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Berliner Philharmoniker      [コンサートの記憶]

キリル・ペトレンコ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
           ~サントリーホール


(プログラム)
モーツァルト:交響曲第29番イ長調K. 201
ベルク:オーケストラのための3つの小品Op. 6
ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op. 98








ペトレンコが振るう絵筆から
鮮やかな色彩が溢れ出し
千変万化の映像が描かれる!






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清水の舞台から「エイっ!」と飛び降りて購入した
ベルリンフィル来日公演のチケット。
待ちに待った当日がやってきました!

しかーしっ!
私の席は2階のはじっこ!
発売日に買ったS席なのに(怒
上の写真は、その席から撮ったものです。

けれど、オーケストラの音は
とっても良く聴こえてきました!(安堵♡



'23Novベルリンフィル6.jpg
                           (プログラムより)



ツイードの手触りのような
奥深く、洗練された音色で奏でる
室内楽のように引き締まった音楽。


そして
カオスのようなベルクでも
全てのパートの旋律と奏者の思いが
クリアに届く。

ソロをとる奏者に自然に目が行くのは
「気」が強く発せられるからでしょう。

マエストロ・ペトレンコの指揮は
柔らかい腕と手から
音楽があふれ出すよう。

ベルク以外は
拍節を殆どカウントせず
豊かな表情を描き出す。
感情の高ぶりとともに
うなるような声を発しながら。

奏者は
楽譜を読んで弾くというより
空気の中から
音楽をすくい出し
楽器に歌わせているかのよう。

まさに極上の時間。


ベルリンフィルは
音色の良さはダントツで
抜群に上手いという事は
映像や放送で聴いて
よーく知っていたけれど
やはり
ナマは凄かった!

ブラームスのハーモニーが
豊かに響き
涙があふれる。。

ほんとうに
ほんとうに
聴けて良かった。




'23Novベルリンフィル5.jpg




と、ところが!

ベルクのラストで
なんと
フライング・ブラボーがっっ!!

集中力マックス!
もの凄い緊張感で迎えた最後は
巨大ハンマーの一撃!!
の瞬間の「ぶらぼおっ」

ひーーー

もう、ホール中が凍りましたよ。

私なんか両手を挙げて天を仰ぎました。
こんなふうにね ↓↓

'23Novベルリンフィル2.jpg

カラヴァッジョの「キリストの埋葬」
画面奥の人のポーズと全く同じですがな(泣

指揮者もK本さんも堅い表情。
もうね、悲しくて
アーティストに対して
ほんとうに済まない気持ちでいっぱい。


この日はロビーに黒スーツの人が大勢いて
妙な雰囲気でした。
モーツァルトの拍手も早かったし。
スポンサー関係や招待客って、どうなんでしょう?

心から音楽を聴きたい人だけで
演奏が聴けたら、どんなに幸せだったことか。


救いだったのは
全ての演奏が終わり
喝采の中、オーケストラが退出した後
マエストロがひとりで挨拶に出て下さったこと。
それも、何度も!
最後は胸に手をあてて
感謝の意を表して下さいました。


ペトレンコさま
これに懲りずに
ベルリンフィルと一緒に
また来てね~♡













感謝祭なのに
もう、クリスマスツリーのカラヤン広場☆

'23Novベルリンフィル3.jpg













































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