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Max Rechter's Sleep      [カーテン・コールの後に]

マックス・リヒターからの招待状
          ~ヒューマントラストシネマ渋谷

監督:ナタリー・ジョンズ
出演:マックス・リヒター、ユリア・マール 他
2019年/イギリス






太古からあるかのような音楽「Sleep」は
胎内の記憶のように愛しく
そして懐かしい。
劇場で音響につつまれて本当に幸せだった。。


'21March Sleep.jpg






「Sleep」は演奏時間が8時間!
リヒターのピアノと弦楽でのコンサートは
会場にベッドが用意されていて、眠ってしまっても良いのだ。
もちろん、起きていても良いし
音さえ立てなければ歩きまわっても良い。
世界各地で開催された「Sleep」の演奏会の映像が紹介される。
それは本当に感動的!

「Sleep」の演奏会が始まるのは夜。
ゴルトベルク変奏曲のように下降するベースライン。
低周波のサウンドが快い眠りに誘う。
眠りの中で音楽を聴きつづける・・

やがて夜明けが近くなると
高周波のサウンドが少しずつ増えていく。
朝の光の中での快い目覚め。
それは幸せにみたされた時にちがいない。





それと重なるように
マックス・リヒターの音楽に対する想いが随所で語られ
さらに製作の大変さ、そして家族の事を
彼のパートナーが詳らかにしていく。




アントワープの聖母大聖堂でのコンサートが
スクリーンに映し出された時は 涙がこぼれた。
あの場所で聴くことができたら!


映画は実際のコンサートよりずっと短かったけれど
「Sleep」のサウンドが途切れることなく流れつづけていた。



その晩
私は眠りの中で そのサウンドを聴いていた。
ゆらめきながら漂う
やわらかな空気につつまれて。。































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