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Yong People's Chorus of New York City [コンサートの記憶]

ニューヨーク市ヤングピープルズ・コーラス
             ~東京音楽大学100周年記念ホール


(出演)
指揮:フランシスコ・J・ヌニェス(創設者・芸術監督)
   エリザベス・M・ヌニェス
ピアノ:マイケル・ヴィッテンブルク
合唱:ニューヨーク市ヤングピープルズ・コーラス

(プログラム)Globaal Voice in America
M.モンク:ダンス組曲
     1.出現した異世界 2.午後のメロディー 
     3.クォーリー・ウィーヴ 4.パンダ・チャント
B.ヴィヴァンコス:泡
ブラジル伝承曲/M.レイテ:クラオ族の三つの先住民の歌
O.ヤイロ:ツンドラ
J.S.バッハ:装いせよ、おお愛する魂よ(カンタータ180番より)
エリザベス M.ヌニュス:パーセプション
L.バーンスタイン:ウエスト・サイド・ストーリー より
      何か起こりそう・トゥナイト・すてきな気持ち
      アメリカ・サムウェア
R.ロジャース:ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン
松村崇継:いのちの歌

中田喜直:夏の思い出
S.ギヨーム:ランポーノ
K.カー:すべての山のために
霊歌/M.ホーガン:主はダニエルを救わなかったか
アメリカ民謡:赤い河の谷間
      :このハンマーを
      :シンディ
三木たかし:心の瞳

(アンコール)
ポール・サイモン:明日に架ける橋





研ぎすまされたた声で歌う
コンテンポラリーに
耳を奪われる!

完璧なアカペラ。
すばらしいリズム感。

立ち位置を次々に変化させ
時にダンスをしながらの合唱。
それでも
歌声は決してブレることなく
生き生きと躍動する。


熱帯雨林のざわめき
凍てつくツンドラ・・
世界中の
さまざまな場所を表現する現代曲。

そしてバッハ
バーンスタイン
日本の唱歌
アメリカの霊歌・・

一人一人の個性が最大限に生かされ
情感が伝わるパフォーマンスは
深く心に響く。。


'23JulyコーラスNY1.jpg





今月初旬に韓国で催された
合唱祭世界大会で金メダルを受賞し
そのまま公演のために日本へ。
到着した時に
エミー賞ノミネートの速報を受けたという。

このタイミングで演奏が聴けたのは
まさに幸運!!

(合唱祭には100名の参加
 日本公演は37名、おそらく中高生)

演奏する曲の紹介は
合唱団員たちが二人ずつ
マイクに向かって
一生懸命おぼえた日本語で話す。
それを聞いていると
このコーラスの教育方針が
伝わってくる。
ほんとうに様々な人種が
ともに暮らす街、ニューヨークで
多様性を重んじ
全員が自信を持って生きていけるように
細やかな配慮を怠りないのでしょう。




アンコールの後、
全員がステージから降りて
客席の通路を歩いてくれた。

コーラスは皆、笑顔。
客席は拍手喝采。

私も盛大な拍手をしていたら
指揮のエリザベス・M・ヌニェスさんが
私の手を握ってくれました(驚!
とっても美しい方なので
ぼ~~っとしてしまいましたよw










































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Cañizares     [コンサートの記憶]

カニサレス
   ~浜離宮朝日ホール


(出演)
カニサレス(ギター、作曲) Juan Manuel Cañizares
フアン・カルロス・ゴメス(セカンド・ギター) Juan Carlos Gómez

(プログラム)
カニサレス:「アル・アンダルス組曲」より
         アルヘシラス、カディス
      「地中海組曲」より
         バレンシア、バルセロナ
      「組曲・モサラベ」より
         コルドバ

ロドリーゴ:「アランフェス協奏曲」より第2楽章アダージョ
        アランフェス・マ・パンセ(ギター・アレンジ)
ファリャ:「恋は魔術師」より 情景~きつね火の唄
     「三角帽子」より 粉屋の踊り
カニサレス:悠久
      魂のストリング
      深淵
      彗星の雨

(アンコール)
カニサレス:Fantacia「幻想」


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明るくジューシーなサウンドの
ギターデュオは
スペインの香りでいっぱい!


すっごいドライブ感
そして
シンクロする心とリズム。


ステージの右側にカニサレス。
組んだ足の上にギターを乗せ
不動で演奏する姿は
フラメンコ・ダンサーの
すばらしい体幹を連想させる。

セカンド・ギターのゴメスは
右足を足台に乗せ
左足で拍を刻む。

演奏の姿勢がこんなに違うのに
阿吽の呼吸で音楽を創る!
華やかで
どこか郷愁をおびた
地中海からの風。。



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カニサレスの愛妻は
マリコさんという日本人。
彼女はカニサレスのマネジャーをしつつ
音響学を学んで演奏会のサポートも万全。
SNSで情報発信を怠りなく
ユーチューブでスペイン語講座もするという
大活躍ぶり。
この公演の最後、舞台上で
カニサレスの挨拶を通訳した上
カテコ撮影許可してくれました~♡

そして
マリコさんがステージ上から撮影した写真も!
もちろん、私も写ってま~す♡


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          (この写真はweb上からお借りしました)







フラメンコ・ギターは伝承される音楽。
耳で聴いたものを覚えるから
楽譜はない。

だから楽譜ありきの
クラシック・ギター界とは
相容れなかった。

カニサレスは
フラメンコ・ギター奏者でありながら
クラシック音楽を学んだ希有な人。

彼は双方の融合を果たした
重要な存在。

この日はカニサレス自作の協奏曲が
二台のギターに編曲して演奏された。
その作品をオーケストラと共演したCDに
サイン頂きました。
聴くのが楽しみ~♬


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70th Anniversary Concert SeriesⅣ   [コンサートの記憶]

東京少年少女合唱隊 70周年記念コンサートシリーズⅣ
           ~サントリーホール

(出演)
指揮:常任指揮者/芸術監督 長谷川久恵  
   桂冠指揮者 長谷川冴子
合唱:東京少年少女合唱隊
    コンサートコア・ジュニア・
    カンマーコア・コールス
ピアノ:住江一郎 
オルガン:浅井美紀




(プログラム)
モーツァルト:ミサ・ブレヴィス ニ長調
細川俊夫:歌う木 - 武満 徹へのレクイエム - (1997 年委嘱 )

~民謡の宝庫~
リゲティ:<おお、若さよ>
<マートセラスセンティムレイの歌>より
         ボタン、ボタン
     < 異国にて >より
         私は切ない 黒いカラス
     <二つのカノン>より
         おしゃべりおばさん
シェーンベルク:<3 つのドイツ民謡 > 作品 49 より
         仲良し娘二人して
バルトーク:<5 つの合唱曲 > より
         軽騎兵の歌 行かないで! パン焼き
宮沢賢治:星巡りの歌(合奏)
         
~珠玉の歌曲~
マーラー:< 若き日の歌 > より ( 女声三声版 ) 
         春の朝  夏の交代劇 引き裂かれて見捨てられ
     < 想いのよすが >
     < 私はこの世に捨てられて > ( 混声版 )

細川俊夫:<2 つの日本民謡 > (70 周年記念委嘱作品、 世界初演 )
         I. さくら II. 五木の子守唄

(アンコール)
武満徹:小さな空
ドヴォルザーク:Largo 新世界より







民謡、古典から現代曲まで網羅し
美しい歌声と素晴らしいハーモニーを響かせる!
70周年の思いが凝縮した
素晴らしい演奏会。。





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司祭のような衣装は純白。
明るく可愛らしい
モーツァルトのミサ曲の
端正な歌声。
そして
時が一気に流れ
現代のレクイエム。
風音がたなびく。
そのあいだから聞こえてくる
不思議な旋律のゆらぎ。
メインの指揮者の他に
拍を刻みはじめる人たちがいる!
かつて祈りの場だった
懐かしい廃墟。
夢と現実のはざまを
浮遊する。。





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後半はエンジ色のTシャツ。
大人の半分の背丈の
小さな子ども達も登場。
楽しい遊び歌、民謡。
生き生きと、踊るように!
時に指揮なしで声を合わせる。
こちらのグループはおどけて。
あちらでは元気に弾けて。

子ども達のピュアな歌声。
彼らは楽譜を持たない(凄~
自分が歌わない時も
不動で立っている(凄!


再び衣装が替わり
男性は黒、
女性は白。
合唱に編曲された
マーラーの歌曲。
あたたかなハーモニーが
心地よい。
中でも最後に歌われた
「私はこの世に忘れられて」
は最高!!
アダージエットの片鱗が
蜃気楼のようにゆれる。。


プログラムの最後は
ふたたび、現代へ。
風の向こうに
懐かしい歌が聞こえる。。
世界初演。
作曲者の細川敏夫さんが
ステージで拍手を受ける。



アンコールは
なんと1期生からの卒業生が登場!
最年少の子ども達まで
実に幅広い年代での合唱。
まさに、歴史そのもの。







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ノーマルに美しい声で唱和するだけでなく
現代の作家は子音だけで歌うなど
様々な作曲法を試みている。
それを若い人たちが
見事に歌っているのは本当にすごい!
人の声の奥深さに感動。。

小さい時から
歌も、生き方も
しっかり指導されているのでしょう。
だからこその実力。

この演奏会は
大人も数多く出演していて
青木洋也さんも大活躍~♪♬
しかも、ソロまで聴けるとは!
思いがけない幸せでありました♡




























































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L'Isle joyeuse      [コンサートの記憶]

「徹子の部屋」クラシック2023
        ~サントリーホール




サントリーホールの
こんな席で
角野隼斗さんを聴けるなんて!!

ワルツから倒れそうでした・・・


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角野隼斗(ピアノ)

ショパン:ワルツ変ホ長調Op. 18「華麗なる大円舞曲」
カプースチン:8つの演奏会用エチュード第3番「トッカティーナ」
ドビュッシー:喜びの島



アナウンサーの
「最近はショパンに似てきた」
という紹介で登場した角野さん。
黒のジャケットに裾出しの白シャツ姿。
なんだか、またスレンダーになったような。。

ピアノに向かい
気持ちを集中させる。

そして始まるB(シ♭)の軽やかな連打!
スタインウェイの明るい音色が
軽やかに
サントリーの大ホールに舞う。
細やかに素早く回転しながら
つま先で飛ぶ!
まるで水切りのように。
あまりに快速なので
聴き逃してしまいがちな
和声の移ろいと呼吸。
スピードに目が眩むけれど
演奏はどこまでも端正だ。
そして
夢見るような中間部。
柔らかなタッチ、
あたたかな音色。
大切な想いを包むよう。
バスを効かせた深いハーモニー。
回想の瞬間、
絶妙な間の見事なこと!
テーマが戻り、
パッキリと
そして華やかにエンディング!

最後の音が消えないうちに
拍手!
角野さんは、さっと立って一礼。
その笑顔を見て
ちょっとホッとする私w

でも、
座るやいなや
カプースチンに突入!
瞬時の切り替え(凄!

ショパンからガラリと変わって
鋼のように
太く硬質な音が飛び交う。
連打の密林の奥深く
秘境の原野へ飛び立つ!
抜群のノリ!
ジャジーな旋律を
ハナウタで歌いながら
軽々とやってのける
アクロバット飛行!
見事に着地が決まり、
思わず歓声を叫んでしまう♡
大拍手!
角野さんは
会心の笑みで一礼する。




静寂の中
透明な音色のトリルは
あわい水しぶき・・
L'Isle joyeuse 
舟を漕ぎ出す
喜びの島へ!
へさきが揺れ、
期待に高鳴る鼓動。
繊細な打鍵音は
水の粒子となり
虹色の霧がうずまく。
音の波は
いくども 
いくども押し寄せ
エクスタシーへと
登りつめていく。。

喝采!

なんて凄いドビュッシー!!
最高の推進力と
あふれるセンスで
まさに
夢のような旅だった。。

私は、角野さんが弾くドビュッシーを
初めて聴いた。
これだ!
私が聴きたいと願っていたドビュッシー!
ペダルの中でも
ひとつひとつの音がクリアで
それらが集まって
大きな像を結ぶ。
たとえば
スーラの点描画のように。
そして
淀みなく
滑るように駆け抜ける。
情熱を秘めたまま。。



ほんとうに
あっという間の3曲!
でも
とても濃い時間。

奏者の気と想いが
ビンビンと伝わってくる最前列。
ここで聴けて
最高に幸せだった。。






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演奏の後は徹子さんとのトーク。

用意されたお水を
あっという間に飲み干す角野さん。 

徹子さんは昔のような弾丸トークが
影を潜めてビミョーな間があったりw
でも、ゲストから話を引き出すのが
本当にお上手。

角野さんは、最近ニューヨークに住み始めましたが
徹子さんも、その昔 1年くらい住んでいたそうです。
その時はお仕事を全て休んだということで
角野さんと同じように充電が必要だったようです。

NYトークで盛り上がり、
アナウンサーに時間切れを告げられても
なかなか終わらない徹子さんw
最後に角野さんが
「NYでしておいた方が良い事は?」
と聞くと
「お友達を沢山つくると良い」
とのお答え。
角野さんは
「肝に銘じます!」
そうして、角野さんが去った後に
何故か角野さんのプロフィールを紹介する徹子さん。
時間が押して困り果てるアナウンサーw
角野さん、またのご出演があるかもですね~♬♪




ところでw
すべての出演者とプログラム ↓↓↓

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こちらの内容はパスさせて下さい~。



さて、アンコールとして
出演者全員による「徹子の部屋」テーマ曲の演奏♪♬

もちろん、角野さんがピアノ伴奏。
これは「神」でしたね~。
独奏楽器の奏者がソロを回していくのですが
角野さんは弾きながら彼らをちゃんと見てる。
そしてピアノのアレンジが
素晴らしすぎる!
きっと即興ですね。
こういう「オシゴト」をする時も
真摯に、心を込めてやっているのが、
ね~♡






なんともステキなツーショットです。

'23July徹子4 - コピー.jpg
     (この写真はweb上からお借りしました)


徹子さんは前半と後半でお召し替え。
とっても豪華なご衣装でした~♬♪







































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Autumn and Winter      [コンサートの記憶]

BCJ ヴィヴァルディ《四季》秋と冬
     ~文化会館たづくり くすのきホール

(出演)
指揮・チェンバロ:鈴木優人
ヴァイオリン:佐藤俊介
管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


(プログラム)
J.S.バッハ:管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV 1066
ヴィヴァルディ:「四季」より「秋」

J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
ヴィヴァルディ:「四季」より「冬」

(アンコール)
ヴィヴァルディ:「四季」より「春」




昨日を上回る
エキサイティングな佐藤俊介さん!
それにビシっと呼吸を合わせるBCJ!
凄すぎる~



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プログラム最初は
オーボエ協奏曲と言ってもいいくらい
二本のオーボエが大活躍の管弦楽組曲。
時に、そこにファゴットが絡み
小気味よいアンサンブルを繰り広げる。


ヴィヴァルディを演奏する前に
優人さんと俊介さんの漫談。
いや、もとい。
貴重なレクチャーですw

と、思ったら
お酒を取り出して「乾杯!」
酔っ払った二人は
お話をやめて
千鳥足で帰って行きましたw


しかし、いざ演奏となると
そりゃ真剣に。
黄金色の景色が広がる「秋」。
あら、
ゆったりしたフレーズの途中から
優人さんが寝てしまいました~
俊介さんが弓の先で優人さんを突っつくと
ハッと飛び起きて
猛スピードのトゥッティに加わったのでしたwww

ベトベンの「月光」を思わせるような
チェンバロの即興。
やわらかな夜の闇が広がる。

そして収穫祭!
乾杯を繰り返し、ステップを踏む。
優人さんがチェンバロの弦の上に
音楽祭のプログラムを乗せると
バジバシと弾ける音が。
コントラバスとチェロも
強力なピッチカートをバッシバッシ!
もう、遊び心満載w



バッハのチェンバロ協奏曲は
これでもかっ!というくらい
音符を詰め込んでかかれていて
しかも長大!
その上、1・3楽章は
もの凄いスピード!
それを見事に
美しい音色でコントロールする優人さん。
やっぱりこの方は超人ですね!

そして2楽章は歌詞が付けられて
「私たちは苦難の道を行かなければならない」
と、カンタータで歌われる。(優人さんの解説より)
まさに思いが伝わってくる演奏。
息をするのも忘れて聴き入ったよ。。



そしてヴィヴァルディ「冬」。
俊介さんの呼吸を
見事にキャッチして
シンクロするBCJの奏者たち。
遠近感のある
香り立つような音楽。

どんなに冷たく、凍った世界でも
こんなヴァイオリンが歌ってくれたら
心あたたかく過ごせることでしょう。
いつまでも聴いていたい。。



アンコールは
四季が一巡りして「春」
来年の音楽祭を心待ちにする
幸せな気持ちのまま。。





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今日もサイン会は大盛況♡
今回はCDではなくプログラムに
仲良しのお二人のサインを
並べて戴きました。



優人さんと俊介さんがタッグを組むと
相乗効果?で、すっごい演奏会になる。
ずいぶん以前なのに
鮮明に覚えている二人の共演のいくつかを。


時を越えて

Bach's Night

テンペスト










ところで、
優人さんは最近コンタクトレンズにされました。


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               (これと次の写真はweb上からお借りしました)


ノー・メガネだと、理知的なお顔が
(特に演奏中は)とっても厳しく見えました。


メガネがトレードマークだった優人さん。
やっぱり、これの方が安心感がありますw

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Spring and Summmer    [コンサートの記憶]

調布国際音楽祭2023
BCJ ヴィヴァルディ《四季》春と夏
       ~文化会館たづくり くすのきホール

(出演)
指揮・チェンバロ:鈴木優人
ヴァイオリン:佐藤俊介
管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


(プログラム)
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
ヴィヴァルディ:「四季」より「春」

J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調 BWV1053
ヴィヴァルディ:「四季」より「夏」

(アンコール)
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068より Air





佐藤俊介さんの
圧倒的なソロヴァイオリン!!
絶妙な音程感覚と
センス抜群の装飾に耳を奪われる。。


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ヴィヴァルディの譜面は
とてもシンプルにかかれていて
それをどう弾くか、が
奏者のウデの見せ所。

佐藤俊介さんは
そこまでやるかっ!というくらいw
大胆な演奏を繰り広げる。
ギリギリを攻める音程。
振り幅の大きなアゴーギグ。
ギアチェンジを随所にキメて
生命力あふれる音楽を生み出す。
そして
どんなにタイトなパッセージも
磨き上げられた
美しい音色で奏でる。
だから
実は大変に端正な音楽なのだと
納得させられる。
まるで、ダンスをしているように
演奏しているのだけれどね。

BCJの奏者たちは
俊介さんと魔法の糸で結ばれているように
もう、ピッタリ!!
心踊るアンサンブルに釘づけ~♫♪


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さて、
ヴィヴァルディに加えてバッハという超贅沢。
ニ長調の管弦楽組曲は
トランペットが華やか~。
しかし、管・打楽器の出番はこれだけ!OMG!

そういえば、このメンバーは
先月、ドイツ公演をしてきたのだなあ。
ライプツィヒ・バッハ音楽祭の
栄誉あるファイナル公演「ミサ曲ロ短調」!
そして、その前のシュトゥットガルト公演は
インターネット・ラジオで放送されたので
日本で聴けたのでした(もう、感激~
そんなことを思い出したら
胸が熱くなった。。
その時、唯一お留守番だった優人さん。
とにかく日本でのお仕事が多忙すぎる!
毎週のようにオケの指揮の本番があったもの。
そうか、6月は日本を離れられなかったので
3月にオランダバッハ協会の演奏会で
指揮をしたのは、そういうことだったのか!
と、ひとりで納得しているw
その時のコンマスが佐藤俊介さんであった♡
ちなみに、この時の素晴らしい「マタイ受難曲」も
ラジオで聴けました。(良い時代~♬

仲良しの優人さんと俊介さん。
この日は二人で曲の解説も。

当時、大ヒットした
ヴィヴァルディ「四季」は
大量に筆写譜が作られたこともあり
写し間違いが沢山!
正しい音符が解らない部分が多いそうだ。

そんな、興味深いお話を
漫談のようにwして下さった(嬉

この音楽祭の初回(なんと9年前!)に
俊介さんは登場しているのです。
懐かし~♡



そうそう、チェンバロ協奏曲は
もちろん優人さんがソロでしたが
俊介さんの奔放な演奏の間で聴くと
楷書のようなバッハが
さらにキチンと感に溢れていました。


さて、この日は春と夏だったので
続きの秋と冬は翌日のお楽しみ~♪♬


アンコールの Air は管弦楽組曲の中で
唯一、管楽器がお休みの曲。
(G線上のアリアとして有名になった。)

柔らかく、優しく
明日への架け橋のように奏された。。











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ホールのエントランスでは
無料公演もあり、
音楽祭の雰囲気いっぱいでした。




















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