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Special Concert 2020      [コンサートの記憶]

小曽根 真 スペシャルコンサート
         ~市川市文化会館大ホール

(セットリスト)
Makoto Ozone: Reborn ~ Always Together
       : Puzzle
        :Nova Alvorada
Mozart::from Piano Concerto No.23, 2nd Movement (Improvisation)
Makoto Ozone: Take the Tain Train

E. Lecuona::Gitanerias
Krell, William: Mississippi Rag
Shun Katayama:Bay Bridge *
Makoto Ozone:Passage *
       :Watch What I’m Gonna Do *
Michael Jackson:Heal the World

(アンコール)
S.Rollins:St. Thomas *

*Flute: Shun Katayama (Rising Star)





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最初の曲は Reborn!!!

緊急事態宣言の時
小曽根さんのリビングルームからの配信の最終回に
オーチャードホールで演奏されたアンコール曲。
力強く、前へ進もうというメッセージが
びんびんと伝わってきて
涙なしには聴けなかった。。

この日は その同じ曲がオープニングに!
まるで、あの日の続きのように。

そして、あの日は画面の向こうの演奏だったけれど
今はライブでピアノを弾く小曽根さんがいる。

ナマの音。
同じ空間で聴く音。
それがどんなに幸せな響きか、一度失ってみないと解らない。

こんなに大切な時間を
ともに過ごせることの幸せ。。


Reborn・・
あの日のように
いいえ
あの日よりももっと力強く
確かな足取りで未来へ続く道を進む。


それが一転して笑顔がこぼれる音楽に!
Always Together ♪♫
これはブルーノート東京が再開し、小曽根さんが初ライブをした時の新曲。
タイトル募集で、寄せられたものの中から これに決定。
これからも ずっと一緒に!
幸せな未来へ!



それにしても
なんてクリアで美しいピアノの響きだろう!

小曽根さんがトリオのためにかいたPuzzle。
恐ろしくタイトなのに
万華鏡のような光のあやとりが
キラキラしてる。
太いベース音が途切れてフィニッシュ!



そうして優しい海からの風に誘われ
柔らかく揺れる 
Nova Alvorada=新しい夜明け は
心地よいスイングに乗って
未来の素敵な世界へと続いていく。。



続いて「もう一曲弾きたくなった」と
タイトルを明かさずに演奏する小曽根さん。
スローテンポでジャジーに弾かれるアンニュイな曲は
昔、出会った人のよう。
思い出せそうで 思い出せない その人の名前。。

演奏の後、それがモーツァルトのコンチェルトと聞いて驚く。
ジャズの即興が加えられると元の曲が解らなくなってしまう。
ホントにオソロシイ先入観!

以前、このホールの同じピアノでこのコンチェルトを弾いた時の事
そして今月、そのコンチェルトをピンチヒッターで演奏するというお話。
まさかオケと一緒の時は ここまで即興しないでしょう~w



さあ、前半の最後はガンガン攻めるよっ!
Take the Tain Train は
小曽根さんの同級生トリオ(クリスチャン・マクブライド & ジェフ“テイン”ワッツ)
のTain テイン列車。
あまりの暴走ぶりに開いた口がふさがりませんww
しかも、ここは2階席ですよ?
こんなに音がダイレクトに飛んで来て良いのか?!

小曽根さんは53日間の自宅配信で弾き続けたことで
またまたオソロシイ進化をとげたのでしょうか?!



'20SepOZ1.jpg




グレーからブルーへ衣装替えして2部がスタート♫♪

硬質で透き通った音の粒
小さな妖精がクルクルと踊る
アップテンポのワルツ。

それは小曽根さんが子どもの頃に
大好きだったキューバの作曲家の音楽。


続いて、これもアップテンポの楽しいラグタイム。
この日のピアノはホンキートンクではないけどね
飲んだくれの笑いがはじける酒場に 
ふいっとトリップしてしまう。

子どもの頃の思い出をもうひとつ。
それはデキシーランド。
小曽根さんのお父さんと仲間達の演奏を
お母さんのお腹の中にいる時から聴いていたという。
そうやってすり込まれた音楽は
小曽根さんがアメリカに渡った時に
黒人のミュージシャンと繋がるパスだった。。




さて、小曽根さんは積極的に若いミュージシャンを紹介していますが
それは自分が若い頃に先生や先輩のステージに上げてもらった事が
今の活動に繋がっているから。
この日紹介されたのはフルートの片山さん。

片山さんのオリジナル曲と小曽根さんの二つの作品。
30年も弾いていなかった「めんどくさい曲」をw
暗譜でバリバリ弾く小曽根さんて、やっぱり天才だな。




・・この日は
小曽根さんが自粛後、大きなホールで弾く初めてのソロ。
この特別なコンサートの最後に演奏されたのは

Heal the World!!

このマイケル・ジャクソンの作品には
配信の時に沢山のリクエストがあり
小曽根さんは「間違えちゃいけないから」と譜面を広げていた。
最終回の日にも演奏してくれた感激の時間は忘れようがない。

そして この日。。
ピアノの上に譜面はなく
小曽根さんの指から
愛にあふれるメッセージが奏でられていく

心を打つ深い優しさに包まれて
感動の涙が止まらない…










小曽根さん
約束通り ナマの演奏を聴きました。
空気を震わせるピアノの響きの豊かさは
なにものにも替え難いですね。




そして、皆をハッピーにするパワー!
アンコール、フルートとのセッションは
どこまでもポジティブで
もう、今が楽しければコワイものはないぞっw
と、会場の皆で手拍子したのでした♪♫






































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