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Antunes      [コンサートの記憶]

黎明期のピアノと爛熟期のチェンバロの共演(レクチャー・コンサート)
                        ~近江楽堂

(プログラム)
D.スカルラッティ:ソナタ K.492 ニ長調[FP]
         ソナタK.141 ニ短調[Cem]
D.スカルラッティ:ソナタ K.208 イ長調[FP、Cem聴き比べ]
J.S.カルバーリョ:トッカータト短調[FP]
A.ソレール:2台の鍵盤楽器のための協奏曲 ハ長調 アンダンテ・メヌエット[FP&Cem]
C.セイシャス:オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調[Ob、Cem、Fp]


(出演)
三宮正満(バロック・オーボエ)
水永牧子(チェンバロ)
平井千絵(フォルテピアノ)
久保田彰(お話)




'21Octポルトガルピアノ1.jpg



チェンバロ製作の久保田彰さんの新作お披露目会。
でも、チェンバロではなくフォルテピアノ!
それもポルトガルの Antunes という楽器だそうです。

写真の奥側にあるのが二段鍵盤のチェンバロ。
手前がフォルテピアノ。
どちらの装飾も美しいこと!
フォルテピアノが誕生した頃のレプリカなので
形はチェンバロに良く似ています。
そして、音もそっくり!
同時に演奏すると、どちらの音か解らないくらいです。

後でフォルテピアノの内部を見てみましたが
ちゃんとハンマーで弦を打つ構造になっているのです。
ハンマーや弦の材質が現代のピアノとかなり違うのでしょう。



久保田さんによると、古楽器の製作が始められた頃は
博物館にあるものと同じに作るという方向だったけれど
現在は、演奏家が演奏しやすい事を主眼に置くとのこと。
それだけ古楽の演奏が盛んになったということですね。


ところで、オーボエ奏者の三宮さんが
楽器の製作家でもあるというのを初めて知りました。

1725年頃のバロック・オーボエを
ご自身で計測して製作したという、3本の楽器。
黒檀と柘植、そして3Dプリンタ製!
これをソナタの3つの楽章で吹き分けてくれました。

イベリア半島にはオーボエの曲がないので、編曲したそうです。
オーボエ、フォルテピアノ、チェンバロによるアンサンブルは
とても華やかで心躍るひとときでした~♪♬♫






































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