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Vox Clamantis       [コンサートの記憶]

ラ・フォルジュルネ TOKYO 2019

公演番号:334
      ~東京国際フォーラム ホールB5:キャプテン・クック


(出演)
ヴォックス・クラマンティス(合唱)
ヴォックス・トリオ Robert Traksmann(vl) ・Laur Eensalu(va) ・Johannes Valja(vc)
ヤーン=エイク・トゥルヴェ(指揮者)

(プログラム)
ペルト:何年も前のことだった
ペルト:7つのマニフィカト・アンティフォナ
ペルト:スターバト・マーテル



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                (写真はweb上からお借りしました)








カウンターテナーが歌う もの哀しい旋律。
それに寄り添うヴァイオリンとヴィオラ。
弦楽器にも歌詞があるかのよう!
ゆらぎ さざめく水面は 
淋しさと 切ない想いを映す鏡。。


そんな曲で始まった演奏会は全曲がアルヴォ・ペルトの作品。
エストニアの作曲家・ペルトは
ヴォックス・クラマンティスのために多くの作品をかいている。

ペルト特有の音程を、歌手達は完璧な技術で再現する。
2曲目のアカペラを聴くと、その凄さが良くわかる。

そして何より
曲の心が伝わってくる素晴らしい歌唱!
「スターバト・マーテル」は弦楽三重奏とともに歌われたが
聖母マリアの嘆きが
まるで波のように押し寄せてきて
涙とともに
深い海の底に沈んでいくようだった。。



だから
アンコールで歌われた2曲で救われた気持ちになった。
(残念ながらタイトルが告知されなかったが
どちらも「 Alleluia」と繰り返し歌われていた)





ここは音楽用のホールではないので
響きが殆どなく、声楽と弦楽のアンサンブルには不利なのだが
今回のプログラムはそれを逆手にとって
ストレートな歌声で作品の意図が伝わってきた。
驚異的なアンサンブルに拍手!




















































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