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¡Hola! España 7    [旅の空は]

今回は初めてスペインを訪れたので、
有名な観光地を回るツアーに参加。
そのため、とても効率良く観光できた。
でも、「ここはもう少し観たい!」という所を
「はい、移動しまーす!」
という場合もある。
とても残念だが、次の機会に来ようと思うしかない。
でもね、「次の機会」って
なかなか来ないものなのよね。。



バルセロナで、私がとても行きたかった場所は
カタルーニャ音楽堂。
ツアーは外観のみの観光。
中に入りたい!
あわよくば
コンサートを聴きたい!!


ツアーに参加申し込みをした頃
カタルーニャ音楽堂のスケジュールを調べたら
ちょうどバルセロナに滞在する日に
演奏会が予定されていた。

ポール・ルイスさんのピアノリサイタル。
オール シューベルト プログラム

ルイスさんかー
シュベルトかー

と、テンション低め(ファンの方、ゴメンナサイ)
でも、ここでヤメルという選択肢は無い!

カタルーニャ音楽堂のチケットサイトに登録。

お値段が高い方でも日本円で5千円台って
とってもリーズナブル!
日本はチケットが高すぎ、と良く言われているけど
本当なのね。

チケットサイトでは
席番を選ぶと、写真が表示され
ステージの見え方が解るしくみ。

実は購入するのをためらい、
サイトを閉じてしまったのだが
何日かして 来てみたら
あっ
席が少なくなってきている!
そこで、意を決して購入!
売り切れちゃったらタイヘンだよ。

サイトから
「あなたのチケットですよ」
と送られてきたのをプリントアウトし
念のためにスマートフォンに保存も。

しかし、これでホントに入場できるのか??
不安でいっぱい。。




添乗員さんには
バルセロナに行く直前に計画を話したら
承知してくれた(安堵♡
そして「団体行動離脱書」にサイン。
めでたく半日の自由の身~♬♪


モンラットから市内に着いた時
私はバスを降りた。

ひとりで歩くバルセロナの通りは
なんてキラキラしていたことだろう!

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夜の演奏会まで時間があったので
カテドラルに行こう~。

あらかじめ地図を見てアタマに入れておくので
外国の街では殆ど迷ったことがない。
(東京では地下鉄の駅から地上に出たときに
 方向音痴になる!何故?w
歩いていると
「カテドラルこっち」という表示が。
それを信じて左折すると
途中に
「カタルーニャ音楽堂はここ」という表示。
ラッキー!後でここに戻れば良いのね。


めでたくカテドラルに到着。

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正式名称は「サンタ エウラリア大聖堂」。
聖堂に向かって左の方のチケット売り場へ。
チケットを買う時、係のお兄ちゃんが
「屋上に昇ってね」
と言うので
何故か良くわからなかったけど
「わかった」と言って(おい
聖堂の正面の入り口へ。
チケットを見せると
そこでも
「屋上に先に行ってね」
と言われる。謎。

入り口を入ってすぐ左手に
階段があるようだ。


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えー
これを昇るの~?

狭い石段は
幾度も折り返しながら
上へ続いている。

途中に係のお兄ちゃんが立っていて
昇るのがタイヘンそうな人をヘルプしているようだ。

最後は螺旋階段(グルグル)。

ようやく頂上に!

まだ先があるけど、
この上は昇れません。

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屋上には大勢の人々

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せっかくなので
ルーフトップ最上階へ。


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バルセロナが一望に。
サグラダファミリアも見えるよ。


それじゃ、降りようか。
と、さっき昇ってきたドアの所に行くと
なんと、降りる人の長い列!

そうか、
階段が狭いので一方通行なのだ。
だからの「屋上へ行け」だったのね!
やっと解ったよw


さて、無事に降りて大聖堂の中へ。


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13世紀から15世紀に建てられた
ゴシック様式のカテドラル。


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この大聖堂が建てられる以前から
ここには祈りの場があった。
長い歴史が息づく。。





祭壇の下にあるサンタ・エウラリアのお墓

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優しいお顔のマリアさま

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エキゾチックな中庭。

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バルセロナは
整備された美しい街並みや
ガウディらの建築に目が向きやすいけれど
こんな歴史的な面も見られて良かった。



さあ、いよいよカタルーニャ音楽堂へ!



さっき案内プレートを見ておいたので
すんなり到着。

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1階入り口は回転ドア。

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その左側が新しめの建物。

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この建物の左手に行くとカフェ。
このカフェはおつまみが2種類カウンターに並べられている。
お酒だけなのかな?と見回すと
ソフトドリンクを注文している人も多かったので
「カフェ コン レチェ」
とオーダーしたら
めでたくカフェラテが出てきた(拍手~
(これはバスの車中で添乗員さんの
スペイン語ミニ講座で習った笑笑)


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このカフェからコンサートホールに入れる。

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「本日の公演」
ポール・ルイス ピアノ リサイタル
オール シューベルト プログラム

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時差があるので
東京でチケットを購入する時、不安だったけど
ちゃんと「本日」になってる。


握りしめていた紙を見せると
バーコードを「ピ!」として
「どうぞっ」

あっけなく入場できた。

しかし、紙のプログラムがないんですけど。

あちこち捜していたら
何故かエレベーター係のおねえさんが
どうぞ!
と手渡してくれた。謎。


さて、開演までの間に
他のフロアーも見学。


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ほんとうに美しい装飾に感動の嵐

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廊下はシンプル。
内部との対比がステキ。

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ホールの座席間の通路が少ない。
ぎっしり。
後から来た人は
先に座っていた人にあやまりながら通ることになる。


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私の席は 2階3列1番。
座席の並び順が日本と違っていたのでわからず。
係の人に聞いたら快く案内してくれた。

「番号の矢印が向いている方があなたの席ですよ」

スペインd4.jpg







動画はツイートで

https://x.com/pfmazurka/status/1780545243575943390






演奏会は、最弱音も聴き逃すまいとする
聴衆の集中度が高く
長い休符もポール・ルイスさんの呼吸とシンクして
静寂を保つ。
本当に素晴らしかった。




スペインd1.jpg


ホールの響きはややデッドだが、
却って一音一音がクリアで
演奏家の表現が直に伝わってくる。
シューベルトらしい密やかな弱音、
太いバスの響きの上の様々な彩り、
風のように駆け巡るパッセージ。

白眉はラストのD.960!
スタオベ!!


演奏家と聴衆が一体となった
すばらしい音楽のひととき。

この空間にいられたことに感謝。

(チケットを買う時に文句言ってごめんね。)








出口へ向かう階段のところに
音楽堂をつくったムンタネーが。

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ロビーには公演の予告。
あっ トリフォノフ!

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トリフォノフは私が渡欧してる間に
東京でリサイタルだったのだ!
聴けなかったなあ~と残念がっていたら
またもやニアミスかいw



さて、ホールの外に出て
他の人達が歩いている方角へ行くと
もう、お店も閉まっていて暗い~
これは教えてもらったタクシー乗り場まで歩くのはコワいなあ。
そこで流しのタクシーを拾うことに。
空車はグリーンのランプだ。
えいっ
と手を上げると
ちゃんと止まってくれた。
ドアは手動。(いろいろ調べたのよw
運転手さんにホテルの住所を見せたら
「OK」と走り出す。
シートベルトシートベルト(汗
ナビの画面を見ると
ちゃんと私のホテルに向かっている模様。
あ、海が見えてきた(大丈夫みたい)。

というわけで
無事にホテルに到着~。
安心したのでチップはずんでしまった笑


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チケットを購入するところから始まって
長い計画だったし
不安でいっぱいだったけど(顔は平静を保つw
大成功でホントに良かったよ♡♪♬


























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