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Foujita: A Retrospective     [アートに逢いに]

没後50年 藤田嗣治展
       ~東京都美術館



波乱に満ちた人生を網羅した、本当に沢山の作品を堪能しました。
81年という生涯ですから、画風は年代によって大きく異なります。

フジタといえば白い肌の人物像が思い浮かびますが、
やはり、キャンバスに白の下地を施した上に描かれた作品たちに心を奪われました。

乳白色の裸婦の背景に描かれたフランス更紗の繊細な線と色合い!
油絵というのに、こんな表現が出来るものなのか、と
その細やかな筆使いに本当に驚きました。

それは、暮らしの中の日用品を描いたものも同じで
ひとつひとつが慈しむように描かれていて
お皿や時計など、何気ない物に対する愛情が伝わってくるのです。




また、晩年に洗礼を受けてからの宗教画も印象的。
洗礼名レオナールは尊敬するダヴィンチにちなむそうです。

その頃に製作された、ミニチュアのドールハウスのような礼拝堂は
内部の装飾が それは丁寧に造り込まれているのに感動し
なかなか立ち去ることが出来ませんでした。




日本からフランスに渡り、そしてアメリカ大陸へ。
さまざまな国の人々を多彩に描いた画家。

この展覧会のポスターになっている、もの憂げな女性を描いた「カフェ」は
ニューヨークに滞在中の作品。
でも、そこはパリのカフェ。
心の故郷はパリだったのでしょうか。



最後はフランスに帰化し、自身が描いたフレスコ画の聖堂に眠っているそうです。




'18Aug藤田展.jpg






































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