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The Quiet Girl      [カーテン・コールの後に]

コット、はじまりの夏
    ~ヒューマン トラスト シネマ有楽町

原題:An Cailín Ciúin(アイルランド語)/The Quiet Girl(英語)

原作:「Foster」 Claire Keegan

監督:コルム・バレード

出演
コット:キャサリン・クリンチ
アイリン:キャリー・クロウリー
ショーン:アンドリュー・ベネット 他



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大家族の中で寡黙に育った少女が
母の出産のため親戚に預けられる。

アイルランドの田舎、
酪農家の夫婦と少女の微妙な距離感が
自然の光や風とともに描かれる。

登場人物が皆多くを語らず
それぞれの思いを秘めている。
それがダイレクトに伝わってきて
心がゆさぶられる。。


こんなに台詞が少ないのに
痛いほど 気持ちが解る。
ちょっとした しぐさ
そして表情。

草原の香りや
木もれ日のきらめき
やさしい風まで感じられる
控えめだけれど
雄弁な映像。。


印象的で
心あたたまる作品に出会えて
ほんとうに幸せ。。


























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Das wohltemperierte Clavier,2   [コンサートの記憶]

鈴木優人 J.S.Bachを弾く 3
     ~トッパンホール

(チェンバロ)鈴木優人

(プログラム)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV870~893

(アンコール)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より
         第1番ハ長調 BWV846 プレリュード



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チェンバロの美しい音色は
楽器に描かれた装飾にそっくり!
奏でる音楽は
熟考された壮大な物語。

複雑に絡み合うポリフォニー。
それなのに
なんと明晰なことか。
それぞれの旋律が
とてもクリアに聴こえてくる。

24のプレリュードとフーガが
12ずつ前後半で奏された。

前半はそれぞれの作品の
調性が鮮やかに表現され
色彩が見えるよう!

シャープが6つの
13番Fis-durからの後半は
アーティキュレーションが
さらに強調され
時にアグレッシブに、
また流れるように紡がれるエピソード。
ドラマチックな展開に
時を忘れて聴き入った。



そして
鳴り止まない拍手に応えてのアンコール。

優人さんは年明け早々の心が痛む出来事に触れ
「音楽を聴いている間は忘れることができる」
ほんとうに!
そうして演奏された
透明感のあるハ長調に
緊張がゆるみ 涙。。




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久々に優人さんのチェンバロ・ソロを
聴くことが出来ました。
このところ指揮に大活躍の優人さんですが
私は何といっても優人さん=チェンバロ推しです!
この日の演奏会は
「J.Sバッハを弾く」という
3回シリーズ(2021年から)の最終回。
これで一区切りって、寂しすぎる~
また聴けますように(祈♡










































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Early Music WorkshopⅡ     [語られる音たち]

アンサンブル・パルテノペ ワークショップⅡ
               ~Mサロン

   (2日間のワークショップの1日目を聴講)



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講師:〈アンサンブル・パルテノペ〉
     朝吹園子 (バロック・ヴァイオリン)
     懸田貴嗣 (バロック・チェロ)
     西山まりえ (チェンバロ、オルガン)


「通奏低音のつくり方」

通奏低音は以下の状況によって異なる。
・時代・作曲家・奏者
・楽器(チェンバロ・リュート・オルガン)
・場所(広い場所・サロンのような場所)
・聴衆の有無


アルカンジェロ・コレッリ(1653~1713)
ヴァイオリン・ソナタ Op.5-11ホ長調 第1楽章

・講師演奏

1.入試のスタイル
2.ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(バッハの従兄弟1684生まれ)の
   編曲(チェンバロ)
3.トレッリのリアリゼーション
3.パルテノペのオリジナル




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(メモ)
・調号の書き方:導音の#は書かない
        5線の中に同じ音がある場合は両方に#を書く。
・アーティキュレーション:様式に学ぶ。
   順次進行=レガート(主音を長めに。オーバーレガートを使う)
   カデンツのバス=ノンレガート(オクターブの跳躍)
   フレーズの切れ目は間をあける
   速度にもよる

・チェンバロの和音は拍頭or前に出すか決める
 (ジュミニアーニなどのソロ曲には前に出すものもある)

・チェロはロングトーンをふくらます事が可能
 チェンバロはアルペジオが可能
    ex:クレッシェンドは和音を増やす

・通奏低音はインテンポが基本
  メロディーパートがアゴーギグができる流れをつくる


講師の皆さんの素晴らしい演奏に聴き惚れ、
深いお話が伺えた上
超初級の質問に親切にお答えいただき感激!

昨年も思ったけれど、
講師の方が雰囲気づくりを大切にして
細やかな気配りをして下さるので
心おきなく質問や会話が出来る。
とても居心地が良い♡

そうそう、講師の皆さんは
ムズカシイ言葉を使わないのですよ。
音楽的にとても高い水準の内容なのに!
難しいことを易しく、解りやすく話すのは
実はとても大変な事なのに
楽しく学べて、本当にありがたい。


そして、
レクチャーの後の公開レッスンは
プロ奏者ならではの言葉掛けで
生徒さんの演奏がぐんぐん変化!

まさに充実の一日でした。



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おんせん      [旅の空は]

365段の石段を登って
伊香保神社に初詣。


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さらに山道を20分登ると
すばらしい見晴らし!


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下りはロープウェイに乗りました。
崖の途中に何やら動物らしきモノが?
良く見ると
なんと!
ニホンカモシカではありませんか!
動転してw写真が撮れず、ザンネン~。




宿は創業1576年という老舗旅館。
掛け流し温泉、すばらしかった!
この露天風呂の他にもお風呂があり
ハシゴして大満足~♪♬


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それにしても、
450年前から湯治があった事に驚きました。

















































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