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教会で歌いながら・・・(7)   [歌にたくして]

ヴァチカンの広場に入場を待つ人々の長い列。
サン・ピエトロ大聖堂は以前からセキュリティチェックが厳しかったが、
さらに厳しくなっていた。

昨今の物騒な事情から、どこの公共施設に入るにも所持品検査が行われている。
割とすんなり通れる所もあるけれど、ヴァチカンは空港に匹敵するくらい厳しい。

時は刻々と迫って来る。
果たして夕刻のミサに間に合うのか?!
あせりが最高潮に達した時、
漸くセキュリティチェックを抜けた!

ミサが行われる祭壇まで走るっっ!
大勢の観光客をすり抜け、前を走る人を見失なってはいけない。
みんな、後ろから来ているか??

サン・ピエトロ大聖堂にはいくつかの祭壇があるが
私達が歌うミサは、なんと一番奥の あの中央の祭壇だ!!

よし、間に合った!!
ミサが始まる数分前に全員が揃う。


指揮者が関係者やオルガニストと打ち合わせをする。

ミサが始まる。


ヴァチカン2.png




指揮者はミサの進行を見ながら 落ち着いて指示を出す。
私たちは ただ それに従えばよい。
素直に歌えば
その声は 
サン・ピエトロ大聖堂の
豪華な装飾のある 高い 高い空間に
まっすぐに のぼっていく。。



ヴァチカン.jpg



ミサの終わりに、私たちが歌った最後の曲の旋律を
オルガニストが即興して演奏する。
三年前の時と同じく、それを聴くと気持ちが高まる。(なんだか敬意を表して頂いているよう!)



とにも かくにも 無事に奉唱することが出来た。

「終わりよければすべてよし」

皆が異口同音に言って笑った。
本当に、イタリアってw




ヴァチカン1.png























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教会で歌いながら・・・(4)       [歌にたくして]

サン・フランチェスコ大聖堂は2層になっていて
今朝、修道士たちのミサが行われていたのは下層。
ジョットの壁画にかこまれている上層で
私たちの演奏会が行われる。

しかし本番前は絵を観る余裕もなく、香部屋(こうべや)で準備をする。
そこは修道士たちが身支度をする場所で、この日は特別に貸していただいた。

発声練習をし、心配な所をさらう。

本番開始の15分くらい前になり、聖堂へ。
少し練習をするが、そのまま本番となる。


日本語で歌う賛美歌。
「意味は解らなくても、心を込めて歌うことで必ず伝わる」
と指揮者に言われてきた。
ひとつ ひとつ ていねいに。
情景を思い描いて。。

そしてAndre Capletの "Messe A Trois Voix"から抜粋で。
カプレはドビュッシーと同世代で彼の曲の編曲も手掛けている。

この曲は旋法(Mixolydian)でつくられていて
始めは音程をとるのが難しかった。
けれど、どこか東洋風で懐かしい響きは
繰り返し歌い込むうちに
とても しっくりと馴染んできた。

西洋の教会で東洋人が歌う時、
この曲ならば違和感なく受け入れてもらえるだろう。

本番では大きな拍手をいただき、
個人的にも難所をクリアして歌えたので本当に嬉しかった!



その後も賛美歌を歌っていく。

しかし!

演奏曲順が予め伝えられていたものと
ぜんっぜん違ったのですっ!!

指揮の青木先生に次の曲名を言われ、ファイルのページを繰って楽譜を探す!!
えええ?どこ行った?!
と、大わらわだけど顔には出さず(滝汗
とうとう1曲は見つからずに暗譜で歌う始末。
(しかし火事場の馬鹿力で歌えてしまって、本人ビックリw)


さらに!
またもや青木先生の独唱~!!
(いえ、このハプニングは大歓迎です)

天から降りそそぐようなカウンターテナーの美しい声。
姿を見せずに祭壇のかげで歌っていたので
夢の世界の出来事のよう!
私たちは本番中なのを忘れて うっとりと聴き入ったのでした。。


アッシジ演奏会1.jpg



最後はスタンディング・オベーション!
お客さまも、聖堂の方々も、とても喜んで下さいました。

私は大好きな あの絵の前で歌えて
本当に嬉しく誇らしい気持ちでいっぱいでした。







ゲネプロなしの本番は、私にとって前代未聞。
しかもプログラムが本番中に変わっていくなんて!
(それは、指揮者がお客さまの様子を見ての状況判断でした)
まさに卒倒しそうな出来事でしたが、
指揮者が平静に導いてくれたおかげで
ふだん通りに(もしかしたらそれ以上に)歌うことができたのです。




アッシジ演奏会2.jpg



これは サン・フランチェスコの聖堂で起こった
奇跡だったのでしょうか?

いいえ

あの瞬間、私はたしかに そこにいたのです!















assiji.JPG































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教会で歌いながら・・・(2)       [歌にたくして]

お昼のミサで奉唱をするサンタ・クローチェ大聖堂まで歩く。

地図を見なくても、大体の方向はわかる。
まだ歩いたことのない通りを思い切って曲がってみる。
公園の樹が朝日の中でゆれる。
建物の上の階から赤ちゃんの泣き声。
生活の音。
町のにおい。
石畳の道は、昔から変わらぬたたずまいで
昔から変わらぬ人々の暮らしがあるのだろう。

少し離れすぎたかな?
あ、大丈夫。
向こうに花の大聖堂のクーポラが見える。
だから左に曲がれば
ほら
サンタ・クローチェ大聖堂の真っ白なファザードが現れた!



サンタ・クローチェ大聖堂.JPG




しかし、ミサが始まる11時近くになっても
なかなか中に入れてもらえない。
聖堂の正面で、皆でかなり待つ。


ようやく許可が下り、早足で祭壇の近くへ行く。

どんな場所で歌うのか、あらかじめ知らされていない。
席に着き、各自が歌う時に祭壇の脇に進み出る。

でも、指揮者の青木洋也先生がとても落ち着いているので
音楽に集中できる。
指揮者はミサの進行を見ながら合唱を誘導していく。

アカペラ合唱の とても綺麗な響きが
高い高い天井にのぼっていく。


そして 青木先生の独唱。
カウンターテナーの柔らかな声が
さらに美しく聖堂に響く。
歌い終わると、驚いたことに参列者から拍手がおこる。
ミサでは拍手はしないので、よほど心に感じるものがあったのだろう。
私達も独唱があることを知らされていなかったので
とても幸せな気持ちに満たされた。


そしてミサが終わると
何人もの参列者が私達の側に来て
賛辞を述べてくれた。



このツアーでの最初の合唱が大成功に終わり
まずは一安心!




フィレンツェ・サンタクローチェ2.png





午後は一路アッシジへ!























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Dvorak Hall        [歌にたくして]

J. S. Bach Messe h-Moll

Bach Festival Orchestra and choir
Hiroya Aoki /Japan/conductor

Rudolfinum — Dvorak Hall
Fri 16 Jun 2017 / 7.30pm

ドヴォルザークホール.jpg




Kyrie (キリエ)の「憐れむ」という言葉の中には

そばに居てください

忘れないでください

という意味がある




そして

ロ短調ミサ曲全編に流れているのは

なによりもポジティブな感覚・・・




演奏会の日の朝、指揮者はこんなふうに話してくれた。
以前、Kyrieを練習している時に
どう思って歌っているのか?私たちの声があまりにも悲痛な感じがすると言われた事がある。
対訳に書かれている「憐れむ」は「かわいそう」などではない
何かもっと別の意味があるに違いない。
それから私は様々に調べたり人に聞いたりしたのだが、よく解らないままだった。
いつか聞いてみたいと思いつつ、機会がないまま
とうとう演奏会の日になってしまった。
このまま本番を迎えたくない、と意を決して尋ねた私に
ていねいに応えてくれた。。
それが嬉しくて、熱いものがこみ上げる。
思いを共有できた喜び。

けれど、今はそんな感情に浸っている場合じゃない。

さあ!涙をふいて
「その時」を迎えよう。




ドヴォルザークホール5.jpg


ドヴォルザークホールはプラハの「ルドルフィヌム」の中にある1000人収容の大ホール。
ヨーロッパ最古のホールの一つで、内装が大変に美しく まろやかな響きがする。


ドヴォルザークホール2.jpg


私たち合唱が到着した時には、オーケストラのリハーサルが終わっていた。
そして、私たちも加わって最後のリハーサル。

なんと歌いやすいホールだろう!
それぞれのパートが良く聞こえてくる。
オーケストラの楽器の音もとてもクリアだ。
それなのに、残響音につつまれるような素晴らしい感覚。

指揮者は英語で的確に指示を出していく。
要所を簡潔に。
だから のびのびと演奏できる。
ただし、責任はとても重い。

「指揮を見て!」
それは常に言われてきた。
でも、ずっと指揮を見ていたら客席の方を指さしている!
そうだ
音楽はオーディエンスに届けるのだ!!



リハーサルが終わり、楽屋へ行く。
衣装に着替える。
準備は万端!

その瞬間、急に寂しさが押し寄せる。

長いことかけて準備してきた ロ短調。
楽曲を分析し、お手本を繰り返し聴き、練習を積み重ねてきた日々。
安定した発声を手に入れたくて、あらゆる方法を試みてきた。

そんな 熱い時間が
この本番の後には
もう、ないのだ!
そう思うと胸が締め付けられるよう。


でも、次の瞬間には意識をステージに向ける。
そこには
J.S.バッハがかいた、珠玉の音楽が演奏されるのを待っている。




ドヴォルザークホール4.jpg





ステージに足を踏み出すと、沢山の拍手が迎えてくれた。
なんと、ほぼ満場のプラハの人々!
あたたかく、私たちが並び終わるまで拍手を続けていてくれた。

バロックピッチのA音が静かに奏される。

スコアを開いた指揮者は
いつものように 祈りを捧げる。


さあ、休憩なし!




ドヴォルザークホール3.jpg




「最初の1音を聴いた時、この演奏会はうまく行くと確信した」
それは、演奏会が終わってから指揮者が語ったこと。
客席で聴いていた方も
「最初の音は この世のものとは思えないような凄い音だった」
と言って下さった。そして
「曲の最後まで、本当に感動的な演奏だった」とも。

それはきっと
演奏者全員が全身全霊で曲の演奏に集中したからだろう。
何か大きな力が私たちの心をピュアにした。
私たちは
微塵の邪心もなく
音楽をすることに全てを捧げていた。。



「同じ曲を演奏しても、ステージごとに違う演奏になる」
これは、プロの演奏家の誰もが異口同音に言っている。

この日、私はそれを身をもって体験した。

世界中から集まった音楽家たちが奏でた
一夜かぎりの音楽。
それは
この美しいホールが
まるで小宇宙になったように
星々の巡りゆくさまを描き出したのだ。


終曲 Dona nobis pacem (我らに平和を与えたまえ)

心からの祈りをもって歌い終わる

ながい残響音が消え
指揮者が手を降ろしても静まりかえった客席。

やがて
静かに拍手が起こり

喝采となる。。。





プラハ城 夜.jpg







それにしても、オケは全員がとても上手かった。
とはいえ前日に初めて合わせたのだから
彼らをまとめた指揮者は本当に凄い。
そして、男声は現地で参加した方が多かったのだが
オソロシク上手で、特に本番のレベルの高さは尋常じゃなかった。
だから「この曲は、こんなふうに出来ていたんだ!」と目からウロコの部分がいっぱい!
しかも歌いやすい!!
しっかりした土台に乗って頑張らずに歌えるって、ホントに快感w

そうそう、指揮者からの終了後のコメント、
「みなさんが本番に強いことは解っていましたが、これほどとは!」
には、みんなで大爆笑~
やるときゃ やるんじゃいww


そして、ずっと出来なくて千本ノックで練習した「グロリア」の歌い出しが
本番でバッチリ決まった時は、心の中でガッツポーズ!
今回の杉村さんのトランペット、ものすごくキレイな音色で
リハの時、前奏でそれを聴いて
のけぞって歌えなかったこともあり
本番で上手くいったのはホントに嬉しかった♡

さらに嬉しかったのは
それぞれのパートにはプロのエキストラの方の参加があったけれど
私たちアルトは自力で頑張った!
しかし、一体バランスは取れていたのだろうか??
と、後で指揮者に聞いてみたら
「大丈夫だった」
!!!
やった~♫♪♬




というわけで、旅の話はいずれまた。




























Messe in h-moll BWV232       [歌にたくして]

エルヴィオ・ソーヌス 第7回演奏会

バッハ「ミサ曲ロ短調」Messe in h-moll BWV232

2017年2月10日(金)19:00開演
東京オペラシティコンサートホール

指揮・アルト:青木洋也
ソプラノ:金持亜実・村元彩夏
テノール:中嶋克彦
バリトン:加耒徹

管弦楽:オーケストラ・シンポシオン

合唱:エルヴィオ・ソーヌス



2015年の夏。私はJ.S.バッハの「ミサ曲ロ短調」の二つの演奏会を聴いた。
紀尾井ホールでトレヴァー・ピノックの指揮によるもの
      http://pfmazurka.blog.so-net.ne.jp/2015-07-12
そしてサントリーホールでバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏
      http://pfmazurka.blog.so-net.ne.jp/2015-08-01

世界遺産に登録もされた、この素晴らしい曲を自分でも歌えたら・・
そんな淡い期待が、その年の終わりに なんと現実になった!!

2017年2月の演奏会に向けて、2016年3月から練習開始。
版は2014年に出版されたCarus(カールス)。
さあ、分析開始!
と意気込んだけれど、難しくて泣きそう。

耳からも覚えなくては。
音源を探したら、ナントうちにあった!(びっくり
ずいぶん前にライプツィヒに行った時、トーマス教会の側にあるショップで購入していたのだ。
ツアーの常で、急いで買い物をしている時に手当たり次第に取ったCD。
たぶんトーマス教会の少年合唱団の写真にひかれたに違いないw
思えば、その瞬間からこれを歌う運命の糸車が回り始めていたのかも。。

やがて、あの感動のBCJ演奏会がTV、ラジオでも放送された。
また、2016年春のBCJヨーロッパツアーはインターネットでも放送され、
さらにBCJは11月にオペラシティで再演。

そして、ラジオの「古楽の楽しみ」で磯山先生がグロリアの特集の中で
ロ短調のCarus版による演奏を紹介して下さるという事まで起きて、
もう「これでもか」というくらいの「ロ短調」漬けの日々となった。。

しかーしっ!!
これだけ聴いても
これだけ楽譜を読み込んでも
ぜーんぜん歌えないっ!!
曲数は多いしっ!
なんなんだ、このメリスマってやつは!

と、叫んでみたところで始まらない。
地道に努力するしかない。

出来ないところに貼った大量の付箋にたじろぎつつ
とにかくシラミツブシに練習だー!

私にとって幸いだったのは、バッハがラテン語でかいてくれたこと。
これがドイツ語だったらアウトだったな。
だからといってラテン語が得意なわけでも何でもないw
青木先生が仰る「テキストの意味を伝える」というのは
まことに至難の業であるよ。

そして秋。
合唱団の合宿の時に青木先生にスコアを見せていただいた。
オーケストラのパートが整然とかかれている総譜。
なんて美しいのだろう!
帰宅して早速、ミニチュアのスコアを購入。
バッハが伝えたかった音楽は、これだ!
ああ、もっと早く手にするべきだった。

やがて、磯山先生が紹介して下さったCarus版による演奏の全編をNaxosで発見!
ドレスデン・パート譜、そしてテンポの解釈は
まさに目からウロコ。
しかし青木先生は、どこまでこの解釈に近づけるのだろう?

このころには、そんな事を考えられる余裕ができてきた。
バッハのピアノの楽譜はとっつきにくく、どこか よそよそしい。
ところが、合唱と管弦楽のための音楽は 
なんと生き生きと、彩りにみちていることだろう!




そうして、年が明けて2017年1月。
演奏会が近いというのに練習お休み。「ロ短調」の「お手本」を聴きに行った。
           http://pfmazurka.blog.so-net.ne.jp/2017-01-22



いよいよ本番前の通しリハーサル。
立ち位置の表を受け取って、びっくり。
なんと、男声の隣!
リハーサル会場はデッドなせいか、男声のおっきな声が直接耳に入ってしまい
自分が何を歌っているのか
まったくわかりませんっっ!!!
これは何かの罰ゲームですか?(泣・泣
そんなリハーサルが2日続いたので、体力消耗。
ぐったり疲れました~。
こんなんで本番できるのか?
あんなに練習したのに。
やっと自信が持てたのに。
暗譜だって、かなり出来たのに。。



リハーサル中に青木先生が仰ったこと。

「みなさんは、声で勝負しようとしてはダメ。
そうではなくて、思いが伝わるように歌いなさい。
伝えようとする思いを持っているのだから!」

どうせ、下手ですよー。
じゃなくてっ!
上手く歌おうと力んでも、それ以上のものは出て来ないのだ。

バッハのかいた曲に感動した 素直な気持ちにかえろう。









ホールでのリハーサルが始まった。

嬉しいことにステージでは自分の声が良く解り、無理なく歌うことが出来るではないか!
しかも、オーケストラの音がとても良くきこえるので、凄い安心感~。
オリジナル楽器が奏でる、バッハが聴いていたであろう音色。
それは、あたたかくて かぎりなく優しい。
心が落ち着きを取り戻す。


しかし、リハから本番は時計が倍速で動いたのかと思うくらい、あっっという間!




'17Febエルヴィオ1.jpg














指揮者はスコアを広げると
いつものように祈りを捧げる

これからはじまる音楽の時間が
大いなる愛によって まもられますように。。

そして彼の呼吸とともに
私たちは歌いだす

指揮者の牽引する音楽とともに
思いをひとつにして声を合わせる

オペラシティコンサートホールの
高い高い空間に舞い上がる残響音に心をときめかせながら。。




ソリストたちの素晴らしい歌声!
オーケストラは完璧だ!

彼らのプロフェッショナルな音楽は
終演後、指揮者に「最高のロ短調ができた」と語らせたほど!



そして、その演奏をともに創り上げることができて
幸せという言葉以外、なにもない。




'17Febエルヴィオ3.jpg









ずっと
背中を見ながら走り続けてきたから。

大きな手のぬくもりを
決して忘れないよ。

それは

次の夢につづく約束。。

























a dream come true!! [歌にたくして]

今年もサントリーホールのオープンハウスが開催されました。
この日はホールが無料開放されて大小のホールでコンサートが聴ける他、
ホールのガイドツアーや大ホールのステージに上がる企画もあります。

大ホールでは鈴木優人さんがオーケストラの指揮とパイプオルガンの演奏を二公演ずつ。
その上、ななナント!
今年は特別企画として
「第九」の演奏もあるのですって!
しかも!

合唱参加者【募集】

うわああ~
これは絶対に参加しなければ!!!!!

参加希望者は当日11時から受け付けです。
一応、少し早めに行ってみよう~。
と、ホール入り口に到着したのが20分前。

え?
この人垣は何?
なんと、ホール前には既に長い列が出来ているのです。
あらビックリ。
最後尾に並びましたが、後から後から来る人で列はどんどん伸びていきます。
風がけっこう冷たい~。早く開場せんか~。
入り口が開いたのは定刻通り。
列がゆっくり中へ進みます。
入った瞬間、
「第九の参加の方はこちらの列です!」
と叫ぶ声が。
きゃー!また列がどんどん伸びているっ!
慌てて並んで一安心。
しかし、この列が一向に進みません。
女声と男声に分かれて並んだのですが、男声の方は進むのに女声はビクとも動きません。
みんな、ちょっとイライラ。
「住所とか名前とか書いているのかしら?」
「本番の説明してるのかも?」
こういう時は女性同士、すぐに仲良くなっておしゃべりw
漸く列が動き、受付。
席番号が書かれたチケットと、歌う人の目印としてピンク色のリボン
そして粗品(サントリーホールのロゴが入ったシール)をもらいました。
こ、これだけのことで時間かかってたって何故!?

わたしは急いでいるのだっ!

だって、今日は合唱の練習日なのよ~。
1月末の本番の後からお休みになった合唱団ですが、3月から新曲の練習が始まりました。
しか~し、超多忙の青木先生は指導に来られませんでした。
それが、この日は先生がいらっしゃるのです。
これは絶対ハズすわけにはいきません。
だって、翌日からBCJは3週間のヨーロッパツアーに出発するんですよ。
今日を逃してなるものかっ!

練習は既に始まっている時刻。
急げーー!
チケットとリボンをしっかり仕舞って
ダッシュ!!

勢い込んで走ったのに、電車が来ないっ(おい
という事態を乗り越えw 練習会場に到着~。

あー歌ってる歌ってる。
何とか1時間は練習に参加出来ました~(汗だく

そしてまたサントリーホールにとんぼ返りです!

今度は少し余裕ですね。
席に着いてホッとひといき=3
受付の時に渡されたピンク色のリボンを首に結んで
スタンバイOK!

ホールを見渡すと、
ステージでは、指揮台に立って写真を撮っている人などで大賑わい。
パイプオルガンの所には解説を聞くグループがいますね。
そして、普段のサントリーホールではありえない
お子様たちの歓声が響き渡っていますw
ファミリーをはじめ、ホントに大勢の人たちが
このオープンハウスを楽しんでいるのです。

時間が来て、ステージにオケの座席が並べられました。

さあ、いよいよ「第九」です!!

あれ?
合唱団の席にベートーヴェンがいます。

'16Apサントリオープンハウス6.jpg

向かって左のベートーヴェンも一緒に歌いました。
まさに自作自演ww


さて、司会者が指揮の優人さんをはじめ
ソリストの四人(サントリーホールのオペラアカデミーの皆さん)、
オケの横浜シンフォニエッタを紹介。
そして、私たち合唱団もソプラノから順に紹介してくれました。
会場から拍手。私たちはそれに応えて手を振ったりしてw

第九といっても四楽章だけなので、曲の冒頭から気合い入れないと!

何しろ、リハーサルなしの「一発勝負」!!
普通はリハの時に音楽の緩急やキメどころを指揮者が伝えてくれるのですが
今回はそれがない!
がんばらないとっ!!

しかし、お子様の声がけっこう聞こえてきます(あわわ
でも、優人さんの集中力のもの凄さがビンビンと伝わってきて
皆も音楽に入り込んでいきます。
バリトンのソロに続いての歌い出し。
ああ、ホールの響きの なんとすばらしいことでしょう!

それぞれのパートをこんなに良く聴きながら歌えたことは
いまだかつて ありません!
さすがサントリーホール!!

私は優人さんの指揮をしっかり見て歌いました。
本当に、暗譜してて良かった!と心底思いました。

ともに一つの音楽を創り上げるというよろこび。
幸せな瞬間を最高のものに!!


'16Apサントリオープンハウス1.jpg



全員が心をひとつにして奏でた音楽。
音楽の神さまからの大きな贈りもの。

会場の喝采をあびて
みんな、みんな 笑顔です。


オケにチェリストの懸田さんが参加されていたのですが
「当日公募の第9合唱団のクォリティに驚愕!!」
とツイートして下さいました(狂喜乱舞)
プロの方に誉めていただけるなんて、本当に嬉しいです!
たしかに、暗譜で歌っていた方が多かったし
経験者の方が「サントリーで歌えるなら」と大勢参加されたのでしょう。
一期一会の、素晴らしい演奏会でした。

私は以前に、優人さんが第九を指揮したという情報を知り
「いいなあ~。私も~」
と思っていたのですw
だから、まさに
a dream come true!!


'16Apサントリオープンハウス4.jpg







第九の興奮もさめやらぬうちに
今度はパイプオルガンのコンサート。

本当に大活躍の優人さん。
オルガン席のすぐそばにカメラが設置され、
大スクリーンに演奏の様子が映し出されました。
普段は足さばきまで見られませんから、貴重な機会ですね。

とかいって、私はこんな席でw

'16Apサントリオープンハウス5.jpg



「バッハの、あの有名な曲を弾きます。
これは私が小学生の頃、給食の時間に誰かが替え歌を
『牛乳がナントカ・・』
という話はお子様の教育上よろしくないので、これくらいにして」

なんていう優人さんのお話に会場はなごみますが
演奏はピカイチ。
なかなか優人さんのように弾ける人っていないですよ~。



ホールの外の並木道は桜が満開。
もう、笑った顔が元に戻らない私は
うきうきと坂道を下りて帰りました♡




































REQUIEM          [歌にたくして]

ドヴォルザーク「レクイエム」作品89
          ~東京オペラシティコンサートホール


指揮:青木洋也
ソプラノ:澤江衣里
メゾソプラノ:布施奈緒子
テノール:中嶋克彦
バリトン:与那城敬

管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

合唱:エルヴィオ・ソーヌス


'16Janエルヴィオ2.jpg



「レクイエムは神の許への凱旋、神の許へ帰る喜びです。
亡くなった人を悲しむ歌ではないのです。。」
と、指揮の青木洋也先生が教えてくれました。

さまざまな作曲家がレクイエムをかいています。
それらのほとんどが、ラテン語のテキストによる、
聖書から引用された敬虔な祈りの言葉です。

そして、ドヴォルザークは「レクイエム」というタイトルではありますが
合唱と管弦楽による、彼の集大成ともいえるような壮大な作品をかき上げました。
パイプオルガンも使用されるからでしょうか、
あまり演奏されない、知られざる名曲と言っても過言ではありません。

私もこの曲の存在すら知らなかったのですが
練習が進むにつれて
メロディーの美しさ、ハーモニーの豊かさ
そしてまさにスラブ的な、魂をゆさぶられる劇的なこの曲に
すっかり魅了されてしまいました。

しかし、やはり言葉は難関です。
ラテン語を「思いを込めて」発音することが難しい!
合唱で、始めてラテン語の曲を歌った時は
ちんぷんかんぷんで丸暗記でした・汗
最近になって、ようやく少しずつ解る単語が増えてきました。

音程に関しては、ピアノで「合って」いても
鍵盤と鍵盤の間に無数に音があるわけで、
それを時と場合によって どう歌うかが重要なのです。
そして、どう歌うか解ったとしても
声のコントロールをするのが これまた大変!


そうなんです。
最初は「歌えて楽しい」だけの合唱だったのが
さまざまな事を考えて歌うようになってきたのです。
これは、厳しい指導のおかげw

つまりね、
言葉に対する深い愛情と
音楽に対する真摯な思い
そして非常に精度の高い耳を持った指導者のおかげなのです。

私は曲を演奏する時、
ピアノの時も合唱の時も同じように
楽譜を分析します。
でも、それを実際の演奏にどう結びつけるかが問題でした。

楽譜は作曲家からの手紙だといいます。
かいた人の思いを どう受け取るのか?
演奏を聴いてくれる人に どう伝えるのか?







本番前、オーケストラとのリハーサル。
ふだんはピアノの伴奏で練習しているので、オーケストラの音響に圧倒されて
「ただ歌っているだけ」になってしまっている合唱団。

指揮者は音楽を止めて言いました。
「言葉はどうしたの?
いつも言っているように、
意味を伝える言葉をしゃべって下さい。
練習してきたことを思い出して!」

私たちはハッとしました。
言葉の意味を大切に歌うのだった!

そうだ!
いつも言われ続けてきたこと
「音符の向こう側にある音楽」
を演奏するのだ!

そうしたら
驚いたことに、オーケストラの音も変わったのです。
歌に寄り添うように奏でられる音楽の美しさ!

そして、指揮者を見ていて気付いたのは
自分が造り上げたい音楽を全身で表現しているのです。

音楽が流れていく方向は
楽譜を見ていてはだめです。

譜面は地図にすぎません。
目の前に広がる美しい風景の中を
本当に歩いて行くのです。
音楽の道筋を導いてくれる人に
ゆだねて行けばよいのです。

'16Janエルヴィオ1.png



そうして本番をむかえました。
オペラシティのすばらしい響きのなかで
ソリスト、オーケストラ、そして合唱が
心をひとつにして音楽を創りあげることができたと思います。

それは 
なにものにも替えがたい
至福のひととき



たくさんの拍手!!
ほんとうに嬉しかったです。








'16Janエルヴィオ3.jpg



















感謝だなんて(//∀//)→ 














そして!


今回はツーショット大成功~♫

'16Janエルヴィオa1.jpg





































やわらかな翼               [歌にたくして]



alle Menshen werden Brüder,

wo dein sanfter Flügel weilt.

  全ての人々は

  貴方の柔らかな翼のもとで

  兄弟になる


・・・曲の終盤に4人のソリストが歌い上げる
それは 今まで聴いたことのない歌声!

この世のものとは思えないほどの
雅(みやび)で艶やかな四重唱。。






横浜室内管弦楽団 第50回記念演奏会
             ~神奈川県立音楽堂

ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125 他


指揮 :笠原 勝二 (東京交響楽団首席コントラバス奏者)

ソプラノ:澤江衣里
アルト:青木洋也
テノール:中嶋克彦
バス:駒田敏章

合唱:横室ベートーヴェンコア(合唱指導:青木洋也)



第九はね、一昨年 暗譜したんです。
だから今回はラクよね~、と思っていたのですがっ
話が違いました!

「今までの事は忘れて、新鮮な気持ちで楽譜と向き合いなさい」
「言葉を大切に!」
「楽譜を深く読み込んで!」
「何故、そう書かれているのか『自分で』考えること」

第九の合唱は、100人以上で歌う事が多く、
5千人、1万人の第九(!)などというものもあります。
今回はオーケストラが大編成ではないので、70名くらいで歌うことになりました。
それもあって、
言葉の意味を丁寧に伝えること、全員がハーモニーを理解して共有する
というコンセプトで指導していただきました。

合唱団の皆は、ほとんどが第九経験者です。
そして大方が「張り切って元気に歌う」第九を歌ってきました。
何度も歌っているうちに、発音がいい加減になっています。
それをイチから洗い直すのは結構難しい。

ゆっくり、丁寧にイントネーションにも気を付けて発音しても
曲にのってテンポ良く歌うと、元の木阿弥(汗)。
もう、指導の青木先生に散々叱られました~。

最後まで「wo dein は膨大じゃない!」と言われましたw
カタカナで書くと「ヴォー ダイン」でしょうか。
日本語は一つの音符に ほぼ一つの音しか乗りませんから
ドイツ語の終わりの発音を省略してしまうんです。
だから「ぼうだい」と聞こえるってw

他にも
「終わりのtという子音が 全く聞こえない!」
「カタカナのドイツ語になってる!」
と言われまくり。


同じように、
ゆっくり歌うと他のパートとの音程やハーモニーが良く聴こえてきて
まあ、なんて美しいのでしょう~ と感動するのですが
いざテンポを速くすると「とりあえず自分のパートを歌う」だけになってしまう!

ほええ~
私が暗譜したのは「第九」じゃなかったんですねえ。。

そんなこんなの練習が数回あり、いよいよ本番です。

さあ、頑張って勉強してきたことが本番で出来るのか?!
しのび寄る不安。。

けれど、指揮の笠原さんのつくる あたたかい音楽を聴くうちに
木のホールの柔らかな響きも手伝って
とても落ち着いてきました。


最初のバリトン・ソロ、まあなんと良い声でしょう(ほれぼれ

それに続く私たちの歌は、
旋律に乗って言葉の意味が伝えようという固い意思にあふれていたはずです。

前半はコール&レスポンスのように
ソリスト4人と合唱が交互に歌いますが
この4人がいずれも粒ぞろい。
彼らとともに歌うのは、とても光栄に感じました♫

そして私の大好きなドッペル・フーガを含む合唱が長く続き
上に書いたソリスト4人の歌になるのです。

この部分は、今までどんな演奏を聴いても「ようわからん」かったのですが
こんなふうに お互いの音程を聴き合って歌うと美しいのですねえ。
文字通り「やわらかな翼」にいだかれたよう。。
ベトベンが意図した事が しっかり伝わってきました。

それを引き継いで、感動の頂点の合唱!
ほんとうに すばらしい幕切れでした。

感極まって歌うのではなく
かなり冷静に、ひとつひとつのステップを踏んで
状況を把握しながら歌えたことは我ながら驚きでした。

なんせ、後ろからオケを応援する余裕があったんですw

それもこれも、厳しい指導を頂いていたお陰ですね♫

指揮者が「とても幸せだった」と言っていた、と
後で関係者の方から伝言がありました。

わたしたちも とても幸せでした!







終演後の指揮者とソリストのみなさん。(写真、お借りしました)
このステキな笑顔!
しあわせだなあ。。

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Weihnachts Oratorium          [歌にたくして]

エルヴィオ・ソーヌス 第5回演奏会

「クリスマス・オラトリオ」

J.S.Bach  Weihnachts Oratorium  BWV248

          ~東京文化会館 大ホール

指揮・アルト:青木洋也
ソプラノ:澤江衣里
テノール:中嶋克彦
バリトン:加耒徹

管弦楽・合唱:エルヴィオ・ソーヌス




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クリスマスオラトリオ全曲という長尺を

1300人近いお客様が

熱心に聴いて下さる事に感動しながら歌いました。

あたたかい時間をともに過ごせて幸せでした。



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エルヴィオ・ソーヌスは週1回、ほぼ1年かけて曲を仕上げて本番を迎えます。
でも私は去年ヴァチカン国際音楽祭に参加したので、そちらの練習にかかりきりになり
エルヴィオ・ソーヌスは欠席こそ殆どしなかったものの
ただ来ているだけという状態でした。
ヴァチカンから戻った後、第九やクリスマスコンサートの頃に体調を崩してしまい
漸く復帰して「練習しなきゃ!」と思ったら
既に年が明けていました・汗

楽譜を分析しはじめると(悪いクセで)やめられない。
テキストと和声が見事に一致している事に感動!
これはすごい~!

ところが特にコラールに良くあるのですが
バッハの和声はジャズのようにどんどん調性が変わっていくので
捉え所がありません。

これはどう感じて歌ったら良いのか。
ピッチの取り方はどうしたら良いのか。

考えすぎたら歌えなくなりました。。

指揮者の青木先生に聞いてみよう、と思ったのに
なかなかタイミングが合わず。
聞けたのはナント本番の一週間前でした!

「楽譜は作曲者からの唯一の情報だから、勿論それを分析することは大事。
でも、それを超えて音楽が向かっていく方向を感じないとね。」

「アカペラの場合、音を高めとか低めに取ったりするのは
お互いを聴き合って、感覚でするもの。
今回はオーケストラがあり、鍵盤があるから やり過ぎると変になるでしょう。」

私の質問に そんなふうに答えてくれました。

先生は「バッハ・コレギウム・ジャパン」で管弦楽とともに歌っていますが
中世の合唱曲を歌う「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」というアカペラのコーラスもされています。

そういう活動の中での経験を生かして私達を指導して下さっていて
プロ並みの要求をされるわけです。
それは私達にとって無理ではあるのだけれど
少しでも先生の理想に近づきたいと思って練習するのが大事かなと思うわけです。
例えばキリンが高い木の葉っぱを食べようとしているうちに首がのびたという逸話のようにね。


・・そんなわけで、先生のお話を聞いたら何だかすっきりしてしまって
その日から曲が身体に
ばーーーん!!
となだれ込んで来たのです。

楽譜を見て読んでいるだけでは、心を込めて歌うのは難しい。
言葉の意味が解ってしゃべれることと同時に
旋律にも意味があって、流れていく方向を知っているからこそ
バッハが書き留めた音楽を歌うことができる!


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こうして私は舞台で歌うことができました。

ドイツ語の発音は私にとって本当に難しかったのですが
仲間達にスペシャリストが大勢いて、助けてくれました。

本番はね、コトバはやっぱりかなりいい加減になってしまったのですが
音程のミスはなかったかな(たぶん)。
そして、指揮者といっぱいコンタクト出来たのが
ホントに嬉しかったよ。

「練習での決め事はあるけれど、ライブでは何が起こるか解らないから
ちゃんと指揮を見て!」

指揮者がやりたい事を捉えて
合唱とオーケストラがひとつになって音楽が創造されていく。。
ほんとうに一瞬・一瞬が愛おしく、すばらしい時間の連続でした!

コラールの四声の響きが
ホールの空間にふわっとたゆたう時の
なんとも言えない美しさ!
これこそが舞台で歌うことの醍醐味。。




それにしても、
青木先生が指揮とアルト(カウンター・テナー)の両方をされるエネルギーと
プロのオーケストラ、そしてソリストの皆さんの本番力には 驚愕でした。
そして
その皆さんとともに、ひとつの音楽を造り上げたことは
何ものにもかえがたい喜びです。。








ところで
あれほど大変だったドイツ語なのに
演奏会の後になって気付くとハナウタで歌ってるのよ。
明日が本番だったら、もうちょっと上手く歌えるかなあ・笑



あと、すっごくザンネンだったのは
せっかくのツーショットだったのに、妙に硬直した顔になっちゃったこと ><
もうちょっとマシな顔が出来なかったのか~!

'15Febエルヴィオ・ソーヌスi.JPG






























青木せんせいのブログです。→独り言葉。。。

少しでもお役に立てたなら、幸いです(*^^*)
































Symphony No. 9           [歌にたくして]

夢の第九コンサート2014
          ~国立代々木競技場 第二体育館


夢の第九2014.jpg

「夢の第九」は初回の武道館公演から参加しています。
去年までは、この企画に乗って客席から歌っていたのですが
今年は合唱団の席で歌いました!


毎年、本番に向けて夏から練習会があります。
指導して下さる千葉先生が とても丁寧なので、参加するのが楽しみです。
去年も数回参加したのですが、まさかのどんでん返しで
久石譲さんの第九に参加することになってしまいました。
でも、その時に「暗譜」が必須だったので、頑張りました!
おかげで今年は少し余裕を持って歌えましたよ。

ベートーヴェンがシラーの詞に託した思いを
音楽の中で表現することが出来たように思います。
初めての時は歌うのに精一杯で、指揮を見る余裕もありませんでしたから
ちょっとは進歩したかな。


しかし、西本さんも後でコメントしていましたが
この会場は響かない!
体育館ですからねえ。
西本さんが客席の方を向いて指揮をしたいという意向から
この会場になったそうなのですが、ちょっと誤算だったかもしれません。

もともと「夢の第九」は、お客さんも皆で声を合わせて歌おうという企画です。
その点では円形の会場は良い感じではあったのですが、
やはり、音楽は音楽ホールでやりたいかなあ。
ほら、「気」の流れってあるでしょ。
スポーツの「気」とは別だよね。。

ところで、第九の前に「THE発声」 という曲を演奏しました。
新作初演です。(作曲者のお名前がわかりません)
発声をオーケストラの演奏に合わせてやってみよう、というものです。
指揮・声楽指導は 辻 博之 せんせい。
ヴァチカンへ行く時に指導して下さった先生です。
よしもと顔負けの抱腹絶倒のおしゃべり!
でも、確かな音楽性をお持ちで素晴らしい方です。

オケの弾く旋律を真似て歌ううちに
楽しく発声練習が出来てしまうというスグレモノの曲!
とても楽しかったなあ。


さて、この日のコンサートの模様は、
TOKYO FMと、JFN系列の全国37局ネットで放送されます。

12月27日(土)22時からです!

お聴き逃しのないように~♪


















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