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Tango Nuevo    [コンサートの記憶]

三浦一馬&東京グランド・ソロイスツ

情熱のピアソラ ーTango Nuevoー
   ~かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

(オール・ピアソラ プログラム)
フーガと神秘
悪魔のロマンス
天使の死
コオマージュオマージュ
四分の三拍子で
ブエノスアイレスの夏

デリカシモ
ブエノスアイレス午前零時
鮫(エスクアロ)
ツィガーヌ・タンゴ
ビオレンタンゴ
アディオス・ノニーノ

(アンコール)
アレグロ・タンガービレ
リベルタンゴ




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鮮やかに歌うバンドネオンと
超美音のTGSが奏でる、
アップデートされたピアソラ!


おそらく世界で唯一無二の
スタイリッシュなアンサンブル。


指揮者ナシでも
緩急自在の音楽が
あうんの呼吸で出来ちゃうって
ホントにすごいっ!!

そして絶妙な陰影・・
まさに、釘づけでした。


そして
三浦さんと石田さんの掛け合いは最高!!


これまで何度か このアンサンブルを聴いているけど
この日はどの楽器の音もクリアで、
特にバンドネオンが際立っていて
本当に素晴らしかった。



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アンコールの最後は「リベルタンゴ」。
三浦さんは、この曲の時だけ立って
片足を椅子に乗せて演奏する。
カッコイイ~!
他の曲も立って弾けば良いのに
と、いつも思うのでした♬♪





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               (この写真はweb上からお借りしました)






















































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Recital Series VS 8     [コンサートの記憶]

芸劇リサイタル・シリーズ
「VS」 Vol.8 亀井聖矢 × イム・ユンチャン
       ~東京芸術劇場 コンサートホール

(プログラム)
ショパン:モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」のアリア
    「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2 [ソロ:亀井]
ショパン:エチュード・セレクション [ソロ:ユンチャン]
      3つの新しいエチュード より 第1番 ヘ短調
      12のエチュード Op.25 より 第1番 変イ長調「エオリアンハープ」、
                   第5番 ホ短調、第6番 嬰ト短調
      12のエチュード Op.10 より 第10番 変イ長調、第9番 ヘ短調
      12のエチュード Op.25 より 第11番 イ短調「木枯らし」

ラヴェル:ラ・ヴァルス*
ミヨー:スカラムーシュOp.165b*
サン=サーンス:組曲『動物の謝肉祭』(2台ピアノ版)*

(アンコール)
チャイコフスキー:組曲「くるみわり人形」より
                 花のワルツ*

*2台ピアノ




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切れ味抜群の亀井さんと
情感溢れるイムさんの日韓対決!?
ではなかった!!

VSというタイトルなので
バトルになるのかと思いきや
若い二人が創る音楽の楽しかったこと!

その前に
それぞれのソロ。


亀井聖矢さんの立ち上がりの良い音が
キラキラと駆け巡り
爽やかな風のように
ストーリーが展開する。
初夏の草原
明るい陽ざし
どこまでも続く
青い空。。



そして
イム・ユンチャンさんが弾くと
同じピアノとは思えない。
ふくよかで あたたかな音色。
静かなハミング
暮れなずむ春の宵
やさしい人の想い出。。



期せずして、二人ともショパン!
次のショパンコンクールが
視野に入っているのでしょうか??
全くタイプが違うショパン。
何だか既にショパコンの予選のようですw



さて、もう1台のピアノが準備される間
亀井さんがお話を。
何と、最初の挨拶は韓国語!
イムさんは韓国の人気スターピアニストなので
この日は客席に韓国の方々が沢山。
みなさん、亀井さんの挨拶に
「おー!」
と声を上げて大喜び。

二人の出会いは
2年前のヴァン・クライバーン コンクール。
優勝したイムさんの演奏に惚れ込んだ亀井さんが
2台ピアノへのラブコール。
自分とタイプが違うピアニストと弾いたら
面白いのではないか、と。

何てチャレンジングな!
そして二人は容姿がとても良く似ていて
コンクール中、間違えられる事もあったとか。
私もこの演奏会を知った時
兄弟対決だわ~
と思いましたよw

この日は二人とも黒のスーツ。
判別不能ですがな。
見分け方は
笑っている方が亀井さん、
笑わない方がイムさんだとかw




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最初はラヴェル。
でも、え?これが「ラ・ヴァルス」??
まるで
初めて聴いたかのように新鮮!
たゆたう波の上で
はじける光のきらめき。
まるで
生き生きと戯れる
魚たちのよう!


次の曲が始まる、と思ったら
イムさんが
ぽーん!と弾いたのは「A」(ラ)
それに合わせて
亀井さんも A~
A~D~~G~
二人でチューニングごっこしてるwww

そしてスタートした「スカラムーシュ」!
わあ、スピード違反!
でも何て楽しいんだ!
ちょっとゆったりの2楽章モデレから
3楽章はブラジルの女、サンバ♪♬
思わずステップを踏みたくなる~♡
じっとしてられませんw


ここまで亀井さんが1st。
さあ、交替して「動物の謝肉祭」

オープニングの華やかなファンファーレ!
なんですけど
もう、ここから快速。
ライオン王の行進なので
堂々と弾く場合が多いけど
22歳(カメ)と19歳(イム)の時間感覚は
これで充分に「堂々と」なのでしょう~。

雄鳥と雌鳥も
早口言葉か巻き舌で
言い合ってる。
それにしても
粒立ちの良い綺麗な音!

ロバは羽を持つペガサスになって
縦横無尽に滑空する!
びゅううん~

そしてノロノロ亀は
ノシノシ感がゼロw
ダイエットに成功したのか~?

タイミングを外されて
ワルツを踊れない象さんw

というように
登場する動物たちのコミカルなこと!
アイデアいっぱいで
遊び心満載!

ところが次にカンガルーが
軽やかにジャンプし
「水族館」へ。
繊細な音の粒子がはじけ
夢の世界のように優美。

ロバは軽やかにいななき
外したリズムを楽しむ。

イムさんがつくる
森の静かなざわめき(美~
そこに
亀井カッコウが鳴く・・のだが
ちょっと鳩時計っぽいw

鳥たちは
籠を飛び出して
大空を自由に
のびのびと飛びまわる。
どこまでも・・

「ピアニスト」は
「どちらが下手に弾けるか対決」
と亀井さんの前説にあった通り
二人のパフォーマンスに大爆笑~

元気いっぱい
アニメのバトルのように
はじける「化石」!

パワフルな演奏の後の
「白鳥」
ゆるやかなアルペジオに導かれ
優しく奏でられる旋律。
おだやかな水面
優雅な白鳥のたたずまい・・

突然!
夢が破られ
フィナーレに なだれ込む!!
Go!Go!!
見事にゴーールイン!!


いやあ、本当に楽しかった!!
当初のプログラムはラフマだったけど
変更になって良かったなあ。


亀井さんが最後のごあいさつ。
イムさんにマイクを向けると
「ありがとうございました!」♡
すかさず 亀井さんが
「ユンチャンの貴重な声が聞けたところで
最後にもう一曲!」
亀井さん、MC上手すぎ~w

そしてアンコールは再び亀井さん1stになり
「花のワルツ」
ふくよかな花の香り
心地よい風
優美な踊り
これはまさに絶品!

スタンディング・オベーション!


二人で創り上げた音楽は
未来へ続いていくね。。






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終演後の二人。
ホントだ~笑ってるのが亀井さん!


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              (この写真はweb上からお借りしました)










ところで
客席に角野隼斗さんを発見!
角野さんは亀井さんと組んで
2台ピアノをやっているので
自分のリサイタルツアー中なのに
かわいい弟の演奏を聴きに来たのでしょう♡
スミカメもまた聴きたいなあ~


SUMI KAME Two Pianos 2022




























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The Quiet Girl      [カーテン・コールの後に]

コット、はじまりの夏
    ~ヒューマン トラスト シネマ有楽町

原題:An Cailín Ciúin(アイルランド語)/The Quiet Girl(英語)

原作:「Foster」 Claire Keegan

監督:コルム・バレード

出演
コット:キャサリン・クリンチ
アイリン:キャリー・クロウリー
ショーン:アンドリュー・ベネット 他



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大家族の中で寡黙に育った少女が
母の出産のため親戚に預けられる。

アイルランドの田舎、
酪農家の夫婦と少女の微妙な距離感が
自然の光や風とともに描かれる。

登場人物が皆多くを語らず
それぞれの思いを秘めている。
それがダイレクトに伝わってきて
心がゆさぶられる。。


こんなに台詞が少ないのに
痛いほど 気持ちが解る。
ちょっとした しぐさ
そして表情。

草原の香りや
木もれ日のきらめき
やさしい風まで感じられる
控えめだけれど
雄弁な映像。。


印象的で
心あたたまる作品に出会えて
ほんとうに幸せ。。


























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Das wohltemperierte Clavier,2   [コンサートの記憶]

鈴木優人 J.S.Bachを弾く 3
     ~トッパンホール

(チェンバロ)鈴木優人

(プログラム)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV870~893

(アンコール)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より
         第1番ハ長調 BWV846 プレリュード



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チェンバロの美しい音色は
楽器に描かれた装飾にそっくり!
奏でる音楽は
熟考された壮大な物語。

複雑に絡み合うポリフォニー。
それなのに
なんと明晰なことか。
それぞれの旋律が
とてもクリアに聴こえてくる。

24のプレリュードとフーガが
12ずつ前後半で奏された。

前半はそれぞれの作品の
調性が鮮やかに表現され
色彩が見えるよう!

シャープが6つの
13番Fis-durからの後半は
アーティキュレーションが
さらに強調され
時にアグレッシブに、
また流れるように紡がれるエピソード。
ドラマチックな展開に
時を忘れて聴き入った。



そして
鳴り止まない拍手に応えてのアンコール。

優人さんは年明け早々の心が痛む出来事に触れ
「音楽を聴いている間は忘れることができる」
ほんとうに!
そうして演奏された
透明感のあるハ長調に
緊張がゆるみ 涙。。




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久々に優人さんのチェンバロ・ソロを
聴くことが出来ました。
このところ指揮に大活躍の優人さんですが
私は何といっても優人さん=チェンバロ推しです!
この日の演奏会は
「J.Sバッハを弾く」という
3回シリーズ(2021年から)の最終回。
これで一区切りって、寂しすぎる~
また聴けますように(祈♡










































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Early Music WorkshopⅡ     [語られる音たち]

アンサンブル・パルテノペ ワークショップⅡ
               ~Mサロン

   (2日間のワークショップの1日目を聴講)



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講師:〈アンサンブル・パルテノペ〉
     朝吹園子 (バロック・ヴァイオリン)
     懸田貴嗣 (バロック・チェロ)
     西山まりえ (チェンバロ、オルガン)


「通奏低音のつくり方」

通奏低音は以下の状況によって異なる。
・時代・作曲家・奏者
・楽器(チェンバロ・リュート・オルガン)
・場所(広い場所・サロンのような場所)
・聴衆の有無


アルカンジェロ・コレッリ(1653~1713)
ヴァイオリン・ソナタ Op.5-11ホ長調 第1楽章

・講師演奏

1.入試のスタイル
2.ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(バッハの従兄弟1684生まれ)の
   編曲(チェンバロ)
3.トレッリのリアリゼーション
3.パルテノペのオリジナル




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(メモ)
・調号の書き方:導音の#は書かない
        5線の中に同じ音がある場合は両方に#を書く。
・アーティキュレーション:様式に学ぶ。
   順次進行=レガート(主音を長めに。オーバーレガートを使う)
   カデンツのバス=ノンレガート(オクターブの跳躍)
   フレーズの切れ目は間をあける
   速度にもよる

・チェンバロの和音は拍頭or前に出すか決める
 (ジュミニアーニなどのソロ曲には前に出すものもある)

・チェロはロングトーンをふくらます事が可能
 チェンバロはアルペジオが可能
    ex:クレッシェンドは和音を増やす

・通奏低音はインテンポが基本
  メロディーパートがアゴーギグができる流れをつくる


講師の皆さんの素晴らしい演奏に聴き惚れ、
深いお話が伺えた上
超初級の質問に親切にお答えいただき感激!

昨年も思ったけれど、
講師の方が雰囲気づくりを大切にして
細やかな気配りをして下さるので
心おきなく質問や会話が出来る。
とても居心地が良い♡

そうそう、講師の皆さんは
ムズカシイ言葉を使わないのですよ。
音楽的にとても高い水準の内容なのに!
難しいことを易しく、解りやすく話すのは
実はとても大変な事なのに
楽しく学べて、本当にありがたい。


そして、
レクチャーの後の公開レッスンは
プロ奏者ならではの言葉掛けで
生徒さんの演奏がぐんぐん変化!

まさに充実の一日でした。



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おんせん      [旅の空は]

365段の石段を登って
伊香保神社に初詣。


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さらに山道を20分登ると
すばらしい見晴らし!


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下りはロープウェイに乗りました。
崖の途中に何やら動物らしきモノが?
良く見ると
なんと!
ニホンカモシカではありませんか!
動転してw写真が撮れず、ザンネン~。




宿は創業1576年という老舗旅館。
掛け流し温泉、すばらしかった!
この露天風呂の他にもお風呂があり
ハシゴして大満足~♪♬


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それにしても、
450年前から湯治があった事に驚きました。

















































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Rachmaninoff Op. 18         [コンサートの記憶]

東京都交響楽団 第990回定期演奏会
      ~サントリーホール


(出演)
指揮:アントニ・ヴィト
ピアノ:反田恭平
東京都交響楽団

(プログラム)
キラール:前奏曲とクリスマス・キャロル(1972)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op. 18
ペンデレツキ:交響曲第2番「クリスマス・シンフォニー」

(ソリスト・アンコール)
シューマン(リスト編曲):献呈









なんて豊かに鳴るピアノだろう!
ひとつひとつの
芳醇な音が響き合い
唯一無二のストーリーが描かれる。。


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前半の2曲目。
ステージ中央にピアノがセッティングされ
オーケストラが席に着く。

黒のスーツ姿の反田恭平さんを前に
指揮のアントニ・ヴィト氏が登場。

静寂の大ホール。
冒頭のピアノの和音。
テンポは前向き。
続いてオーケストラの波が押し寄せる。
コントラバスとともに
ピアノの低音が地鳴りのよう!

ラフマニノフならではの
情感のこもった
どこか物悲しい旋律を
時に きらびやかに
あるいは
歌詞が聞こえてくるかのように
印象的な抑揚で歌うピアノ。

そしてオケのソロが旋律をとると
ピアノは豊かな和声感で伴奏する。
その出し引きの見事なこと!

マエストロの鮮やかな指揮の下で
ピアノとオーケストラが呼応しあい
共にラフマニノフの世界を
創り上げていく!

第2楽章が静かに終結し
最後の余韻に浸る隙を与えず
マエストロの棒はアタッカ!
生き急いでしまうような第3楽章なのに
驚くほど息の長いフレーズを奏でるソリスト!
なんと魅力的なピアニズムだろう。。


広いロシアの大地
吹き渡る風
凍てつく森に
雪どけの光
そして
人々の息吹。。

壮大なストーリーが
縦横無尽に描かれる。

まさに至福のひととき。。




アンコールは
ピアノのソロなのに
歌とオーケストラの演奏のよう!
彩り豊かな音楽に
くぎづけ。。


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                (この写真はweb上からお借りしました)



反田恭平さんがSNSで
「マエストロはワルシャワの大先輩」
と書いていた。
とても意気投合したとか。
会話はポーランド語だったのでしょうか?
確かに、演奏も
お互いの心が通い合っていた。
まるで
同じ風景の中に
二人でたたずんでいるように。。


最近の反田さんは指揮者としても活躍中。
だから、楽譜の読み方も
ピアニスト時代とは違うのでしょう。
オケのことを良く把握していて
ピアノがオケの中に自然にとけ込んでいる。

私の席から
演奏中の反田さんが
指揮やオケとコンタクトを取るのが
とても良く見えた。
オケのソロパートと合わせる時は
必ずそちらを見ているのだ。
そしてお顔の表情の豊かなこと!
あまりにも幸せなフレーズを聴いた瞬間、
私は感激のあまり天を仰いだのだが、
反田さんを見ると
なんと極上の笑顔!
真剣勝負のコンチェルトでも
反田さんは
音楽の美しさに感動する
心の余裕を持っている。


加えてピアノの音の素晴らしさ!
反田さんのピアノの音色は
数年前と比べものにならないほど変化した。
ふくよかな響きの中に芯がある
つややかで美しい音色。
さまざまなタッチを駆使し
千変万化の表情を創り出す。。

ほんとうに
今まで聴いたことのない
すばらしいラフマ2だったよ♪♬


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            (この写真はweb上からお借りしました)



この日は協奏曲の前後にも演奏があり
どちらもポーランド人の現代作曲家の作品。

最初のキラールは「戦場のピアニスト」などの
映画音楽も手がけた人。
ざわざわとした弦楽器の震えの中で
4つのオーボエが呼び交わす。
不思議な夢のような作品。


最後のペンデレツキの作品のサブタイトルに
「クリスマス・シンフォニー」とあるが、
全編、不穏な雰囲気。
冒頭の方でごくわずかに聞こえた
「きよしこのよる」の断片。
それに寄り添った弦楽のハーモニーが
終わり近くで
再び、豊かに奏された時
思わず涙が。。

マエストロ・ヴィトが
ポーランドの心を深く理解して
それは見事に、的確に
そして
愛を込めてタクトを振った。
それに応えたオーケストラも
ほんとうに素晴らしかった。
そう、
私が今までこのオケを聴いた中で
最高だったよ♬♪



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             (この写真はweb上からお借りしました)





実は、この演奏会は全く圏外でw
この日の朝、
「当日券が出る」
という情報を知り
反田さんの演奏じゃ、取れるわけないでしょ~
と、ダメモトで販売サイトにアクセス。
そしたら
なんと、買えてしまった!!驚!!

あんなに反田さんの演奏会に行きたくて
先行抽選や先行販売に挑戦しても
全滅だったのに。
こんなこともあるんですね。




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ところで、この翌日。
何気なくつけたラジオから
魅力的なピアノが!
思わず最後まで聴いてしまった。
そして
アナウンスにビックリ!
「ピアノは反田恭平さんでした」
ブラームスのピアノコンチェルト。
先月のNDRエルプフィルのライブ録音だ!
しかも同じサントリーホール。
なんてラッキー♡
しかも、ラジオの「聞き逃し配信」で
最初からしっかり聴き直せて
なんてラッキー♡♡
思いがけないクリスマス・プレゼント☆



しかし、2日続けての反田さん。
呼ばれてるとしか思えませんw(え?









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CRISTMAS JAZZ NIGHT '23 [コンサートの記憶]

小曽根真 クリスマス・ジャズナイト2023 (第2日)
   "Beyond Generations"
              ~オーチャードホール

(出演)
ピアノ:小曽根真
トランペット:エリック・ミヤシロ/岡崎好朗/松井秀太郎
トロンボーン:中川英二郎/半田信英/藤村尚輝/小椋瑞季
サックス:岡崎正典/馬場智章/岩持芳宏
ベース:小川晋平
ドラムス:きたいくにと

トランペット:ジョーイ・クレリ
アルトサックス:ニコラ・カミニティ
テナーサックス:タル・カルマン


(セットリスト)
Makoto Ozone:Jungle
Jeff “Tain” Watts:Mr. J.J.
Makoto Ozone:Deviation
Miles Davis:Jean Pierre

Makoto Ozone:Carrots or Bread
       :Park Hopper
       :Improvisation (Ozone Solo)
       :No Strings Attached

(アンコール)
John Lennon・Yoko Ono
       :Happy Christmas



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明かりが落ちたホール。
動物のうめき声が聞こえる?
いろいろな種類の・・
これは
ホーン・セクションの音!
皆でランダムに鳴らしながら
ステージに集まって来る。。
とうとう
ビッグバンドの全員が姿を現し
位置に付くと
いきなりユニゾンでスタート!!
「Jungle」だっ!
そうか、だから動物の鳴き声だったのかw
あれれ?
ピアニストがいない!
そこに
「Welcome to Christmas Jazz Night!」
の声が!
小曽根さんが客席後方から
マイクを持って登場~!
スポットライトを浴びて
黒に銀ラメの衣装が輝いている(キラキラ)
ステージに上った小曽根さんは
演奏に加わる。
怒濤のようなジャズの大波~!
しょっぱなから
テンション・マックス!!


次のイントロはピアノ・ソロ。
小曽根さんが弾き始めたのは
バッハ(伝)の有名なトッカータとフーガの
冒頭と同じ
ではないっ
あれはニ短調じゃ。
小曽根さんは違うKeyで弾き始めたw
かと思ったら
どんどん違う調に行ってしまう~(爆)
(すみません、バッハにうるさくて)
そして、とうとう
ジャズ沼にはまって行く。
ランニング・ベースに乗って
疾走するミュージシャンたち!
ソロを取る時は
最前列に来て吹きまくる。
すばらしい音!


メンバー紹介の後に演奏された
「Deviation」の冒頭はベース。
ゆるやかに
たゆたうような
静かな歌。。
まどろみの中で
聴いていたい・・いつまでも・・
そして
トロンボーン・セクションを
フューチャーして
太い奔流がうずまく。
遠いどこかへ
いつか
たどり着けるのか。
エンディングは
水の泡が弾けるような弱音のピアノ。。



前半の最後は
全員でマイルスの「Jean Pierre」。
なんと、ピアノがエレクトロニクスの音色に!
アコースティックピアノ(CFX)だと思っていたら
そんな仕掛けになっていたとは(驚!!
小曽根さんが
まるでハモンド・オルガンのように操って
ビッグバンドもヒートアップ!

この日のサブタイトルは
”Beyond Generations”
年齢や国籍を超えて集った音楽家たち。
それぞれが持つアイデンティティーが融合されて
今までにない音楽を創り上げるという、
小曽根さんが意図したことが
このステージで
見事に花ひらいていく。。




ところで、この日の席は
なんと!
最前列!!
もちろん、発売日に購入したわけですが
まさか、かぶりつき席になるとは~(汗
何しろ、オーチャードホールは2150席ですよ?
あまりにも前すぎるかと思ったけど、
まるでライブハウスに居るみたいで最高でした♡


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休憩中に緞帳が降ろされる。
再び闇。
緞帳が上がると
奥に巨大な深紅のカーテンが左右に束ねられ
本当にライブハウスみたい!
小曽根さんは黒の衣装(今度はキラキラ無しねw
ピアノはオルガンのサウンド♪
ビッグバンドが繰り出す、
ゴキゲンな「Carrots or Bread」!


次はニューヨークから来た
3人のミュージシャンをフューチャーした新曲。
彼らのインプロヴィゼーションは
日本人と語法が全く違っていたのが新鮮だった。
国や文化、言語が
こんなに音楽に影響しているとは!
しっかし、みんな
いい音だなあ~惚れ惚れ
(何度でも言っちゃう♡)
だけどね、彼らの持ち味が生きるのは
小曽根さんのピアノが
すっばらしいから♪♬
それぞれの人が吹きたい方向に
音楽が自然に導かれる。
この舵取りの見事さ!
それにシンクロする
ベースとドラムス!
もうソウルフレンズのように
心技一体となってドライブする。
何て心地よいこと!
もう、笑った顔が
元に戻らんww
そうそう、
ドラムスのソロも超良かった!
この方を私は勝手に
歌うドラムスと呼んでますが
旋律やハーモニーが
聞こえてくるんですよ!
どんなに音数が多くても
ウルサクない!
センス最高なんですね♡



ステージに小曽根さんがひとりになり
静かにピアノに向かう。

この日の
唯一のソロ。

下降する2音の半音にインスパイアされ
インプロヴィゼーションが広がる。
漆黒の世界の空気が揺れ
ほうき星が滑らかに流れだす。
無数の魂たちが
縦横無尽に飛び交う夜空。
・・しだいに
静けさがもどり
時の狭間に
淡雪のように消えていく
かすかな光。


最後の
ひとつひとつの音が
慈しむように奏でられ
響きは
向こうの世界へ戻っていく。。






そこへ
呼び交わすような音が。
ホーンたちが帰って来る。
「No Strings Attached」!
わお~!
何てカッコイイ
ソロのオンパレード!
ホーン・セクションが
客席を練り歩き出す~♬♪
みんなクラップ!笑顔でクラップ!
あっ
先頭を歩くエリックさんと握手してる!
で、私は両手の平を向けたら
エリックさんが
「こうですネ!」
と、ペットを持ち直して(わー!♡
ハイタッチして下さいました(わー!♡♡♡
ありがとうありがとう(感涙~



小曽根さんの
「メリー・クリスマス!!」
の掛け声とともに
パーン!!
無数の金色のテープが打ち上がり
フワフワと落ちてくるのを
運良くゲット☆


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             (この写真はweb上からお借りしました)



小曽根さんは
ミュージシャンの他に
公演に関わったスタッフ達へのリスペクトを忘れない。

あたたかい愛につつまれた
すばらしい場所にいられて
ほんとうに幸せだった。。


アンコールの
「ハッピー・クリスマス」のコーラス

War is over
If you want it
War is over! Now

一緒に歌えて最高でした!



そして
全員での集合写真に入れて
幸せが倍増~♡

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         (この写真はweb上からお借りしました)




最初の曲から心を掴まれ
最後までくぎ付け!
夢のようなコンサートでした。
ジャズの楽しさ満載!
小曽根さんの本気ってこれだわっ!
と、深くうなづいたのでした。





アンコールの後に
ふわふわと舞い降りてきた
無数の白いハートたち。

みんなが幸せな世界になりますように。。

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小曽根さん
ほんとうにありがとう





























































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