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Buon compleanno !      [コンサートの記憶]

『メディチ家が愛した音楽』東京アンコール公演Ⅳ
          イタリア・ルネサンスの響き
                   ~フィックスホール

(出演)
カウンターテナー:青木 洋也
タンバリン:田島 隆
リュート&音楽監督:高本 一郎

(プログラム)
ロッシーノ・マントヴァーノ:バグパイプの音色のように
レオナルド・ダ・ヴィンチ:愛は甘美なものであるが
ハインリヒ・イザーク:インスブルックよ、私は去らなければ
ドメニコ・ダ・ピアチェンツァ:恋人~レオンチェルロ
ジャン・ムートン:アヴェ・マリア
作者不詳:望みなき運命
バルトロメオ・トロンヴォンチーノ:頑固にやりとげるのだ

ロレンツォ・デ・メディチ(詩)・高本一郎(曲):麗しき青春
作者不詳:スパニョレッタ(シチリアーナ)
ヤコブ・アルカデルト:白き優しい白鳥
ヴィンチェンツォ・ガリレイ:サルタレッロ
エミーリオ・デ・カヴァリエーリ:何という新たな奇跡
ジーリオ・カッチーニ:東方の門より

(アンコール)
フロントス:美味しいパンが焼けました
カレスタイン:かわいいお嬢さん








ルネサンスの宴にタイムスリップしたような
リュートとタンバリンの即興

カウンターテナーのピュアな歌声に
心がゆれる。。




'22Febメディチ家1.jpg


リュートが静かに爪弾きはじめ
やがてタンバリンがリズムをきざむ。
はずむ曲調。
でも、少し悲しい恋の歌。


ダ・ヴィンチも奏でたというリュート。
フィレンツェの碧い空
静かに流れる愛の旋律に耳をすます。


哀しい歌が続き
「インスブルックよ・・」で
涙があふれる。
まっすぐに刺しこむ光の矢のように
歌声が心の奥をつらぬいて
忘れていた想いをゆさぶる。。


リズミカルな器楽の曲をはさみ
再び静かに歌われるのは
アヴェ・マリア。
あの日
サンタ・クローチェ教会の
ほの暗い聖堂に響いた
美しい歌声を懐かしむ。。


Fortuna desuperata ~望みなき運命
海のうねりのように
たゆたう旋律。
逡巡する想い
そして あきらめ
涙が かわくことなく。。


前半の最後、
軽やかなメロディーを
凜とした声が溌剌と歌う。
これまでの悲しみが吹き飛ぶ!





後半は歌と器楽の曲が交互に演奏された後、
バロック調の音楽。
力強いリズムと歌に時代の変化を感じる。

そしてジュリオ・カッチーニの曲の
楽しげなこと!
歌声は躍動し、はじける!
踊り出したくなるよ。
もう、座っているのが惜しいw




アンコールの前に
青木洋也さんが、今日は自分の誕生日だと告げる。
満場の歓声と拍手!!
お誕生日おめでとう♡Buon compleanno !
ハピバは歌えなかったけど(ザンネン!)、
自分の誕生日を祝ってwこれだけ歌えたらステキ♡



そして、良い香りがただよってくるような
楽しいパンの歌♬♪

さいごは私のための(違いますw
「かわいいお嬢さん」♡
キュートな音楽で幕を閉じたのでした。





'22Febメディチ家3.JPG
                 (この写真はweb上からお借りしました)



「メディチ家が愛した音楽」は東京では4回目の公演ですが
全国で公演があったので、通算8回になるそうです。
プログラムは少しずつ差し替えられていますが
同じメンバーで公演しているので、阿吽の呼吸での演奏が聴けて楽しいこと!
しかも、回を追うごとに
青木洋也さんの歌が深化していて凄いっ!
内省的な表現から、熱くシャウトするものまで
その振り幅の大きさときたら!
第一、こんなに沢山ソロを歌ってくれる公演は他にないですもの。


これまでは近江楽堂で公演していたのが、今回は別のホールに。
こちらのホールは二階席から見下ろすと
今まで見えなかったパーカッションの手元が良く見えて
とても面白かったなあ。
MCは相変わらずでしたが(いえ、ひとりごとですw

3人での演奏会は まだまだ続くようなので
本当に楽しみなのです♡


















































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