SSブログ

PURCELL PROJECT 2020            [コンサートの記憶]

しなやかで力強い声が交差して
透き通った響きを織り上げる

語りかけるのは
詩篇のことば

深く寄り添う愛
感謝
そして未来への希望。。



'20Sepぱーせる1.jpg




PURCELL PROJECT 2020 
         ~日本福音ルーテル東京教会

様々なアンセム
~パーセルの音楽と共に歩む~


(出演)
Sop.澤江衣里 藤崎美苗
Alt. 青木洋也 布施奈緒子
Ten. 石川洋人 中嶋克彦
Bas. 藤井大輔 加耒 徹
Org. 山縣万里


(プログラム)
Henry Purcell(1659-1695)

O God,thou art my God Z.35  おお神よ、あなたは私の神です
O God, the King of Glory Z.34  栄光の王なる神よ
Man that is born of a woman Z.27  人は女から生まれ
O Lord our Governor, Z.39 主よ、私たちの統治者よ

Beati omnes qui timent dominum Z.131 幸なるかな、主を畏れるもの全ては
Jehova,quam multi sunt hostes mei Z.135  エホバよ、私の敵はなんと多いことか
Thy righteouseness,o God Z.59  神よ、あなたの義さはとても高い
Lord,who can tell how oft he offendeth? Z.26 主よ、どれほどの罪を犯したか、誰が答えられましょうか
I will sing unto the Lord as long as I live, Z.22 私は主に向かって歌いましょう

(アンコール)
I was glad when they said unto me,o Lord 私は嬉しかった、彼らがこう私に語りかけたとき





ポジティブ・オルガンの 
あたたかい音色とともに
8人の歌い手たちが
祈りの音楽を奏でる。

30代半ばで世を去ったヘンリー・パーセルがかいた作品を
演奏し続けるパーセル・プロジェクト。
この日のプログラムは教会で歌われたアンセム。

ソロとアンサンブルが曲ごとに入れ替わるので
立ち位置も変化する。
そのたびに声の響き方の違いに驚く。

そして、いつも感動するのは
ひとりひとりの抜群に安定した歌唱のすばらしさ!
彼らが互いに聴き合い、歌声を重ねていくと
こんなにも美しいハーモニーになる。




けれど、この日はそれ以上に
胸に迫るものがあった。

アンセムは聖書の詩篇が歌詞になっているが
その言葉の意味が
とても深く伝わってくる。

大昔の書物のよそよそしい文章ではなく
今を生きる人が
心から語りかける物語のように
聴く者の心にしみ込んでくる。


思い出
後悔
なぐさめ
決意。。

人が生きていく上で出会う
さまざまな出来事や感情が
大らかに、また繊細に表現される時間は
なんと豊かなことだろう!

これまで
私が何度か聴いてきたパーセル・プロジェクトの中で
最高の演奏会!!






'20Sepパーセル2.jpg



声楽アンサンブルをナマで聴く。
その喜びを満喫した演奏会でした。

けれど、客席数を減らすため1日に2公演にし
1曲ごとに退場して換気する他
安全のための あらゆる対策を講じたので
関係者の皆さんの苦労はどんなに大変だったことか!

主宰の青木洋也さんが挨拶の中で
「演奏会が出来て 本当に良かった!」
「やはり音楽は生にまさるものはない。
音楽を皆さんと一緒につくり共有するのは
この上ない喜び。。」
と感慨深く仰っていたのは忘れられません。

止まっていた時計が動き始めたのですね。


これからもずっと音楽とともに!





'20パーセル3.jpg







































nice!(12)  コメント(0)