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Spring and Summmer    [コンサートの記憶]

調布国際音楽祭2023
BCJ ヴィヴァルディ《四季》春と夏
       ~文化会館たづくり くすのきホール

(出演)
指揮・チェンバロ:鈴木優人
ヴァイオリン:佐藤俊介
管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


(プログラム)
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
ヴィヴァルディ:「四季」より「春」

J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調 BWV1053
ヴィヴァルディ:「四季」より「夏」

(アンコール)
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068より Air





佐藤俊介さんの
圧倒的なソロヴァイオリン!!
絶妙な音程感覚と
センス抜群の装飾に耳を奪われる。。


'23July調布1.jpg



ヴィヴァルディの譜面は
とてもシンプルにかかれていて
それをどう弾くか、が
奏者のウデの見せ所。

佐藤俊介さんは
そこまでやるかっ!というくらいw
大胆な演奏を繰り広げる。
ギリギリを攻める音程。
振り幅の大きなアゴーギグ。
ギアチェンジを随所にキメて
生命力あふれる音楽を生み出す。
そして
どんなにタイトなパッセージも
磨き上げられた
美しい音色で奏でる。
だから
実は大変に端正な音楽なのだと
納得させられる。
まるで、ダンスをしているように
演奏しているのだけれどね。

BCJの奏者たちは
俊介さんと魔法の糸で結ばれているように
もう、ピッタリ!!
心踊るアンサンブルに釘づけ~♫♪


'23July調布2.jpg


さて、
ヴィヴァルディに加えてバッハという超贅沢。
ニ長調の管弦楽組曲は
トランペットが華やか~。
しかし、管・打楽器の出番はこれだけ!OMG!

そういえば、このメンバーは
先月、ドイツ公演をしてきたのだなあ。
ライプツィヒ・バッハ音楽祭の
栄誉あるファイナル公演「ミサ曲ロ短調」!
そして、その前のシュトゥットガルト公演は
インターネット・ラジオで放送されたので
日本で聴けたのでした(もう、感激~
そんなことを思い出したら
胸が熱くなった。。
その時、唯一お留守番だった優人さん。
とにかく日本でのお仕事が多忙すぎる!
毎週のようにオケの指揮の本番があったもの。
そうか、6月は日本を離れられなかったので
3月にオランダバッハ協会の演奏会で
指揮をしたのは、そういうことだったのか!
と、ひとりで納得しているw
その時のコンマスが佐藤俊介さんであった♡
ちなみに、この時の素晴らしい「マタイ受難曲」も
ラジオで聴けました。(良い時代~♬

仲良しの優人さんと俊介さん。
この日は二人で曲の解説も。

当時、大ヒットした
ヴィヴァルディ「四季」は
大量に筆写譜が作られたこともあり
写し間違いが沢山!
正しい音符が解らない部分が多いそうだ。

そんな、興味深いお話を
漫談のようにwして下さった(嬉

この音楽祭の初回(なんと9年前!)に
俊介さんは登場しているのです。
懐かし~♡



そうそう、チェンバロ協奏曲は
もちろん優人さんがソロでしたが
俊介さんの奔放な演奏の間で聴くと
楷書のようなバッハが
さらにキチンと感に溢れていました。


さて、この日は春と夏だったので
続きの秋と冬は翌日のお楽しみ~♪♬


アンコールの Air は管弦楽組曲の中で
唯一、管楽器がお休みの曲。
(G線上のアリアとして有名になった。)

柔らかく、優しく
明日への架け橋のように奏された。。











'23July調布3.jpg


ホールのエントランスでは
無料公演もあり、
音楽祭の雰囲気いっぱいでした。




















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