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クラシック党!November '22   [語られる音たち]

バッハの無伴奏チェロ組曲Ⅲ
     ~朝日カルチャーセンター新宿

(講師)チェリスト 笹沼樹

(曲目)J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011
                  第6番 ニ長調 BWV1012



J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲は全6曲なので、今回が最終回。
前回のようにレジュメが配られ、解説から。

「バッハの無伴奏チェロ組曲の謎」と題して
この作品にまつわる6つの謎について語られました。

その中で、バッハが教会務めではなく
宮廷音楽家だったケーテン時代にかかれたのは何故か?
という謎について、
優秀な奏者のためにかいた、という説の他に
宗教音楽から離れたことや
妻を亡くし、再婚したことが関係しているのでは?という
バッハの心情が作品に影響している説があるそうです。


また、バッハはどんな楽器を想定していたのか?
については、ヴィォロン・チェロ・ダ・スパッラなどが紹介され
変わった調弦方法についても言及されました。
そして演奏家が楽器や調弦方法を選択し
また、どのように自分なりの表現をするか。

笹沼さん自身はモダン・チェロでの表現をしたいとの事でした。





'22Nov笹沼1.jpg






第5番はハ短調なので3つの♭。
「3」という数字はキリスト教でとても重要。
調性や作風から、定められた哀しみ、受難を想起させる。

その先にある救済として天上の音楽となるのが
第6番、ニ長調。
中でもサラバンドは
「オルガンが高いところから聞こえるような響き」
を感じる。。

そう語られてからの、生演奏。


至近距離で大迫力!
チェロの低音が床から伝わってくる。
倍音をいっぱい浴びてクラクラ。


ハ短調の調号のフラット♭は涙・・
ほんとうに
マリアさまの頬を流れる涙のような
抑制された哀しみに満ちた演奏。

うって変わって
華やかなトランペットが鳴り響くようなニ長調。
舞曲の踊り手がステップを踏む!
躍動するリズム。
ニコニコと全身を使って表現する音楽は
幸福感でいっぱいでした。





'22Nov笹沼2.jpg





この春に3回シリーズの2回の講義があり
最終回はいつなの~?
なかなかお知らせが来ないのに
全曲リサイタルの日がどんどん近づいてくる!
まさか
リサイタルの日にプレトークか??
と思っていたら
ようやく、3日前の開催が決定。
万障繰り合わせるのは大変でしたが
これをコンプリートしないで、どーするww

とにかく無事に全曲の解説が聞けて良かった。
リサイタルが超楽しみ~♡


















































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