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Grand Concert 2022    [コンサートの記憶]

グランドコンサート
       ~サントリーホール


(出演)
ソリスト:村治佳織(ギター)
     反田恭平(ピアノ)

指揮:ガエタノ・デスピノーサ
管弦楽:ジャパン・ナショナル・オーケストラ 特別編成

(プログラム)
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(ギター:村治佳織)
メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 作品90「イタリア」

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11(ピアノ:反田恭平)

(アンコール)
モリコーネ:ガブリエルのオーボエ(ギター・アンコール)
ショパン:ポロネーズ第6番「英雄」(ピアノ・アンコール)
ピアソラ:アヴェ・マリア




'22Mar反田1.jpg




拍手の中、明るい赤のドレスの村治佳織さんがギターを携えて登場。
華やぐステージ。
なんて繊細でリズミカルなギターだろう!
聴くうちに、心がほぐれていく。

二楽章の憂いを含んだ、あまりにも有名な旋律も
さりげなく柔らかな陽の光がうつろう。

続く三楽章は、奏者の微笑みそのもの!
カラッと明るいスペインの風が吹く。


そして、アンコールはモリコーネ。
穏やかな歌に懐かしい感情があふれだす。。





'22Mar反田2.jpg



休憩中、ステージにピアノが運び出される。
さあ、いよいよだ!

ショパンのピアノコンチェルト第1番の長い前奏。
躍動する音楽に身をゆだねるソリスト。

そして最初の打鍵!
すばらしい旅の始まりだ。

まさに極上のショパン!

おおらかで
色彩豊かに紡がれる物語は
どこまでもアクティブで
果てしなくエレガント。


緩徐楽章の、
ホールいっぱいに響く優美な音色。
奏者の、作品への愛があふれている。

ひとつひとつ、磨き上げられた音が
それは見事にハーモニーを描き分け、
フレーズの輪郭を際立たせる。


そして一気になだれ込む終楽章は
クラコヴィアクのステップが弾む!
華やかなオケとのかけ合い。
まったく、ピアノの厚いことときたら
オーケストラが2つ鳴っているようだ!
圧巻!!



しかもコンチェルトの後に英ポロって!
でも、ただのイケイケではなく
絶妙なギアチェンジが効いた
凜々しく、雄大なポロネーズ。



しかし、これで終わりではない!
村治さんのギターと共演でピアソラ♡

反田さんがマイクを持って登場し、村治さんを呼び込む。
村治さんはシックな白い衣装にお召し替え。

そしてなんと、指揮者も共演。
指揮のデスピノーサ氏は元ヴァイオリニストなので
オケの人から楽器を借りて!

ピアソラのアヴェ・マリア(タンティアニ・プリマ)は
私の大好きな作品。
反田さんのピアノで聴ける日が来るなんて(感涙・・

柔らかい旋律。
3つの楽器のためのステキなアレンジ。




'22Mar反田3.jpeg




昨年のショパンコンクールの配信を貼り付いて観ていた私w
反田さんが弾くショパンのピアノコンチェルトをナマで聴きたい!
その念願がかなって、超幸せでした。
ナマの音と迫力は、配信と比べものにならない。

同じ空間で
奏者と同じ息づかいで
音楽を旅することができる。


ほんとうに
心にダイレクトに響く、素晴らしい時間。。











































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