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Special Concert      [コンサートの記憶]

小曽根真 スペシャル・コンサート
            ~ヤマハホール


(セットリスト)

小曽根真:Crystal Love
     The Beginning
F.ショパン:マズルカ 第13番 イ短調 Op.17-4
小曽根真:Lullaby for Rabbit
     Watch What I’m Gonna Do

小曽根真:Improvisation
     Time Thread
     Bouncing in My New Shoes
     

(アンコール)
M.ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調Op.83 より 第2楽章






砂地に水がしみ込むように
心の中にすうっと入ってくる
ピアノの音色

寄り添い
励ましてくれるインプロヴィゼーションに
胸が高鳴る。。




'20FebOZ.jpg




ホールの明かりが少し落ちて
ステージ下手の扉がすっと開く。
でも、そこには誰もいなくて
客席の中程の扉辺りから笑いが起こる。
小曽根さんの登場に、皆「やっぱりね」と笑顔で拍手。

ぽんっとステージに飛び乗った小曽根さん。
マイクを持ってご挨拶から。
この日はこのホールの誕生日なので
オープニングは小曽根さんのデビュー曲。

ピアノの優しい音色が響いた瞬間に心が揺れる。
今までも、何度も聴いた「Crystal Love」。
懐かしさとともに
新鮮な風を運んでくる。
柔らかな空気感。
淡い色彩の水彩画のように
暖かな音楽につつまれる幸せ。


一転してシビアな音が疾走する!
どんなに強い音でも
決して割れることのない
粒立ちの良いクリアなピアノ。
ソロなのに
ベースもドラムスも聞こえてくる!


そしてマズルカ。
小曽根さんとクラシックの出会い、
そしてショパンを弾くようになった経緯が語られてからの演奏。
その時よりもずっと自由で
それなのに
ショパンに ポーランドに
とても近い香り。。

その美しい大自然の中から生まれた妖精が
軽やかに踊り出す。
手をさしのべ
誘われると
Lullaby for Rabbit ♪♫
いつしか夢の時間へ・・


そして「良かったら踊ってください」w
とサンバのリズムが心地よい曲。
ピアニストは足で床を踏みならす。
さすがに立つ人はいなかったけれど
みんな気持ちはダンスしてたよね!







前半の衣装(白シャツの胸に大きく真っ赤な花)から
黒っぽいシックなジャケットに着替え
「即興用ね」と笑う小曽根さん。

そうしてインプロヴィゼーションの小品を
いくつも演奏してくれる。
どこからこんなにアイデアが浮かぶのだろう!

小曽根さんの即興を聴いていて
いつも思うのは、
即興演奏と現代音楽の違い。

小曽根さんの演奏をそのまま譜面に起こせば
れっきとしたコンテンポラリー・ミュージック。
ポリフォニーを織り込み
高度で複雑な和声進行、そしてリズム。
これはまさしく現代音楽。

しかーし
現代音楽の演奏会って
はっきり言って つまらないものが多いっ!

小曽根さんの演奏には惹き付けられるものがある。
(違いはそこでしたかw

ご本人も、とても楽しいらしく
「終わらない!」
と言って さらに弾き続けてくれる。
もう、ずっと小曽根ワーーールド(至福♡

楽器を叩いてリズムを繰り出した即興の後
懐かしい Time Thread・・
ゲーリー・バートンのヴィヴラフォンが聴こえてくる。
セピア色の想い出。
小曽根さんのハミング。


ラストはジャズのノリ満載で元気に締めてくれて
大喝采っ!

小曽根さん、本当にありがとう。
免疫力がグッと上がりました!!




さあ、いくら「こんな時」でも
これで帰るわけにはいきませんw
みんなの拍手でアンコールをもぎ取る~!

そうして弾いてくれた
ラヴェルのピアノ・コンチェルトの第2楽章。
最近、小曽根さんがこの曲を海外で弾いたことを知り
とっっても聴きたかったので、嬉しい♡

しかも
私が大好きな
ゆるやかな第2楽章。



優しく あたたかい音色で
豊かな空間を紡いでいくピアノ

この瞬間は

私の心の中で

永遠となる。。

















































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