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BRUEGHEL    [アートに逢いに]

ブリューゲル展(画家一族150年の系譜)
             ~東京都美術館

花びらも楽譜の音符も
細かく細かく描き込まれた小さなサイズの作品たち!

たった今、描き終えたような艶やかな絵の具の色にドキドキ・・
個人蔵が多く再び逢えないかも!
観ているうちに 時がたつのを忘れてしまう。。


'18Feb ブリューゲル展.jpg







ピーテル・ブリューゲル1世は早世だったので40点ほどしか作品を残していません。
彼と、ヤーコブ・グリンメルの共作で
「種をまく人のたとえがある風景」(ポストカードを撮影)

'18Febブリューゲル展3.JPG

聖書の教えで、どこに種を蒔くかで作物の育ち方が違ってくる、
→どんな人が信仰をしっかり受け止められるか。

そしてこの作品は、イタリア旅行で初めて山を見た感動も描きこまれています。
なにしろオランダには山がありませんから!



長男のピーテル・ブリューゲル2世は
当時めずらしかった女流画家の祖母から手ほどきを受け、画家になります。
おばあちゃんはミニアチュールが得意だったので
ピーテル・ブリューゲル2世、そして弟のヤン・ブリューゲル1世の絵もとても細かい。

長男は人気があった父の作品のコピーを量産することに、ほぼ一生を費やしました(!)


ピーテル・ブリューゲル2世の作品の「鳥罠」

'18Febブリューゲル展2.JPG

画面の右の方に鳥の罠がありますが、
スケートをしている人々も氷が割れるキケンがあることを示唆しているのだとか。

いろいろ見ているうちに
ピーテルもヤンも1世・2世もごちゃごちゃになってしまいますが(汗)
展覧会では「子」とか「孫」とか親切に表示されていて、解りやすかったです。



銅版や板に描かれた作品は、本当に保存状態が良くて美しい。

ポスターになっている↑の「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」は
「花のブリューゲル」と呼ばれたヤン・ブリューゲル1世と、
その息子のヤン・ブリューゲル2世の共作です。

その2世が描いた「聴覚の寓意」は
本当に様々な楽器が登場しています!

'18Febブリューゲル展4.JPG


楽譜にはパート名のBassとかTenerとかまで書いてあったり、本当に芸が細かい。
他の作品には音符まで描かれているものもありました。



展覧会では、楽しい農民の祭りの様子も多く取り上げられていました。

そして ブリューゲル一族の、さらに次の世代まで紹介されていて
本当によくぞ集めた!と感動せずにはいられませんでした。


































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