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祈りの歌          [コンサートの記憶]

16世紀ハプスブルク帝国の宗教音楽 レクチャー付きコンサート
ーフィリップ・デ・モンテとヤコブス・ガッルスー
               ~日本ホーリネス教団東京中央教会

演奏:ベアータ・ムジカ・トキエンシス  Beata Musica Tokiensis
       ソプラノ 望月 万里亜、鏑木 綾、 長谷部 千晶
       テノール 及川 豊
       バス 小笠原 美敬

企画アドバイザー・お話 斉藤 基史



'15Febハプスブルク.jpg



(プログラム)
フィリップ・デ・モンテ Philippe de Monte(1521‒1603)
    来て、主の御業を見なさい Venite, et videte opera Domini
    憐れんでください、神よ、わたしを憐れんでください Miserere mei, Deus, miserere mei
    おお、西方の光輝よ
    第三旋法のマニフィカト Magnificat Tertii Toni
    恐れることはない、マリアよ

ヤコブス・ガッルス Jacobus Gallus (1550‒1591)
    恵みが注ぎ出されます
    神の礼拝セバスティアヌス
    兄弟たちよ、従って、あなたがたはもはや寄留者ではなく
    聖人たちは信仰によって国々を制服し
    天の旗手ミカエル
    わたしは野の花
    喜びの夜
    預言者の群れが
    いとも賢いおとめ Virgo prudentissima
    アヴェ・マリア Ave Maria
    あなたはなにもかも美しい、愛するかたよ Tota pulchra es, amica mea




教会で聴くにふさわしい、ポリフォニーの歌の数々。
時には四声、時には五声で紡がれる旋律が奏されると
遠い時の彼方、遙かな国へと思いを馳せる。



'15Febハプスブルク2.jpg

モンテもガッルスも、名前さえも初めて聞きました!

モンテは宮廷の礼拝堂で演奏される曲を主につくったということで、
荘重な、まさしくポリフォニーの極みのような音楽です。

ガッルスの方が30年ほど後に生まれたので、ややバロックよりの音楽をかいています。
声部が重なってハーモニーになるので、私達の耳には親しみやすい。
そして短くて生き生きとした曲が多いようです。

演奏を聴くだけでも充分楽しめますが、
このような解説を挟んで聴くと、より親しみがわきます。

そうそう、モンテの「マニフィカト」は
当時の手法として、間にグレゴリオ聖歌が挟み込まれています。
私がヴァチカンで歌った聖歌(おらしょ)にそっくりな部分があって驚きました!

宣教師によってグレゴリオ聖歌が日本に伝わって500年と言いますから、
ちょうどこの時代に歌われていたものですね!

嬉しくて、思わず(心の中で)口ずさんでしまいました♪










歌手の皆さんの衣装も、雰囲気があってステキでした。

'15Febハプスブルク3.jpg
            (この写真のみweb上からお借りしました)



この教会は、私が歌っている合唱団エルヴィオ・ソーヌスの練習会場です。
いつもは昼に来ているので、夜訪れたのは初めてです。
礼拝堂の違った表情を見る事ができました。



























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