SSブログ

70th Anniversary Concert SeriesⅣ   [コンサートの記憶]

東京少年少女合唱隊 70周年記念コンサートシリーズⅣ
           ~サントリーホール

(出演)
指揮:常任指揮者/芸術監督 長谷川久恵  
   桂冠指揮者 長谷川冴子
合唱:東京少年少女合唱隊
    コンサートコア・ジュニア・
    カンマーコア・コールス
ピアノ:住江一郎 
オルガン:浅井美紀




(プログラム)
モーツァルト:ミサ・ブレヴィス ニ長調
細川俊夫:歌う木 - 武満 徹へのレクイエム - (1997 年委嘱 )

~民謡の宝庫~
リゲティ:<おお、若さよ>
<マートセラスセンティムレイの歌>より
         ボタン、ボタン
     < 異国にて >より
         私は切ない 黒いカラス
     <二つのカノン>より
         おしゃべりおばさん
シェーンベルク:<3 つのドイツ民謡 > 作品 49 より
         仲良し娘二人して
バルトーク:<5 つの合唱曲 > より
         軽騎兵の歌 行かないで! パン焼き
宮沢賢治:星巡りの歌(合奏)
         
~珠玉の歌曲~
マーラー:< 若き日の歌 > より ( 女声三声版 ) 
         春の朝  夏の交代劇 引き裂かれて見捨てられ
     < 想いのよすが >
     < 私はこの世に捨てられて > ( 混声版 )

細川俊夫:<2 つの日本民謡 > (70 周年記念委嘱作品、 世界初演 )
         I. さくら II. 五木の子守唄

(アンコール)
武満徹:小さな空
ドヴォルザーク:Largo 新世界より







民謡、古典から現代曲まで網羅し
美しい歌声と素晴らしいハーモニーを響かせる!
70周年の思いが凝縮した
素晴らしい演奏会。。





'23JulyLST1.jpg



司祭のような衣装は純白。
明るく可愛らしい
モーツァルトのミサ曲の
端正な歌声。
そして
時が一気に流れ
現代のレクイエム。
風音がたなびく。
そのあいだから聞こえてくる
不思議な旋律のゆらぎ。
メインの指揮者の他に
拍を刻みはじめる人たちがいる!
かつて祈りの場だった
懐かしい廃墟。
夢と現実のはざまを
浮遊する。。





'23JulyLST3.jpg



後半はエンジ色のTシャツ。
大人の半分の背丈の
小さな子ども達も登場。
楽しい遊び歌、民謡。
生き生きと、踊るように!
時に指揮なしで声を合わせる。
こちらのグループはおどけて。
あちらでは元気に弾けて。

子ども達のピュアな歌声。
彼らは楽譜を持たない(凄~
自分が歌わない時も
不動で立っている(凄!


再び衣装が替わり
男性は黒、
女性は白。
合唱に編曲された
マーラーの歌曲。
あたたかなハーモニーが
心地よい。
中でも最後に歌われた
「私はこの世に忘れられて」
は最高!!
アダージエットの片鱗が
蜃気楼のようにゆれる。。


プログラムの最後は
ふたたび、現代へ。
風の向こうに
懐かしい歌が聞こえる。。
世界初演。
作曲者の細川敏夫さんが
ステージで拍手を受ける。



アンコールは
なんと1期生からの卒業生が登場!
最年少の子ども達まで
実に幅広い年代での合唱。
まさに、歴史そのもの。







'23JulyLST2.jpg



ノーマルに美しい声で唱和するだけでなく
現代の作家は子音だけで歌うなど
様々な作曲法を試みている。
それを若い人たちが
見事に歌っているのは本当にすごい!
人の声の奥深さに感動。。

小さい時から
歌も、生き方も
しっかり指導されているのでしょう。
だからこその実力。

この演奏会は
大人も数多く出演していて
青木洋也さんも大活躍~♪♬
しかも、ソロまで聴けるとは!
思いがけない幸せでありました♡




























































nice!(10)  コメント(0)