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魔法の音         [コンサートの記憶]



ふわりと浮いた音を

片手でふいっと掴み取る

それはまるで

魔術のよう。。





フランク・ブラレイ ピアノ・リサイタル
            ~フィリアホール

(プログラム)
シューベルト:楽興の時 Op.94 D.780
ラヴェル:高貴で感傷的なワルツ

シューベルト:ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調 Op.143 D.784
ドビュッシー:「前奏曲集」より
        アナカプリの丘、雪の上の足跡、パックの踊り、
        月の光が降り注ぐテラス、花火

(アンコール)
ドビュッシー:「前奏曲集」より
        ミンストレル、風変わりなラヴィーヌ将軍


'15Febブラレイ・フィリア.jpg


柔らかい旋律が紡がれる。
そう!
これが文字通り「紡がれる」音。シューベルトの歌曲そのもの。
まるで歌手の歌声のように
ホールを優しい旋律がたゆたう。
その波にあらわれて
心が解き放たれていく。。涙。。涙


けれど、ラヴェルのなんとセクシィなこと。
甘いパフュームを香らせる
それは秘め事。
それは含み笑い。。


そしてドビュッシー!
なんと自由で奔放なことだろう。
ああ、これはもうライブだ!!
彼はきっと、二度と同じように弾かないでしょう。。




この前の来日の時より精悍になったブラレイさまのリサイタルでした。
CDのジャケットより、ちょっとお顔がふくよかだったので
今回は合格です!(何がだ・笑)
黒いスーツの中に深紅のシャツがお似合いです♡

静かな曲の時、左手を柔らかく空中で動かす様子は
まるで魔法使い。
ピアノの音の消え方が、手の動きと同じなんです。
ほんとに手で音を消しているかのよう。


アンコールは曲の解説をしてから弾いてくれました。

もう、ね。ワクワクしっぱなし。
これがホントの一期一会!




'15Febブラレイ・フィリアc.jpg


サイン会ではゴキゲンで、いっぱい話しかけていましたよ。

そうそう、アンコールの最後に楽器を「よしよし」とでもいうように
ぽんぽん!と軽くたたいていましたが、
サインを貰っている人に
「ここのピアノはスゴクいいピアノだね!」と。

弱音をあれだけ多彩にコントロールして、
楽器がそれに応えてくれたので満足だったのでしょうねえ。


私ももちろん、サインをいただきました。
お話は英語だけど、書く時はやっぱりフランス語なんですね。
ToじゃなくてPourです!

'15Febブラレイ・フィリアb.jpg


ゴーチエは最近よく来日してくれるんですけど、聴きに行ってません。
だってーーピアニストがアレなんですもん(ぷんぷん
私が聴きたいのは、このデュオなんです!
































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