生誕333 [語られる音たち]
いま、バッハを語ろう
~代官山 蔦屋
加藤浩子さん(音楽評論家)の新刊「バッハ」出版記念トーク・イベント。
ゲストは鈴木優人さん。
加藤さんの著書は、加藤さんの深い音楽的知性に基づいて
バッハが住んでいた街や村を実際に訪ねた様子、
そして、そこで感じた事や新たな発見を盛り込んで
等身大のバッハを描き出しています。
さて、加藤さんが旅先で撮影した写真や動画を
スクリーンに投影しつつ対談し始めたのですが、
なかなか思い通りの写真が出て来ません。
そこで、優人さんが「なんなら僕がやります!」
と、スタッフからノートパソコンを奪い取りましたw
これでスムーズに写真が出てくるようになり、トーク再開です~。
オルガニストでもある優人さんは、様々なパイプオルガンを弾いた経験があるので
専門的な知識とともに、楽しいエピソードを紹介してくれました。
例えばリューベックのマリエン教会は
オルガン席がとても高い所(ビルの6階くらい)にあります。
階段を昇ってようやく着いた!と思ったら
何やら桶のようなものがあり、ロープが付いています。
聞くところによると、それはオルガニストのための忘れ物回収機なのですって。
つまり、オルガン席に着いて「あっ楽譜を忘れた!」と気付いた時
階段を駆け下りて、また登っていてはミサに間に合わないかもしれません。
そこで、下にいる家族とか友人に
「○○を入れて~!」と言ってロープ付きの桶を降ろすのです。
忘れ物が入った桶は、ロープでするすると引き上げられ
無事に演奏が出来るというもの。
これが加藤さん撮影の、オルガン演奏中の動画とともに語られるので、本当に面白かった~♬
ちなみに、動画の音声がスピーカーから出ないのを察知した優人さん、
即座にPCにトーク用マイクをくっつけて、客席にも聞こえるようにしてくれました。さすがー!
ところで
「お父上とご一緒に音楽をされていて、ぶつかる事はありませんか?」
という加藤さんの質問。
「ぶつかることはしょっちゅうです。ただ、他人とぶつかると後が大変ですが、
家族だと翌日にはすっかり忘れて並んでアイスクリームを食べていたりします」
あああ、ホントに鈴木家はバッハ家と良く似ているかも。
「バッハは20人の子持ちでしたが、僕はひとりっ子ですから~」
そうか、
才能が全て集約されたのですねっ!
お話しは尽きませんが、これからバッハ同様、作曲も含めてますますご活躍くださいませ~。
何しろバッハの作品数は膨大です。優人さんも後世に残る名曲を、ぜひ!
加藤さんの本は、書き込みなどしてヨレてしまったので
新しいのを購入してサインしていただきました。
先日、優人さんがラジオの「古楽の楽しみ」で管弦楽組曲第3番を紹介して
「祝い事のような特別な機会に、屋外やホールのような広い空間で演奏されたと考えられる。
ライプツィヒの街の晴れやかな場所に思いを馳せながら聴いてみたい。」
と言った時、あの街の空気がふわっと伝わってきて感激しました。
それと同時に、加藤さんが旅を続けるのは、
バッハが存在していた証へのオマージュなのかも、と思ったのでした。
(自分用メモ)
・賛美歌の息つぎ(フェルマータのマーク)のところにバッハは北ドイツでブクステフーデのオルガンを聴いて来た後、即興で不協和音を入れていた。(聴いた音楽がかなり斬新だったもよう。)
(コープマン先生がフェルマータの件について質問を受け、そこはあまり長い間(ま)はとらない。間をとって伴奏者が即興することも出来ると答えていた。←それが良いのか悪いのかは時間が押していて不明)
・バッハを器楽で演奏する時→BCJの若松さんが「ヴァイオリン(楽器)が鳴るように弾いてもダメ」と言っておられた。
そのことから↓↓
・バッハは音楽の本質を求めている。
カノンに集約できる、深い信仰に基づき普遍的・根源的なものが楽譜から感じられる。
・このお店の印象、かなり悪し。客を待たせても平気だったり、客が何を求めているのか察知できない。掃除が行き届いていない。(最近、ウツワはカッコ良く作ったけど「人」が機能していないという場面が多いなあ)
そんな事が続いていたので
この日、駅近くで入ったコーヒーショップでの接客がステキで感動~!
自家製ハチミツレモンのパンケーキもホントに美味しかった♡
~代官山 蔦屋
加藤浩子さん(音楽評論家)の新刊「バッハ」出版記念トーク・イベント。
ゲストは鈴木優人さん。
加藤さんの著書は、加藤さんの深い音楽的知性に基づいて
バッハが住んでいた街や村を実際に訪ねた様子、
そして、そこで感じた事や新たな発見を盛り込んで
等身大のバッハを描き出しています。
さて、加藤さんが旅先で撮影した写真や動画を
スクリーンに投影しつつ対談し始めたのですが、
なかなか思い通りの写真が出て来ません。
そこで、優人さんが「なんなら僕がやります!」
と、スタッフからノートパソコンを奪い取りましたw
これでスムーズに写真が出てくるようになり、トーク再開です~。
オルガニストでもある優人さんは、様々なパイプオルガンを弾いた経験があるので
専門的な知識とともに、楽しいエピソードを紹介してくれました。
例えばリューベックのマリエン教会は
オルガン席がとても高い所(ビルの6階くらい)にあります。
階段を昇ってようやく着いた!と思ったら
何やら桶のようなものがあり、ロープが付いています。
聞くところによると、それはオルガニストのための忘れ物回収機なのですって。
つまり、オルガン席に着いて「あっ楽譜を忘れた!」と気付いた時
階段を駆け下りて、また登っていてはミサに間に合わないかもしれません。
そこで、下にいる家族とか友人に
「○○を入れて~!」と言ってロープ付きの桶を降ろすのです。
忘れ物が入った桶は、ロープでするすると引き上げられ
無事に演奏が出来るというもの。
これが加藤さん撮影の、オルガン演奏中の動画とともに語られるので、本当に面白かった~♬
ちなみに、動画の音声がスピーカーから出ないのを察知した優人さん、
即座にPCにトーク用マイクをくっつけて、客席にも聞こえるようにしてくれました。さすがー!
ところで
「お父上とご一緒に音楽をされていて、ぶつかる事はありませんか?」
という加藤さんの質問。
「ぶつかることはしょっちゅうです。ただ、他人とぶつかると後が大変ですが、
家族だと翌日にはすっかり忘れて並んでアイスクリームを食べていたりします」
あああ、ホントに鈴木家はバッハ家と良く似ているかも。
「バッハは20人の子持ちでしたが、僕はひとりっ子ですから~」
そうか、
才能が全て集約されたのですねっ!
お話しは尽きませんが、これからバッハ同様、作曲も含めてますますご活躍くださいませ~。
何しろバッハの作品数は膨大です。優人さんも後世に残る名曲を、ぜひ!
加藤さんの本は、書き込みなどしてヨレてしまったので
新しいのを購入してサインしていただきました。
先日、優人さんがラジオの「古楽の楽しみ」で管弦楽組曲第3番を紹介して
「祝い事のような特別な機会に、屋外やホールのような広い空間で演奏されたと考えられる。
ライプツィヒの街の晴れやかな場所に思いを馳せながら聴いてみたい。」
と言った時、あの街の空気がふわっと伝わってきて感激しました。
それと同時に、加藤さんが旅を続けるのは、
バッハが存在していた証へのオマージュなのかも、と思ったのでした。
(自分用メモ)
・賛美歌の息つぎ(フェルマータのマーク)のところにバッハは北ドイツでブクステフーデのオルガンを聴いて来た後、即興で不協和音を入れていた。(聴いた音楽がかなり斬新だったもよう。)
(コープマン先生がフェルマータの件について質問を受け、そこはあまり長い間(ま)はとらない。間をとって伴奏者が即興することも出来ると答えていた。←それが良いのか悪いのかは時間が押していて不明)
・バッハを器楽で演奏する時→BCJの若松さんが「ヴァイオリン(楽器)が鳴るように弾いてもダメ」と言っておられた。
そのことから↓↓
・バッハは音楽の本質を求めている。
カノンに集約できる、深い信仰に基づき普遍的・根源的なものが楽譜から感じられる。
・このお店の印象、かなり悪し。客を待たせても平気だったり、客が何を求めているのか察知できない。掃除が行き届いていない。(最近、ウツワはカッコ良く作ったけど「人」が機能していないという場面が多いなあ)
そんな事が続いていたので
この日、駅近くで入ったコーヒーショップでの接客がステキで感動~!
自家製ハチミツレモンのパンケーキもホントに美味しかった♡
2018-07-24 00:14
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