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はなうた            [カーテン・コールの後に]


「きちんと立ってまっすぐ歩きたいと思っている」
                ~ムジカーザ


振り付け・出演:黒田育世
ピアノ・音楽:鈴木優人
出演:関なみこ
原曲:松本じろ





そこは浜辺なのだろうか。。

ふたりのダンサーが踊るのは
海風が持ち去ろうとする追憶?
あるいは
ひび割れた愛のかけら?


鼻歌が聞こえる

それは
まぎれもない日常
ただ普通に生きている
おそらく 人のいとなみは
いつの世も変わらない



だから
鼻歌が止んで 無音になると
ダンスが緊張感をおびる

過去と向き合おうと
自分を突き詰めていくと
ヒリヒリとした緊張が
極限に達する!

とても直視できない
狂気・・・







そこへ
ピアノが奏される

まるで救いのように




息も絶え絶えだった水槽に
酸素が送り込まれ
ほお~っと
深い深い 息をつく



世界は色彩を取り戻し

ダンサーたちは
文字通り水を得た魚のように
しなやかに踊るのだった。。。





'16Augダンス優人1.jpg









優人さんがコンテンポラリー・ダンスの公演で音楽をされるというので行って来ました。
(↑ダンスは不得意分野なのでツッコミ不可と言っている)


しかし、グランドピアノは設置してあるものの
ずーーっと演奏がありません!
最初に床に置かれた照明のワイヤーをたぐり寄せるというパフォーマンス(?)をしただけで
後はずーっとピアノの下で体育座りをしていらっさいました~。

その間、ダンサーふたりは時折流れる録音された歌で踊っています。
黒田さんはプロのダンサーですが、もうひとりは未経験の10歳の少女。
ところが、その子が黒田さんに引けを取らないくらいのダンスをするのでビックリです。

さて、録音の歌というのは松本じろさんの鼻歌。
生活音も一緒に録れているくらい、てきとーに歌っているようなのですがw
それをダンス音楽として捉えているというのは凄いですね。

さらにっ!
その鼻歌を美しいピアノ曲にしてしまった優人さん、
やはり天才です~♬

実は鼻歌が止んで、全くの無音状態でダンスは続きました。
息苦しい緊張感。
会場全体が硬直してしまいました。

そこへ 本当に美しい音色でピアノが奏され
息を吹き返したのです!

メロディーに豊かなハーモニーがつくと
心が洗われるようです。
音数が少なくても、選び抜かれた音たちが奏でる音楽のすばらしさ!
短い曲ばかりですが、
しっとりと、あるいはリズミカルにと紡ぎ出されると
空間に色彩が戻ってきたかのよう。。



そうそう、ちょっとだけ優人さんのナマ鼻歌がきけたんですよ~。
また活躍の場が広がりましたね~(え?




'16Augダンス優人2.jpg



鼻歌に優人さんの創作が加わり、
さらに即興で弾かれたところもあったという珠玉の作品たち。。

なんてステキだったことでしょう。
(弾いてみたいなあ。。)

優人さ~ん、ピアノの小品集を創って下さ~い *\(^o^)/*



































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