で
歌の練習を頑張るルビーだが、
聞こえない家族との葛藤が。。



とにかく歌と音楽が素晴らしくて
ボロ泣きでした。

登場人物の心のひだが繊細に表現される。
それぞれの気持ちに寄り添い
物語の展開に固唾をのむ。。

気が付けば、全員を応援していました!




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CodaはChild of Deaf Adult(聾の親を持つ子ども)の意。
音楽記号のCodaは楽曲の終結などを表すけれど
ここでは新たな章の始まりを示唆しているよう。


オスカー獲る前から観たかったのは、
監督のシアン・ヘダーさんのインタビューを見たから。
こういう作品を創る人がいる、世の中捨てたもんじゃない!















































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Frozen         [カーテン・コールの後に]

アナと雪の女王(原題 Frozen )
     ~四季劇場 春


真実の愛
それが何かに気付いた時
凍った心がとかされる・・




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全く予習せずに観に行ったので、
映画とかなり違うミュージカルならではの展開にドキドキでした♡
そして、最後は盛大に涙腺決壊~!

ダンスや激しいアクションしながら
完璧にそして感情豊かに歌えるって本当にすごい!
満場のスタオベ、3回のカーテンコール。。




劇団四季のミュージカルを観に行ったのは○十年ぶり!
「春」という劇場の下の階に「秋」があり、「オペラ座の怪人」をやっている。
その他にもいくつか常設小屋を持っているらしい。

人気ミュージカル俳優が主要な役を担う公演はよくあるけれど、
四季の役者さんだけでクオリティの高い公演が出来てしまうというのは凄い!
しかも、複数の公演が同時開催されている。
ということは、すごい人数の優秀な役者さん・スタッフさんがいるということ。
フリーで契約している人もいるとは思うけれど、それにしても!

そうそう、オーケストラもナマ演奏でした。
シンセサイザーなど電子楽器も使ってましたが
こちらもクオリティが高くて素晴らしかった!

この公演が人気なのも納得です。
もちろん、超満員でしたよ!






























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SPRING2021 DON QUIXOTE [カーテン・コールの後に]

Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY
ドン・キホーテ
       ~オーチャードホール

(キャスト)
キトリ:小林美奈
バジル:堀内將平
エスパーダ:栗山廉 


指揮:井田勝大
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー



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キトリが本当に空中を飛んだ!
と驚くほどの美しいリフト。
さらにステキな振り付けと
数々のハイレベルなパフォーマンスに釘付け!

加えて、ストーリー展開の楽しいこと!
ドン・キホーテ、サンチョ・パンサのユーモラスな演技が笑いを誘い
美しい男女の恋物語が浮き彫りになります。

そしてセンスの良い衣装、重厚な舞台装置。
録音ではない生のオーケストラの臨場感。
などなど細部にいたるまで
Kバレエの監督、熊川哲也さんのこだわりが。。


まさに、バレエは総合芸術!
それを思い出させてくれた、素晴らしい公演でした。
















































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GOYA    [カーテン・コールの後に]

ミュージカル『ゴヤ-GOYA-』
          ~日生劇場


原案・脚本・作詞:G2
演出:鈴木裕美
作曲・音楽監督:清塚信也

出演:
フランシスコ・デ・ゴヤ 今井翼
サパテール(ゴヤの親友) 小西遼生
ホセーファ(ゴヤの妻) 清水くるみ
テバ伯爵(ゴドイの副官) 山路和弘
アルバ公爵夫人(資産家) 仙名彩世
ゴドイ(若き宰相) 塩田康平
バイユー(ホセーファの兄) 天宮良
マリア・ルイザ(スペイン女王) キムラ緑子



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激動の歴史を生きる画家の生涯
描く事と生きる事の意味を問いかける。。



日本語の歌詞が
音楽にピッタリはまって美しく歌われる。
清塚信也さんの全編書き下ろしの楽曲。
もちろんフラメンコも登場するけれど
ことさらスペインを強調することなく
モーツァルトのオペラを彷彿とさせるような
クラシックのベースの上で
自由な発想で生き生きとミュージカルを創り上げる。
編曲、生オケの演奏も素晴らしくて
圧巻の後半は感動で涙が止まらなかった。。


今井翼さん得意のタップを始め
群舞のダンサーたちの
ダンスシーンの見事なこと!


そしてゴヤの絵から抜け出してきたような人々に惹き付けられる。



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                  (この写真はweb上からお借りしました)





フランス革命、ナポレオンの台頭・・
王政が崩壊しヨーロッパ全土が大嵐に翻弄される時代。

ゴヤは画家としての名声を得るために
王室に取り入り、成り上がっていく。
そして友や妻の忠告をきかずに突き進む。

しかし、何者かに毒を盛られ聴力を失ってしまう。
虚無感の中、創作意欲を失い 殻に閉じこもるゴヤ。

スペインは何年も続く戦争で暗黒の時代。
ゴヤの晩年の素描画はその頃に描かれた。

一瞬を永遠に!
自分の眼で見たものを
そのまま描くこと
それが唯一、自分にできること。。








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                (この写真はweb上からお借りしました)





画家を主役にしたミュージカル?!
この公演を知った時、本当に成立するものなのか半信半疑でしたが
清塚さんが作曲した音楽だというのでw 観に行ったのです。
そしたらっ
音楽の素晴らしさは言うまでもありませんが♡
脚本の完成度が非常に高く、深い内容を見事に描いていて感服しました。
キャストの皆さんの歌、演技、ダンスも超ハイレベルで興奮のるつぼ!
もう、ボロ泣きでした。

最後は客席全員で
スタンディング・オベーション!!







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またもや天井桟敷からの観覧で、双眼鏡のお世話になりましたが
迫力はここまで充分に伝わってきました!
日本のミュージカルの実力、スゴイですっ。


























































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Max Rechter's Sleep      [カーテン・コールの後に]

マックス・リヒターからの招待状
          ~ヒューマントラストシネマ渋谷

監督:ナタリー・ジョンズ
出演:マックス・リヒター、ユリア・マール 他
2019年/イギリス






太古からあるかのような音楽「Sleep」は
胎内の記憶のように愛しく
そして懐かしい。
劇場で音響につつまれて本当に幸せだった。。


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「Sleep」は演奏時間が8時間!
リヒターのピアノと弦楽でのコンサートは
会場にベッドが用意されていて、眠ってしまっても良いのだ。
もちろん、起きていても良いし
音さえ立てなければ歩きまわっても良い。
世界各地で開催された「Sleep」の演奏会の映像が紹介される。
それは本当に感動的!

「Sleep」の演奏会が始まるのは夜。
ゴルトベルク変奏曲のように下降するベースライン。
低周波のサウンドが快い眠りに誘う。
眠りの中で音楽を聴きつづける・・

やがて夜明けが近くなると
高周波のサウンドが少しずつ増えていく。
朝の光の中での快い目覚め。
それは幸せにみたされた時にちがいない。





それと重なるように
マックス・リヒターの音楽に対する想いが随所で語られ
さらに製作の大変さ、そして家族の事を
彼のパートナーが詳らかにしていく。




アントワープの聖母大聖堂でのコンサートが
スクリーンに映し出された時は 涙がこぼれた。
あの場所で聴くことができたら!


映画は実際のコンサートよりずっと短かったけれど
「Sleep」のサウンドが途切れることなく流れつづけていた。



その晩
私は眠りの中で そのサウンドを聴いていた。
ゆらめきながら漂う
やわらかな空気につつまれて。。































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