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Evening Concert with the Érard Piano    [コンサートの記憶]

チェンバーミュージック・ガーデン
エラールの夕べ 壮年ブラームス
         ~サントリーホール小

(出演)
ヴァイオリン:佐藤俊介
チェロ:鈴木秀美
フォルテピアノ:スーアン・チャイ
   *使用楽器:エラール(1867年製/サントリーホール所蔵)

(オールブラームス プログラム)
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100
チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 作品99
ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 作品101

(アンコール)
ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 作品101より 第3楽章






ブラームスが聴いていた音色で奏でる室内楽は
当時の風景と親密な空気を運んでくる

絶妙な歌い方
アグレッシブな会話に釘づけ。。




'23Juneブラームス2.jpg



モダン楽器の響きに慣れた耳には
少し無骨に聞こえるエラールピアノ。
ガット弦のヴァイオリンも
ヴィヴィラートを殆どかけず
ナマの音が真っ直ぐに飛んでくる。
まるで
土の道を馬車がゴトゴトと走っていくよう。。

それは、チェロも同じ。
モダン楽器なら
エンドピンから伝わってくる
地鳴りのような響きが
チェロの真骨頂と思うのだけれど。


ところが、
後半に3人揃って登場し
トリオで演奏が始まると
ガラリと変わった!

3つの楽器がとても良く響き
饒舌に歌いあう。
長い冬が終わり
一斉に花々が咲くように
柔らかな光の中で
ステップをふむように
奏者の心が一つになって
鮮やかな物語が繰り広げられた。


そして アンコールは
たった今、奏されたばかりのトリオ。

プログラム中の演奏と
全く違う!
少し勿体を付けて歌うピアノに
ヴァイオリンが応え
チェロが相づちをうつ。
柔らかな仕草
優しい微笑み

最高のひとときでした。。





'23Juneブラームス1.jpg




佐藤俊介さんとスー・アン・チャイさんのご夫婦。
登場する時の満面の笑顔は
それだけで幸せな気持ちになる。

仲むつまじい二人の家に
親戚のおじさんが来て
気楽な音楽をはじめた、つもりが
どんどん熱をおびて
丁々発止のかけ合いになった・・
というのが真相です(嘘w
でもね、
本当にそんな音楽が聴けて
最高でした!

































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