SSブログ

JAZZ meets クラシック and more      [コンサートの記憶]

ラ・フォルジュルネ TOKYO 2019

公演番号:315
      ~東京国際フォーラム ホールA:コロンブス

(指揮)ミハイル・ゲイツ
(管弦楽)シンフォニア・ヴァルソヴィア

(プログラム)
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
(ピアノ)小曽根真


ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
(ピアノ)フランク・ブラレイ



ひとつのコンサートに二人のピアニストが協奏曲を弾くなんて!
さすが何でもありのLFJ!!


まずは「ラプソディ・イン・ブルー」から。



濃いブルーのシャツ姿の小曽根さんが
指揮者とともに(めずらしくw)ステージから登場。

冒頭のクラリネットが一気にガーシュウィンの世界に誘い込む。
ノリノリの管楽器。

ピアノのインプロヴィゼーションは
一体どこまで連れてってくれるのか!と思うくらい
長い旅路を存分に楽しませてくれる。
コンテンポラリーとジャズを行き来する
これこそ小曽根ワールド!

さらにはホルンとトランペット奏者がピアノの前に出て
即興演奏が始まる。
まったく、ピアノ協奏曲の途中に拍手が入るなんて
前代未聞!

まるでジャズのライブのような演奏会に会場は大興奮。
だけど、正直このオケがこんな風に演奏するなんてビックリ!
シンフォニア・ヴァルソヴィアは
以前に聴いたフォーレのレクイエムの印象がとても強かったから。










さあ、次のコンチェルトのためにピアノが入れ替えられる。
休憩なしなので、調律する時間がないためでしょう。

これで空気も入れ替わった。


'19 LFJ 4.jpg





やわらかな長髪をなびかせて
フランク・ブラレイが登場。

美しい音色と
個性的な歌いまわし。
なんてシックでお洒落なラヴェルだろう!
まさにフランス人ならではのステキな彩り。
香り立つようなフレーズに心を奪われる。

早いパッセージの一音一音の
それは見事な輝きは
印象派の絵画のように煌めく。

そして第二楽章。
メロディーを奏でる管楽器の伴奏に回った時、
奏者の息づかいに寄り添うピアノのすばらしさに息をのむ。

特に私が大好きなイングリッシュホルンのソロでは
この世のものとは思えないような
あでやかなアンサンブルを聴かせてくれた。




このホールはとても広いので
ステージの両脇に大きなスクリーンが設置され
奏者たちがアップになって映し出される。
フランク・ブラレイの手、指は
無駄のない動きで音を紡ぎ出している。
まさに、驚異的!




私は以前、フランク・ブラレイが弾くフランス音楽が大好きで
このブログを「IMPRESSIONNS」と名付けたのも
ブラレイのアルバム・タイトルが気に入ったから。

その後、何となく方向が違ってしまった気がして疎遠になっていたけれど
この日は
ブラレイさま・ふっか~つ!!
のような演奏会だったな♪♬♪












ところで


'19 LFJ 5.jpg


地上広場でDJ真っ最中のこの方は Aoi Mizuno(水野蒼生)くん。

なんと、クラシック曲でDJをやってます!
めっちゃカッコいいっ!!

ザルツブルグに指揮の勉強で留学中なのですが
つい最近、クラシック曲のリミックスのアルバムが
ドイツ・グラモフォンから発売されました。
と、いうことをラジオで知り
その話しぶりが好印象だったこともあり
LFJに出演するというので楽しみにしてました♪

LFJでもトークがライブ配信され
作曲家の藤倉大さんとの音楽のマニアックな話が凄くおもしろかったのです。

そうそう、曲をリミックスするといっても単にコラージュするのではなく
楽譜を分析して繋げていること等をLFJ主宰のルネ・マルタン氏が高く評価してました。

私は次の公演の時間が迫っていて
残念ながら途中までしか聴けませんでしたが
それでも、本当にエキサイティングなステージでした!
ちなみに他の2公演も大盛況だったそうですよ。

Aoiくんが言うには
クラシック音楽は演奏時間が長い。
作曲された当時と現代では時間の流れ方が違うのだから、聴き方も変わって当然。
今は音楽を持ち歩ける時代。
ヘッドフォンで聴いているとダイナミクスレンジが広すぎて困る。
だったらレベルも調整してしまおう!


アルバム「MILLENNIALS」のサブタイトルは「We Will Classic You」!!
Aoiくんのコンセプトも
選曲もステキでまいっちゃったなあ。

これからが本当に楽しみなアーティストです~♬♪



































nice!(9)  コメント(0) 

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。