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ヴァイオリンの宇宙       [コンサートの記憶]

周防亮介 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
                ~サントリーホール

(プログラム)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
       第2番 ニ短調 BWV1004
       
パガニーニ:24の奇想曲 op.1(全曲)

(アンコール)
J.S.バッハ:BWV1004より Sarabanda



'23Jan周防1.jpg


天上からの響きのような
美しい音で歌われるバッハは
喜びや哀しみに寄り添い
涙を誘う



超絶技巧のオンパレードを
軽やかにキメる小気味良いパガニーニ!
難曲である事を忘れさせる
心のこもった暖かい音楽に
時を忘れて聴き入る。。







'23Jan周防3.jpeg



周防亮介さんの演奏を
何度かアンサンブルの中で聴き
いつか独奏が聴きたいと思っていた。

ようやく巡ってきた機会。
この日は願ってもない無伴奏!


この広い大ホールに
たったひとりでヴァイオリンの音を響かせる。
それがどんなに重圧かと思うけれど
周防さんは、とても自然体で
自分が信じる音楽を聴かせてくれた。


黒のご衣装で、背中には薄く長いマント。
演奏するとそれが柔らかくゆれて
長い御髪とマッチしてる。




'23Jan周防2.jpg




パルティータの6つの舞曲。
ひとつひとつの物語を
表情豊かにヴァイオリンが歌う。
その歌は心の深いところに届き
いつしか涙が。。

慈しみ、そして思慮深さ
人の痛みを知る人だから奏でられる
そんな音楽。。




そして音色をガラリと変えた
パガニーニのカプリス!

艶やかでハリのある音で
正確無比に弾きこなす。
まさに、神は細部に宿る!

けれど
周防さんの演奏は
超絶技巧の向こうにある
音楽の表情がくっきりと見える。

24のストーリーを
彩り豊かにヴァイオリンが歌う。
楽器(ニコロ・アマティ)とともに
心躍る旅路に誘ってくれた周防亮介さん。

この公演のチラシに
「天才周防が創り出すヴァイオリンの宇宙」
と書かれていたけれど、
ホントに天才だわ。


これからさらに
大活躍の予感~♪♬♪




































































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