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メディチ家が愛した音楽 Vol.7    [コンサートの記憶]

『メディチ家が愛した音楽』東京アンコール公演Ⅱ
          イタリア・ルネサンスの響き
                   ~近江楽堂

(出演)
カウンターテナー:青木 洋也
タンバリン:田島 隆
リュート&音楽監督:高本 一郎

(プログラム)
ロッシーノ・マントヴァーノ:バグパイプの音色のように
レオナルド・ダ・ヴィンチ:愛は甘美なものであるが
ハインリヒ・イザーク:インスブルックよさらば
ドメニコ・ダ・ピアチェンツァ:恋人~レオンチェルロ
ジャン・ムートン:アヴェ・マリア
ジャコモ・フォリアーノ:愛しい人よ
グリエルモ・エブレオ・ダ・ペザーロ:些細なことさ
バルトロメオ・トロンヴォンチーノ:頑固にやりとげるのだ

~pausa~

ジョスカン・デ・プレ:はかりしれぬ悲しさ
作者不詳(16世紀):スパニョレッタ(シチリアーナ)
ロレンツォ・デ・メディチ(詩)・高本一郎(曲):麗しき青春
ヤコブ・アルカデルト:白き優しい白鳥
ヴィンチェンツォ・ガリレイ:サルタレッロ
エミリオ・デ・カヴァリエーリ:何という新たな奇跡
ジュリオ・カッチーニ:東方の門より

(アンコール)
フロントス:美味しいパンが焼けました
カレスタイン:可愛いお嬢さん








絹のような
カウンターテナーの歌声が
ホールを満たす

人の世の儚さ 哀愁は
陰影に富み
その深い表現に耳を奪われる。。







'19Octメディチ家3.jpg


東京では3回目になる、このコンサート。
地方での開催を入れると7度目になるそうです。

この斬新なwチラシを見ると
「一体どんなコンサート?!」「聴いてみたい!」
と思う人が続出するのでしょうか。
本当に何度聴いてもおもしろい!
その上、同じメンバーで共演を重ねているので
どんどんイキが合っていく。
ポップスのバンドのように仲間同士で創り上げる音楽は
聴いていて、とても心地よい。
そう、これはルネサンス時代のポップスなのだから
肩肘張らずにリラックスして聴きたい。




'19Octメディチ家4.jpg



タンバリンは片手で支えられ、もう一方の手で演奏される。
叩いたり擦ったり、そして使う指の角度を変えたりすることで
まさに千変万化の音が出る。
たとえば静かな曲には
哀しみに寄り添う、深い鼓動のような音色。
これぞ歌うパーカッション!

そして祝祭的な音楽には
キレの良いリズムが繰り広げられる。
細かいパルスはグルーヴを生み
すばらしいドライブ感となる。

タンバリンはもちろん、
リュートも即興!
それに触発されて
歌も弾ける!!


そうだ!
私は そんな歌が聴きたかった!

ルネサンスの宴のような愉しい夕べ。
美味しい料理がふるまわれ
酒に酔い
踊り手が繰り出し
輪になってステップを踏む

その真ん中にいる歌い手が
我を忘れて熱く歌う。。

そんな光景が目に浮かぶような歌。

この日はそれが聴けたことで
放心。。













さて、次の公演は新しいプログラムが披露されるそうです。
楽しみですね~。





(しかし、ここだけのハナシですけど
これだけ内容が濃くなると、MCはなくてもイイんじゃないかと。
いくつかの曲の始めに詩の朗読がはさまれたけど、それで充分な気が・・

あ、ホントにひとりごとですから~)





































































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はぶてる

宮廷舞踊をフランスへ持ってきたカトリーヌのおうちではどんな音楽だったんだろうとすごく興味あります!
マズルカさん、ディープなところに切り込んでいかれますね~。素晴らしい!
by はぶてる (2019-10-23 07:10) 

Halumi

はぶてる姫~♪
まあ、なんと!お懐かしゅうございます。
コメントをありがとうございます。
ディープですか~?(笑)

姫はバロックダンスを踊られるくらいですから、お詳しいですよね。
私はダンスのレクチャーを受けたことがありますが、一回で挫折しましたです~。
なので、カトリーヌさまは失礼ながら存じ上げず。
重要人物であらせられるのですよね?
ダンスはダメダメですが、時代背景には興味津々です。
そちらのレクチャーなら受けてみたいです。

by Halumi (2019-10-23 23:18) 

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