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Free Spirit         [コンサートの記憶]

小曽根真meets"Free Spirit" -the Norwegian Jazz-
                ~Blue Note Tokyo

ベース:アリルド・アンデルセン
ピアノ:小曽根真
サックス:トミー・スミス
ドラムス:パオロ・ヴィナッチャ



やわらかく、でも意思のこもったサックスの音色。
饒舌で大胆なベース。
弧を描くようにリズムを繰り出すドラムス。
そして、その隙間をすり抜けるように駆けるピアノ。

なんて自由な音楽だろう!
まるで 決めごとが何もないかのよう。
風のように 自然にまかせ
心のおもむくままに紡がれていく。。




いつの間にか風がやみ
ベースが ゆっくりと刻みはじめる
シンプルなラインが録音され、ループで再生される。
その上に新しいフレーズをのせていく。
ベースのひとり語り。
それにサックスとドラムスが呼応し、ピアノが相づちをうつ。
どこか懐かしい昔話のように
哀愁をおびた音楽。
古い時代、彼らの国と私たちの国は
同じ祖先だったのかもしれないね。。




サックスが尺八に持ち替えられ
子守唄のように優しい旋律が たゆたう。
棚田の上にかかる白い月を眺めるうちに
琴が爪弾かれる。
そのピアノの弦を弾く音は、やがてコンテンポラリーとなり
カルテットの軽やかなプレイがもどって来る。



'18March OZ2.JPG




再び、ベースが音を重ねる手法でソロが奏される。
そして他の楽器も静かに弾きはじめる。
スケール感のある演奏は映画音楽のよう。

北欧の森や山の風景が
鮮やかに現れる

ふわっと身体が浮遊し
高い空から見る景色は
後ろへ後ろへと どんどん流れていく・・






一転、がっしりとしたスピード感のある音楽に!
ひとりひとりが個人プレイをしているみたいなのに
何でこんなにピタッと合うの?!
この呼吸の凄さ!!
全員が うますぎるっw
そして全員が この超絶なプレイを楽しんでいるってホントにすごい!





これで終わりと言わせないぞー!
帰らないぞー!

もちろん、アンコール。
それはキース・ジャレットの曲だったので、この日の中で一番ふつうのジャズに聴こえた。
それほど、ノルウェー人のアリルドの音楽は自由奔放!

(キースは最近ニューヨークでのコンサートをキャンセルしたそうだ。
この選曲は彼の快復の祈りだったのかも。。)


アンコールの前の小曽根さんのお話し。
「ジャズはアメリカからヨーロッパ、そして日本へと伝わった。
伝わった国の民謡などと結びついて、その国独自の音楽になった。
ノルウェーと日本の古い音楽がとても良く似ていて通じるものがあり
一緒に演奏してすごく楽しかったので、彼らを日本に紹介したかった。」

アメリカでジャズを学んだ小曽根さん、実は
「こういう音楽をやったことがなかった」
のだそうですが、
「面白そうだから、やってみようと思った」
えええ!
それで出来ちゃうの?!
スゴすぎるっっ!!




'18March OZ3.jpg





ところで、ブルーノートに行ったのは本当に久しぶり。
何故ごぶさただったか、その理由のひとつを思い出したよ。
テーブルの隣席の人にキョーレツなニオイの料理が運ばれて来た時にねw










'18March OZ.JPG








でもね、小曽根さんのジャズは
やっぱりライブハウスで聴くのが一番だね。

本当に、小曽根さんのピアノは最高!
「幸せ」っていう音楽が
あふれだしてくるんだよ。






























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