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Kyohei Sorita Piano Recital 2022    [コンサートの記憶]

反田恭平 ピアノ・リサイタル2022〈追加公演〉
              ~東京オペラシティ コンサートホール

(プログラム)
ショパン:マズルカ風ロンド ヘ長調 op.5
     バラード第2番 ヘ長調 op.38
     3つのマズルカop.56     
     ラルゴ 変ホ長調 B.109
     ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53「英雄」

シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959
        Ⅰ Allegro
        Ⅱ Andantino
        Ⅲ Scherzo:Allegro vivace
        Ⅳ Rondo:Allegretto

(アンコール)
ショパン:前奏曲 第25番 嬰ハ短調 op.45
ブラームス:6つのピアノ小品 op.18より
       No.1、 No.2、 No.6




極上の響きが

やわらかく舞い上がる

幸せな夢とともに

煌めき ゆらめき

高い天窓を超えて。。



'22July反田1.jpg






前半はオール・ショパン。
どれも、昨年のショパンコンクールで演奏された作品たち。
あの時の配信で、反田さんの演奏に釘付けになったけれど
こうしてナマで聴く響きは、それに比べようもない。


空気の精の呟きのような繊細な表現。
色鮮やかなグラデーション!
まさに、唯一無二のショパン。
何という深い思索だろう。
けれど、それを感じさせず
純真無垢な歌が
自由に、のびやかに奏でられる。

たとえば
作品56の最初のマズルカ。
絶妙なバランスで奏でられるポリフォニー。
優美な音色で歌いあい、絡み合う旋律。
これほど愛おしいマズルカを弾く人を
私は、他に知らない。。






後半はシューベルト。
ショパンよりも透明感のある音色で
端正に奏でられるソナタ。
まるでドイツ歌曲のよう。
ほら、リートの歌詞が聞こえてくる!


満場の喝采に応えてのアンコールは
このリサイタル・ツアーの別プログラムの作品。
ショパンに続いて演奏されたブラームス!
深い愛に心が震える。。




'22July反田2.jpg






ブラームス「6つのピアノ小品」のNo.1と2が続けて演奏され
鳴り止まない拍手に誘われて再登場した反田さん。
拍手が静まるのを待って、ひとこと。
「本、買ってください」
客席からクスクス笑いがさざめき、また拍手w
そうして、No.6が奏されたのでした。
この日は反田さんが執筆した自叙伝の発売日。
終演後のロビーにはご本を求める長い列が出来ていました。





これまでに反田恭平さんの生演奏を2度聴きましたが
どちらも、たった3曲!
昨秋のショパンコンクールの時から熱望していたリサイタルを
初めて聴けて、本当に幸せでした。。


ショパコンの後、反田さんがツイッターで
聴きたい曲を尋ねたことがありました。
私は Brahms と返信しました。
音色がピッタリだし、深く掘り下げた音楽になると確信したから。
だから、この日はそれが現実になって本当に嬉しかった。

さらに、プログラムのメッセージに
師匠のパレチニ先生から、
反田さんが弾くブラームスを絶賛された事が書かれているのを発見!
さすがだわ~、私!  (え?

















































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