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András Schiff(Bach Fest 6)      [コンサートの記憶]

アンドラーシュ・シフ ピアノリサイタル
       ~ ゲヴァントハウス(大ホール)~6月13日(水)20:00開演

(プログラム)
    J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
          フランス風序曲 ロ短調 BWV831
          ゴルトベルク変奏曲 BWV988


                    
13日ゲヴァントハウス1 - コピー.JPG


夜の7時すぎなのに、昼間のような明るさ。
数日前に滞在していた時はとても暑かったのですが、この日は涼しくなりました。

ゲヴァントハウス コンサートホールです。

13日ゲヴァントハウス2 - コピー.JPG




シフは、最初のプログラムの「イタリアン・コンチェルト」を最後まで弾きおわった後、

なんとっ!!


もう一度 最初から 弾き直したのですっっ!!

それも、全曲~~!


ひゃあ、ビックリです。
リサイタルでこんな事があるなんて!


実は、1回目の演奏の時に なんかヘン!
と思ったのです。

妙にアクセントをつけて弾くんだなー、この人 こんな演奏する人だったの?

あれ?
スケールが弾けてないじゃない。

あああ、アルペジオ やばくない?

これ、まずいんじゃないの?

という1楽章が終わり、緩徐楽章に。
なんだか音がのっぺらぼうで、とりあえず弾いてるって感じ!

でもって、超高速の3楽章も
キケン運転の連続で、ヒヤヒヤ。。

終わったら拍手が起こりました。
何故だっ、ブーイングしたのは私だけ?

そしたら、ですよ。
ぜんっぶ弾き直したのです!

弾き直した演奏は、一応フツーに事故無く通りましたが
いやあビックリこいた。

多分、初めの演奏は 本人が納得いかなかったのでしょうね。
だから弾き直した。
自分のメンツのため?お客さんに、こんなのも聴かせたら申し訳ないという気持ち?
本心はわかりませんが。
でもね、
「しまった」と思ったら、次の曲で取り戻してほしかったなあ。
何が起こるか解らないのが生演奏。
本番のチャンスは1回だけですよ。
「もう一度やらせて」は無いんです。



続きの曲は、何とか最後まで弾きましたが
平板な演奏だったなあ。
拍子感が、ピンと来なかったのです。
1小節ずつの音符がただ並んでいるだけで
最後の拍から小節線をまたぐエネルギーが感じられない。
推進力に乏しいのです。。

音楽の感じ方は人それぞれなので、こういう演奏が好きな方も沢山いらっしゃるのでしょう。
いろいろと考えられて、勉強になりました。

ちなみに私はイタリアン・コンチェルトが大好きで、沢山のナマ演奏を聴いています。
だから余計にアラが耳につくのでしょう。
それからね、弾き直した演奏の方がもっと悪かったら大変な事になるでしょう。
そのリスクをおかしても弾き直したかった演奏家の気持ちを考えたら、いたたまれません。


え?
なんでこの演奏会を聴いたかって?
ツアーに組み込まれていた、それだけです~w
よって、突っ込み不可で お願いいたしまする。




13日ゲヴァントハウス・シフ - コピー.JPG















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