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ライブ再開!!      [コンサートの記憶]

きらきらと光る波

やわらかな潮風

世界中の笑顔!

ずっと待ち望んでいた

新しい船出。。




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                           (写真はweb上からお借りしました)


ブルーノート再開!!
誰もが待ちのぞんだニュースに狂喜乱舞。
しかもトップバッターは小曽根さんです!

お店に入れるのは普段の半分ですが、
なんとライブストリーミングで視聴が出来る!
迷わず2日分の配信チケットをゲット。

しかし課金有りの配信は初めてなので、
どういう手順なのかしら?
と思っていたらチケット購入サイトからメールが来て
当日は案内に従って入場出来ました。

しかし時間になっても画面が切り替わらない!
不安〜。
でもリアルタイム書き込みを見ると、皆まだのもよう。
みんなで聴けるのはこういう時に心強い!

さあ、画面が変わった。いよいよだ!
ブルーノート東京の入り口から階段を降りて行く映像。
うわあ、なんてリアル!

ホールの中央に置かれたグランドピアノ。
お客さんのざわめき。

そして、小曽根さんの登場。
白いサテン地のシャツ。
照明の色が変わるとシャツの色も同じ色に変わる。
小曽根さんが弾く音楽が千変万化するように。

嬉しそうな小曽根さん!
ピアノの音が楽しさいっぱいに鳴り響く!
本当に、この日を待っていた。
ここに帰ってこられた喜びの笑顔。

自宅から演奏を届けてくれていた時も
もちろん素晴らしかったけれど、
オーディエンスを前にしたアーティストは
こんなにも高揚してパフォーマンスする!
これがライブだ!

ああ!幸せな時間が戻ってきた。。



さて、ライブは2日間とも小曽根さんのソロとゲストとの共演。
さらにRising Star として若いミュージシャンも登場する。
(ライジング・スターって「のだめ」にありましたねーって古w)
これは、小曽根さんが若い時にゲイリー・バートンやチック・コリアなどなど
先輩のミュージシャンのライブに参加させてもらった経験があるから。
多くの人に紹介してもらえた事、
そして何よりプロとして本番を経験できたことが
自身のパフォーマンスのレベルアップに繋がったこと。
それを若いミュージシャンにも体験させてあげたい、という親心♡


一日目のベース佐藤潤一くん(音大で小曽根さんの生徒だったそう!)、
優しい人柄が伝わってくる、あたたかい音楽をつくる人。
書き込みも「さっとん!」コールで盛り上がる。
さっとん、ファンを増やしましたね~。

そして、ゲストはトランペット五十嵐一生さん。
さすがプロ!の音とたたずまい。
クリアな映像は楽器に施された美しい模様も映し出す。
五十嵐さんの自作「Nomado」は
小曽根さんとのシビアな対決のようなコンテンポラリー。


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当初このライブは当日のライブ配信のみのはずだった。
しかし、前日に1日だけアーカイブ視聴が決定。
このためライブ配信に入場出来なかった人達も、後で観ることが出来て良かった!

私がすんなり入場できたのはラッキーだったみたいで
かなり多くの人が入場できず、悔しい思いをしていたそうだ。

いくら後で観られるといっても、それは録画。
特にジャズは「今ここで起きているパフォーマンス」を聴く事が命なので
新鮮さというと、どうなのでしょう?
課金しているなら、なおさら。







さあ!ライブは二日目だ。

気合いが入った小曽根さんの登場!
この日もソロの後にライジング・スターが紹介される。
ウクレレ・プレイヤーのRioくん。
なななんと19歳!

メガネをかけた細っこい男の子が
はにかみながら自己紹介。
で、演奏する曲は
小曽根さん「チックコリアの」
お客さんがざわわ。。
小曽根さん「フィエスタ!」
お客さん「うおー!」


ウクレレがポロン・・ポロンと
静かに鳴りはじめる
時が熟すのを待っているように
少しずつ 少しずつ

ピアノが歌い出す
あの世界が近づいてくる

やがて扉が開くと
大きくジャンプして
天へと駆け上る!

風をはらみ
雲を追い越し
気流にのって弧を描く



たった今、
ここで
すごい事が起こっている。
歴史に残るかもしれないような!
こんなに幸せな音楽が聴けるなんて!


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そしてゲストのトロンボーン 中川英二郎さんと
3人での演奏もまた印象的なパフォーマンス。
包み込むような中川さんの音。
Rioくんが住んでいたというハワイの海が
目の前に広がっていく。。




さあ、アンコール!
小曽根が客席にいたエリック・ミヤシロさんを呼びました。
エリックさんの第一声は
「うわああ!お客さんだあっ!」

エリックさんは配信だけの無観客ライブを既にしていたので
お客さまの存在に感動~。
実は、この日は絶対に演奏してやる!と思っていたのですってw
しっかりトランペット持参!
4人でにぎやかに。
もう「楽しい!」って気持ちが
そのまま音楽になって踊っている!



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鳴り止まない拍手!
アンコールの歓声!
「これがライブハウスだ!」
と感激する小曽根さん。

そしてBlack Lives Matterについて。
これまで小曽根さんが共に演奏してきた
沢山の黒人ミュージシャンの名前を挙げ、
敬愛するオスカー・ピーターソンの「自由への賛歌」が
ソロピアノで演奏された。

力強く、一音一音に魂が込められた音楽は
迷いなく
未来へ向かっていく足音のよう!

いつも
希望を胸に。。









































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@調布国際音楽祭2020     [コンサートの記憶]

毎年6月に開催される「調布国際音楽祭」も
今年は中止になってしまいそう。ザンネンだ。。

ところが!
優人さんの凄いアイデアと行動力で
開催することになったのです!

それはオンラインでの開催!
しかも、費用をクラウドファウンディングで賄うのです!

えー
最近はネットで配信が聴き放題だし、課金されてもなー
とテンション低めだったのですが
一応、内容は見ておくか。

寄付の金額によってリターンがありますね。
Tシャツなどはフツーな感じ。
あら、も少しプラスすると優人さんのチェンバロリサイタルがある。
さらにプラスするとCDとか
優人さんのレッスンですって~♪
さらにさらに
優人さんとのプライベートランチ♡♡♡

いや~、そこまではとてもとてもw
私はリサイタルの権利をゲトするにとどめましたよ。


さて、寄付は順調に集まって目標金額を大きく上回った模様。(拍手~

こうして無事に「@調布国際音楽祭2020」開催の運びとなりました。
オンラインでの開催なのでアット@ が付くのね。



まずは秘密の演奏会から(一定以上の寄付額をした人のみが観られるしくみ)♫

       *この記事の写真は全てweb上からお借りしました。




☆鈴木優人チェンバロリサイタル

ヘッドホンでリアルな美しい響きを堪能。
様々な角度からの映像、特に手元のアップは本当に嬉しい。
優人さんの創り上げる彩り豊かな音楽は最高!
ギターの大萩さんがマンドリンで登場。
二人のアンサンブルも本当に楽しかった!

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しかし、演奏の素晴らしさとともに
音質の良さがすごいっ!!!!!と驚愕~

高音から低音までムラなく聞こえるのはもちろん、
立体的で奥行きがあり
残響音まで美しい。
まさに ホールで聴いているのと同じ!

映像も非常に鮮明で
数台のカメラが駆使され臨場感がはんぱない。
その上嬉しいのは
楽器を演奏している手元がアップになること♡

初日から こんなに凄い配信がキタので
後はもう、それこそ かぶりつきでw鑑賞したのでした!







☆西原稔先生の講義は録画で。(この音楽祭は殆どの公演が配信された後もアーカイブ視聴がOK)

優人さんとの凄いラリーの応酬が爽快!
ベートーヴェンとその時代の事が良く解って楽しかったなあ。

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音楽祭のためにホールが使えるかどうか
6月の初めになっても決定が降りなかったそうです。
その許可がおりて開催決定してからの優人さんの行動力の凄さは
まさに超人!!
そんな、高速に回転する頭脳の一端を見たような対談でした。

ところで、忘れちゃ行けないのがスタッフの皆さんの存在!
高速回転の司令塔から発せられる、おそろしい量のお仕事を
それこそ早業と高スペックでバンバンこなしていくのは
よほどの達人でなければ出来ません。すごいなあ。

そして、もちろん演奏家のみなさんも!
普段は聴衆あってこその演奏会なのに
優人さんの気持ちに賛同して
こちらも光速で準備していらっしゃる。

ほんとうに、すばらしい音楽祭!
なんだか優人さんを中心にまわっている
美しい銀河のようです。。







☆鈴木雅明パイプオルガンリサイタル
調布にはパイプオルガンがないので、今までリサイタルが出来なかったけれど
今年はそれを逆手にとり、別の場所で収録した演奏が配信されました。
素晴らしい演奏を素晴らしい音と映像で観られて感激!
来年は調布に大スクリーンを設置して、観賞会しましょう~。






☆中山美紀さんのキッズプログラム
とても美しい日本語と自然なソプラノの中山さん。
そして優人おにいさんの端正なピアノ。
こどもにはクオリティの高いものをきちんと聴かせる!とても大事です。
(もちろん一緒に歌いました~)

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☆カルテット・アマービレ
若手の一押しカルテットは瑞々しく香り立つようなステキな演奏。
まるでホールで聴いているように、
弦楽の響きと奏者の思いが伝わって来ました。

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ところで、この週は
優人さんの「古楽の楽しみ」の放送もあるのでとても忙しい!
今日も良い一日です♫

そうそう!@調布国際音楽祭の配信のスゴイところは
動画を観ながら書き込みが出来ること!
You Tubeのコメント欄に感想をライブで書けるしくみ。
普段の演奏会は黙って静かに聴くのが常識ですが
実は、こんなに様々な事を心の中でつぶやきながら聴いているのねんw
それが文字になって現れ、
しかも一緒に鑑賞している人達と共有できるって
とっても楽しい!
もちろん、見たくない場合はコメント欄を隠すことも出来ますが、
演奏者の皆さんに自分の気持ちをライブで伝えたい!という
熱い思いが実現されて、とっても嬉しい♡







☆沙羅さんのキッズプログラム
この音楽祭のイラストを描いているアーチストによる版画教室。
版画制作の映像に合わせて優人さんが即興でピアノを弾いています。
なんとも心地よい。
映像と音楽あわせて、ひとつの作品のようでした。

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☆佐藤俊介&スーアン・チャイ
 
オランダの自宅から演奏を届けてくれて嬉しかった!!
俊介さんのガット弦ヴァイオリンとチャイさんのフォルテピアノは
息がピッタリ!
まさに夫婦一心同体の音楽♡
爽やかに語り合うようなフレーズ感と
澄んだ響きに魅了された
ステキなひとときでした!

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☆加耒徹バリトンリサイタル

ピアノの松岡あさひさんとともに描き出す
ドイツリートの世界に浸った夢のような時間。
魅力あふれる歌声と豊かな感情表現で
映画を観るように目の前に情景が広がっていく。
ピアノはまさに職人技、最高!!
アンコールの「献呈」はホールで歌う喜びが伝わって来て感動。。


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☆鈴木秀美チェロリサイタル

側面に美しい絵が描かれたバロック・チェロ。
オンラインと思えない立体的で重厚な響きに魅了されました。
1台の楽器から様々な音色を引き出し
まるでアンサンブルをしているよう!
沸き立つような舞曲に心躍りました。
月明かりの静かな晩のような舞台も素晴らしかった!


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☆木嶋真優ヴァイオリンリサイタル

優人さんのピアノとのイキがピッタリ!
どちらも超絶技巧なのにそれを感じさせない、
まさにプレミアムなコンサートでした。
もちろんトークも爆笑の連続ww

優人さんは超多忙なのに、いつ練習したのでしょう??
あ、殆どしなくてもの出来ちゃうのか(失礼しました)!


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一週間、毎日3回の配信なので全て聴けませんでしたが
アーカイブがある間に取り戻したいですね。

あ、最終日のフィナーレは後から追っかけました。
優人さんのチェンバロ、さらに美しかったです。
初日のゴルトベルクのアリア。
対して最終日は第30変奏のクオドリペットとアリア。
おそらく
1週間のプログラムが第1変奏から第29変奏だったのでしょう。

最後はベートーヴェン「第九」第4楽章のリモート合奏。
それは、不可能を可能に変えた優人さんへの歓喜の歌に聴こえました。





































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Reborn 2020         [コンサートの記憶]

嵐の海を越えて

夜の闇が遠ざかった時

オリーブの小枝をくわえた鳩が飛んでくる

あたたかい光につつまれる日が必ず来ると

信じよう!








小曽根さんの自宅からのライブ配信「Welcome to Our Living Room」は
4月の初めに始まり、5月31日にファイナルを迎えた。
なんと53日間!毎晩休むことなくピアノ演奏を届けてくれた。

以前も書いたけれど、本当に音質が良くて
小曽根さんちのスタインウェイD型コンサートグランドピアノの
すばらしい響きを存分に堪能した。
何しろペダルを踏んだ時にダンパーから発せられる
「シャーン」という微かな音まで聞こえるのだ。
低音の重厚さ、高音の煌びやかさ 
そして倍音の重なりは 空間を豊かに彩る。
もちろん、ジャズの醍醐味であるシャープな音は
小気味よいほどにクリアで切れ味抜群!

今さら言うまでもないけれど
小曽根さんの演奏は まさに神業!
真上からとらえたピアニストの両手は
縦横無尽に鍵盤を駆け巡る。

クラシックで言えば超絶技巧。
それを瞬間の閃きで音楽をクリエイトする
即興演奏でやってのけるのだ。
技術はもちろん
強い意志と深い洞察力がなければ成り立たない。

そして
音楽を信じる愛。

小曽根さんのピアノから
最高にポジティブな音楽とともに
愛が溢れてくる。
どんな曲からも幸せな響きが聴こえてくるんだよ。
だから
ありのままの素直な自分でいられる。。


それにしても53日連続というのは本当に凄い!
私は20年以上も小曽根さんの追っかけをしてるけどw
こんなに続けて聴いたのは初めて!
もしかしたら小曽根さん自身も初めてだったかもしれない。



最終日には「ちょっとしたサプライズがあります」
と、小曽根さんからのアナウンス。

それが、こんなに凄い展開だとは!!


これまで、毎晩9時になると配信が始まり
小曽根さんちのリビングルームが映し出されたのだけれど
最終日は場所が違う。
なにやらスタッフらしき人達が「ようこそ」とか言ってる。
ドアが開くと
なんとなんと
渋谷のオーチャードホール!!!


これがファイナル・ステージ。
号泣。。


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最後、アンコールの曲は「Reborn」。
力強いピアノ!
大きな包容力 そして愛。
この音楽とともに
未来に向かって歩み出そう!




次は本当にコンサート会場で
ナマの音を届けたい

小曽根さんの思いがいっぱい伝わってくるファイナル。

もちろん
足を運びましょう。
空気を振るわす音を聴きに!


・・でもね ちょっと心配なのは
53日間ずっと、小さな子どものように
大泣きしたり爆笑したりしてたから
コンサート会場でもやってしまいそうw







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小曽根さん


嬉しいことに

53の全ての夜を ともに過ごすことができました

本来なら

拠り所のない不安の中に放り込まれたはずなのに

小曽根さんのピアノを聴くことで

穏やかであたたかい心でいられた奇跡!

2020年の春を

そんなふうに 愛おしく思い出すことが出来るのは幸せです

53日 ほんとうに ありがとう

















































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