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Christmas Concert 2020    [コンサートの記憶]

BCJ 聖夜のメサイア
        ~サントリーホール

(プログラム)
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」HWV 56

(アンコール)
トラディショナル=鈴木優人(編):ひさしくまちにし

(出演)
指揮:鈴木雅明

ソプラノ:松井亜希
アルト:青木洋也
テノール:櫻田亮
バス:加耒徹

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン








まるでオペラのように
聖書の物語が
目の前で
ドラマチックに繰り広げられる!


情感豊かなソリスト達の歌唱
少人数とは思えない迫力の管弦楽


アタッカで展開する後半は
まさに手に汗!





'20Decメサイア1.jpg



序奏に続くテノールのアリアで
一気に心を掴まれる。
櫻田亮さんの凜とした歌声にいざなわれ
長大な物語が始まる。


レチタティーヴォでは
大塚直哉さんのチェンバロが 
それは美しい装飾を奏でる。

その横のポジティブ・オルガンは優人さん。
もう、ずっと優人さんの手を見てしまう♡
大塚さんとのイキはピッタリ!
通奏低音陣は磐石!


合唱はSTBAという、BCJでは珍しい配置。
華やかなソプラノと抜群に安定したバス。
ゆるぎない伝統を感じさせるサウンド。


ソリストの松井亜希さんは
感情表現がとても豊か。
生き生きとしていて
宗教曲であることを忘れてしまう。


加耒徹さんの、いつもながらに深い響きのバスが
喜びや怒りを存分に歌い上げ
物語に奥行きを与える。

バスの最後のアリアでは
斉藤秀範さんのトランペットが
まろやかな音色を巧みに操って大活躍!




そして、
アルトの青木洋也さんの
澄んだ声で
テキストが心にダイレクトに伝わってくる歌は
聴く人のひとりひとりに向けて
語りかけるように歌われる。

第2部で
He was despised・・(彼は蔑まれ、人々に見捨てられ)
と歌われるアルト・アリアの哀しみの中の意志の強さ。
ふと「イーゼンハイムの祭壇画」が目の前に現れ
涙があふれる。。












'20Decメサイア2.jpeg



救い主の誕生を祝う第1部から打って変わって
物語は劇的に突き進む。
祝祭、慟哭、祈り・・
個性豊かな楽曲が間髪を入れずに奏されていく!
BCJの演奏は
このアタッカが聴けるから大好き♡♪♫



ハレルヤとアーメンコーラスで
合唱に4人のソリストが加わり
管弦楽にトランペットとティンパニが入ると
響きが立体的になり
ホール中が音楽につつまれた!
これは まさしく至福の響き。。








'20Decメサイア3.jpeg




この日のワンポイント・カラーは「青」。
演奏者はそれぞれ青いものを身につけている。
その情報を事前にゲットした私も、ちゃんと準備して行きましたよw
いつもより控えめな
ホールのデコレーションも青が基調。




つつましく
でも、心を強く持って明日へ向かおう。
・・・そんな思いを新たにさせてくれる
アンコールのアカペラコーラス。
最後のハーモニーが天に昇る。

静寂

それは 
聖夜の忘れられない瞬間となる。。





































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BCJ 30th Anniversary Concert    [コンサートの記憶]

BCJ創立30周年記念演奏会
         ~東京オペラシティ/配信

(出演)
指揮:鈴木優人

ソプラノ:松井亜希、澤江衣里
アルト:青木洋也
テノール:櫻田 亮
バス:渡辺祐介

オルガン独奏:鈴木雅明*

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


(プログラム)
J. S. バッハ:ファンタジアとフーガ ト短調 BWV 542*
      カンタータ第78番「イエスよ、あなたはわが魂を」 BWV 78

      オルガンコラール「いと高きところには、ただ神にのみ栄光あれ」BWV662*
      「マニフィカト」 ニ長調 BWV 243



優人さんの情熱的な指揮に呼応する管弦楽
そして
清らかでバランスの美しい合唱に耳を奪われる。

30年の歴史と重みを感じさせる素晴らしい演奏会!


全員日本人の仲間の中からソリストが出て歌う。
それが、こんなにも心に響くとは。。






今年5月に予定されていた公演が延期になり
他の公演がいくつもある12月に開催される事に。
ソリストの外国人が来日できなくなったので
日本人が務めると聞いたとき、行きたい!!
と思ったけど、その日はお休み出来ません~(泣
ザンネン無念!



ところがっ

「ライブ配信することになりました!」
というお知らせが!

ありがとう
ありがとう
ありがとう
諦めていただけに、ホントに嬉しい~!








演奏会は 雅明先生の荘厳なパイプオルガンで始まり
カンタータでは
松井亜希さんSop.と青木洋也さんAlt.の二重唱で
一気に幸せの頂点に♡
ふたりの魅力的な声!
軽やかに愛らしく
ころころと転がっていく旋律。。



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             (この記事の写真はweb上からお借りしました)






休憩の後、当初プログラムにはなかったオルガン曲が
鈴木雅明氏によって演奏された。
30年の道筋を思わせるような、静かな祈りの音楽。


そう、この日のプログラムは
BCJが初めて演奏会をした時と同じもの。
創業者である雅明氏は合奏の中でポジティブ・オルガンを弾き
息子の優人さんが指揮をする。

バトンは確実に手渡され
次の30年に向かって走り出したのだ。





プログラム後半は「マニフィカト」。
ラテン語の歌詞のせいか、全体の構成も
晩年の「ミサ曲ロ短調」を彷彿とさせる。
いかにもバッハらしい
そして
いかにもBCJらしい響きと表現。
受け継がれる伝統が確実に ここにある。




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The Nutcracker 2020      [カーテン・コールの後に]

くるみ割り人形(Kバレエカンパニー)
      ~オーチャードホール


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踊りはもちろん、演出、振り付け、衣装、美術などなど
全てがとても高いクオリティ!!
そして、Kバレエは「心」が伝わってくるから
大人もファンタジーの国の住人になれるんだよ。
もう、感動の涙が止まりません。。



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演出は去年の「くるみ」から変わったのですね。
とても解りやすく、さらに美しくて
物語に没入してしまいました。

そして、やはり
オーケストラのナマ音は良いです!

ダンサーからも、オケからも
舞台のぜんぶから気合いが感じられて、
本当にすばらしかった。
もちろんスタオベでしたよ!
最後に挨拶に出て来た熊川さんにも喝采!!

































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海を渡って      [旅の空は]

碧い風景の中で

思い切り深呼吸する幸せ!



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四万十川を舟でゆき

沈下橋をくぐる


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忘れかけていた懐かしい景色

思い出の中にあった光や風が

生き生きと蘇る!






あきることなく夜空の星をながめ



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海にのぼる朝日のまぶしさは
生きる喜び



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四国に初上陸!
2020年を「海外に行けなかった残念な年」にしたくなかったので
「海を渡れば、そこは海外!」とこじつけましたw

しまなみ海道、道後温泉、こんぴらさまの参拝などなど
たった3日間でしたが、盛りだくさんな旅でした。

その中で印象深かったのは四万十川と高知の海。
都会の緊張した暮らしから解放されて
心と体が生き返りました!































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