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Ray Chen      [コンサートの記憶]

レイ・チェン ヴァイオリン・リサイタル2022
                  ~東京オペラシティ コンサートホール

(ヴァイオリン)レイ・チェン
(ピアノ)フリオ・エリザルデ

(プログラム)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 op.30
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「妖精の口づけ」よりディヴェルティメント
         Ⅰシンフォニア Ⅱスイスの踊り Ⅲスケルツォ Ⅳパ・ド・トゥ

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
           Ⅰプレリュード Ⅱルール Ⅲロンド風ガヴォット ⅣメヌエットⅠ,Ⅱ 
           Ⅴブーレ Ⅵジーグ
ブラームス:ハンガリー舞曲 第7番(ヨアヒム編)
              第17番(クライスラー編)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン op.20

(アンコール)
J ウィリアムズ::シンドラーのリスト
ドゥアルド・ロビーラ/レイ・チェン&フリオ・エリザルデ篇
       :アルゼンチンタンゴ「エバリスト・カリエゴに捧ぐ」
チック・コリア/レイ・チェン&フリオ・エリザルデ篇:スペイン
ポンセ/ハイフゥェッツ:エストレリータ


'22Novレイ・チェン1.jpg




ストラディヴァリウスの
輝かしい音色が響きわたる
至福の空間!

熱く
劇的な演奏に
心が震える。。



'22Novレイ・チェン4.jpg







レイ・チェンの音楽は
喜びに満ちあふれている。
明瞭な語り口で
はずむように紡がれるパッセージ。
フレーズの一つ一つが生き生きと歌われ
明るく
鮮やかに滑空する。

彼のポジティブなオーラは
オーディエンスに降りそそぎ
幸せな感動の渦に。。




端正であるはずのベートーヴェンだって
レイ・チェンが弾けば
やんちゃで自由奔放。

ストラヴィンスキーは「バレエ音楽」のタイトル通り
コンテンポラリー・ダンサーの
キレの良いステップ
軽やかな身のこなし。






'22Novレイ・チェン.jpg






後半は独奏から。
バッハを弾くのに満面の笑顔で登場~!

でも、いったん楽器を構えれば
時空を越えて
いにしえの音楽のしもべとなる。。


レイ・チェンの楽器は
ストラディヴァリウス・トリトン。
つい最近の出会い。
それなのに、もう昔から使っているように
自在に操っている。
楽器は喜びの歌を歌う。
まるで、レイ・チェンの心の声のよう!

この楽器が製作されたのは1714年。
J.S.バッハが活躍していた時代だ。
もしかしたら
トリトンは生まれた時から
バッハの音楽を奏でていたのかもしれない。。



さて、この作品以外は
ピアニストのフリオ・エリザルデとの共演。
骨太のピアノ、しかも超絶技巧バッチリ!
どんなジャンルの曲も弾けちゃう。
なんなんだ、この方はw
あまりにも凄すぎて笑うしかない!
まさに鉄壁のタッグ!!
もう、ふたりの丁々発止のパフォーマンスに釘づけ♡







'22Novレイ・チェン6.PNG
                     (この写真はweb上からお借りしました)





喝采!
何度も呼び戻され、マイクを持って登場。
「ありがとうございます!」
そして英語で、演奏できた喜びが語られた。

アンコールは「シンドラーのリスト」
しっとりと語られるメロディーで幕引き?
いえいえ、
拍手鳴り止まず!

再々登場したレイ・チェンは
「いいのか?」
というような視線をエリザルデに投げるw
そんじゃ、弾こうか
ということにり、2人でアレンジしたというタンゴを。

この人達にかかると
一瞬で場の雰囲気が変わり
ここはアルゼンチンの場末の酒場。
情熱的なタンゴが踊られる。


しかーし、まだまだ拍手が~
今度はエリザルデがマイクを取り
「みんな、ジャズは好き?」
いえーい!
そして、まさかの「スペイン」!!
これも2人でのアレンジ。
最高にアツイ演奏に熱狂の嵐!
スタンディング・オベーション!


再び何度も呼び戻される2人は
感極まった表情で
ほんとうに、最後だよ と
タイトル通り、夜空の星のような
「エストレリータ」。

エリザルデがピアノの蓋を閉じて
お開きに。。




'22Novレイ・チェン2.jpg



レイ・チェンを知ったのは
2009年のエリザベート王妃国際コンクール。
ハタチそこそこの、情熱の塊のような彼は優勝を果たし
世界中で活躍してきた。
思えば、あの時から
私は この日を待ってました。

これまでも何度か来日し
バッハの無伴奏のリサイタルや協奏曲の演奏会は聴いたけれど
この日のようなプログラムこそ
レイ・チェンの魅力が聴けると思っていたので
念願かなって、至福の時でした。。


ところで、レイ・チェンの演奏会に来ると
初めて会う人とも何故かすぐ仲良く話せてしまう。
写真を撮ってあげたり、情報交換をしたり。
レイ・チェンのポジティブなオーラのせい?
彼の音楽を好きな人は、
皆、明るいスピリットを持っているのかも。

そして、ホールに子どもや若い人が多い!
子ども達はヴァイオリンを習っているのでしょう。
キラキラした目でじっとステージを見つめていた子達は
この日のことを一生忘れないでしょうね。

レイ・チェンはSNSを上手く使って発信しているので
若者たちにも超人気!
クラシックの演奏会でこんなに若い人が多いって
本当に凄いことだよ!

聴く人を幸せにしてくれる演奏は
ほんとうにヤミツキになります♬♪
また来てね♡






























































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