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歌よ、響け、高らかに       [語られる音たち]

ペンテコステ(精霊降臨)記念  第10回音楽講演会
                      ~東京恩寵教会

講演:鈴木雅明

J.S.バッハ カンタータ BWV172 Erschallet,Ihr Lieder,Erklinget,Ihr Saiten!


'18Mayカンタータ解説.jpg





バッハが1714年にペンデコステ(精霊降臨)の礼拝のためにかいた
カンタータBWV172の解説を聞きました。
その成立から
合唱、アリアなど全6曲の楽曲分析まで
大変詳しい、またユーモアを交えてのお話しでした。

スクリーンに年表、要点、そして楽譜を映しだし
もちろん、音楽も聴かせて下さるので
とても解りやすく、理解を深めることができました。

歌詞の意味を生かす曲づくり、
楽曲全体がシンメトリーになっている構造、
「銀の透かし模様のよう」と讃えられた対位法。。

鈴木雅明氏の溢れ出す知性に触れた、とても有意義な時間でした。

さらに、賛美歌の伴奏までして下さって
もう感激!
手鍵盤だけの小ぶりなオルガンでしたが
世界的なオルガニストが奏でる賛美歌は
とても重厚に響きました。




ところで、冒頭の華やかな合唱曲は
1714年の初演時にはCdur(ハ長調)でかかれていたのに
1724年の再演時にDdur(ニ長調)に移調されています。
調にこだわりを持つバッハだったのに何故??!

・・この翌々日。
優人さんの「古楽の楽しみ」は
「ナチュラル・トランペットの魅力」のお話しでした。

その中に、こんな解説が。
「ナチュラル・トランペットはニ長調が大好き!
バロック時代、一番楽に鳴らせるのがD管だった」

おおっ
バッハがBWV172をCdurからDdurに移調したのは、
この辺りにヒントがあるのかも?!

さて、真意のほどは?
























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