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歌道         [コンサートの記憶]

加耒徹バリトンリサイタル 2018 歌道
        ~すみだトリフォニー小ホール


(バリトン)加耒徹
(ピアノ)松岡あさひ


(プログラム)
シューベルト:海の静けさ D225
       漁師の歌 D881
       馭者クロノスに D369
マーラー:歌曲集「さすらう若人の歌」全曲
          僕の好きだった人が結婚式を挙げるとき
          今日の朝、野原を行くと
          僕は赤く焼けたナイフを持っている
          僕の好きだった二つの青い瞳



松岡あさひ:連作歌曲集「みち」(詩/谷川俊太郎)
          Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
北原白秋作詞・山田耕筰作曲:この道

[オペラアリア]
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテよ」り「女性たちよ、やりすぎだよ!」
プッチーニ:歌劇「エドガー」より「この愛は僕の恥」
グノー:歌劇「ロミオとジュリエット」より「マブ、それは虚構の女王」
ジョルダーノ:歌劇「アンドレアシェニエ」より「祖国の敵」

(アンコール)
シューベルト:ます
松岡あさひ:すいぞくかん
ミッチ・リー:「ラ・マンチャの男」より「見果てぬ夢」






シューベルト・マーラー
そしてオペラアリア集
全く異なる世界を見事に描き分けた
大変に密度の濃い時間
曲の数だけ旅をしたような
心地よい疲労感。。


'18Sep加耒徹2.jpg





サブタイトルの「歌道(かどう)」は
加耒徹さんが今まで歩んできた、そしてこれから歩んでいくだろう歌の道。

まずは加耒さんのスタートとなった歌曲、シューベルト。
そして学生時代からの憧れのマーラー。
どちらも詩の世界に惹き込まれる。
すべて暗譜!
身体の中に落とし込んだものが演奏されると
音楽そのものがダイレクトに伝わって来る。

松岡あさひさんのピアノも素晴らしくて
さすが作曲家、曲を深く読み込んでいる。
これは伴奏というより共演。




後半は、その松岡さんの作品から。
過去の名曲はもちろん演奏すべきだが、
現在の作曲家の作品も演奏したいと
加耒さんが松岡さんに作曲を依頼したのだそう。
谷川俊太郎さんのシンプルな詩による連作歌曲は
とても聴きやすくて心にストンと落ちる。
ピアノがキラキラしてる~♫
加耒さんの日本語もまた格別!

さあ、最後は加耒さんお得意の珠玉のオペラアリア集!
ホールをビリビリ震わすほどの声量で
それはカッコ良くキメてくれました~♡
オペラを何本も観たような満足感!



アンコールは水にちなんだ作品を2曲。
プログラムの始まりが「水」でしたから。

拍手、鳴り止まずで さらに「ラ・マンチャの男」!!
フルコース、しっかり堪能しました~。
もう胸がいっぱい♡







'18Sep加耒徹1.jpg


終演後、お客さまひとりひとりに丁寧に挨拶するお二人。
同年代の友情が、これからも素晴らしい音楽を創り上げていくことでしょう。
まさに「歌道」ですね。





























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