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ヴェルビエ!!     [響きのゆくえ]

ヨーロッパの夏は音楽祭!
と、ウキウキしたのは一昨年まで。
去年は軒並み中止になってしまいました(悲。。

でも 今年は復活!!
様々な音楽祭が「始まるよ~!」と呼んでます♪♫

スイスのヴェルビエ音楽祭は今年、15周年。
以前はオンラインで視聴できたので、私も良く観ていました。
今とは比べものにならない、劣悪なストリーミングでしたけどw

それが数年前くらいから課金されるようになり
遠のいてしまいました(ゲンキンですみません)。

そしたら、今年は全部見せ!!という お知らせが!

さあ、もう音楽祭は始まっています。
綺麗な画像と音声、そしてアーカイブも残るので
本当に嬉しい~♡
PCで聴くなら、ヘッドフォン推奨です!
ちなみに配信元の medici tv は、アカウント登録無料です。

オープニングコンサトでは
ゲルギー指揮でマッちゃん登場(訳:ゲルギエフ&マツーエフ)
マッちゃんのアンコールで炸裂した「山の魔王」!

そしてマオくんのモツコン(訳:藤田真央さんのモーツァルト・ピアノコンチェルト)
に魂を奪われました。。
マオくんはモツソナ(訳:モーツァルト・ピアノソナタ)
の、全曲演奏も展開中~。
いやもう、毎日楽しくて忙しい♫♪


公式サイト https://www.medici.tv/en/partners/verbier-festival-on-medicitv/?utm_source=medicitv&utm_medium=email&utm_campaign=EDITO_NL608_Inscrits_15072021_EN





オープニングコンサート https://www.medici.tv/en/concerts/valery-gergiev-conducts-shchedrin-tchaikovsky-and-prokofiev-denis-matsuev/?utm_source=medicitv&utm_medium=email&utm_campaign=EDITO_NL608_Inscrits_15072021_EN



配信カレンダー https://www.medici.tv/en/calendar/






























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MUSICAL MOMENTS    [コンサートの記憶]

Kit Armstrong performs Byrd & Bull
           ~Berlin /配信

(プログラム)
William Byrd:Preludium (From “Parthenia” No. 1)    
      : Pavana and Galiardo ‘Sir William Petre’ (From “Parthenia” No. 2)
      :The Woods so Wild? (From “Fitzwilliam Virginal Book” Band I)
      :The maiden’s song
      :Walsingham (From “Fitzwilliam Virginal Book” Band I)
      :The Bells (From “Fitzwilliam Virginal Book” Band I)
John Bull :Fantastic Pavan & Fantastic Galliard (From “Musica Britannica” Vol. 19) ,
      :Melancholy Pavan
      :Les buffons (From “Musica Britannica” Vol. 19)
      :Laet ons met herten reijne (From “Musica Britannica” Vol. 14, 56)
      :Fantasy on a fugue by Sweelinck
      :Fantasia (From “Fitzwilliam Virginal Book” Band I)





密やかなモノローグから始まる対話
美しい装飾は鮮やかな色彩を生み出し
壮麗な伽藍が建ち上がる!

400年前の音楽がピアノ曲として再構築され
生き生きと鳴り響く。。



'21Julyキット1.jpg



イギリスの二人の作曲家
ウィリアム・バード(c.1540-1623)
ジョン・ブル(1562/3-1628)
彼らが生きた時代の鍵盤楽器は
クラヴィコードやヴァージナル。

つつましく演奏されていた音楽が
ピアノの豊かな響きとともに現代に蘇る。

キット・アームストロングのクリアな音色は
旋律が複雑に重なって絡み合っても
それぞれを見事に歌わせる。

ポリフォニーは美しいタペストリーを織り上げ
やがて
大聖堂の響きとなって
鮮やかな物語を紡ぎ出していく。

ほんとうに
どの曲を聴いても
幸せな夢をみているよう!

キットが語る物語は
さらに その先の宇宙へとつづく。。


























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ショパコン2021    [響きのゆくえ]

いよいよショパンコンクールが始まります!

ワルシャワのショパン国際ピアノコンクールは5年に1度。
昨年、その第18回が行われるはずが延期になりました。
ショパコンを目標に頑張ってきた人たちは大変だったことでしょう。
今年も予備予選が6月に行われる予定でしたが、1ヶ月延期され
7月12日から審査が始まります。

毎回のことながら、日本人の参加者がとても多い!
そして、今回は既に活躍しているピアニストの参加が目立つので
日本中がソワソワしています。。というと大げさですがw
(まあ、音楽愛好家にとっては大運動会よりもずっと関心が高いわけですね。)

前回のファイナリストでもある小林愛実さんも予備予選から出場なのですね。

反田恭平さんはセルフ・プロデュースでCDを出し、盛んに演奏活動もしています。
留学先がロシアからポーランドに変わって、繊細な音作りが聴けるようになり楽しみです。

そして、角野隼斗さんのクラシックピアニストとユーチューバーの両方での大活躍には
誰もが注目。台風の目のようです~♪






コンクールの公式サイト⇒ https://chopin2020.pl/en/

その中に日程があります⇒ https://chopin2020.pl/en/calendar


公式フェイスブック⇒https://www.facebook.com/pg/The-Fryderyk-Chopin-Institute-203341180128399/photos/?tab=album&album_id=869899783472532&ref=page_internal



配信⇒ https://www.youtube.com/channel/UCSTXol20Q01Uj-U5Yp3IqFg

YouTubeで配信されるので、アーカイブも聴けそうです。

今回の課題曲です♪

・指定のエチュードから2つ
・指定のノクターンまたはエチュードから1つ
・バラード第1番〜第4番、舟歌、幻想曲から1つ
・指定のマズルカから2つ


今回の予備予選参加者は160名!
(これ以前にも審査があり、この数に絞られているのです~)

いつ、誰が出場するのか把握するのは大変だと思っていたら
こんな表を作って下さった方がいました。ありがたや~!

スクリーンショット (8).png

                 (ストピアさんのTwitterより)

ちゃんと日本時間になっているところが素晴らしい!
(変更もありうるので、公式サイトで日程をご確認くださいとのこと)



この審査を経て、秋に行われる本大会へ進むのは80名。
その中には今回の予選を免除されている人(指定のコンクールの上位2位までの入賞者)も
含まれるそうです。



みなさんに頑張ってほしいですね。
普段の実力を存分に発揮できますように(祈)!

















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Francesco in Erfurt      [コンサートの記憶]

フランチェスコ・トリスターノ
          ~Kontor Erfurt

(プログラム)
F.Tristano :Hello (2007)
G. Frescobaldi :Toccata Nr. IV
           aus „ Das zweite Buch der Toccaten und Canzonen usw., 1627“
O.Gibbons :Pavan – French Air – Alman – Italian Ground – Ground (ca. 1611)
J.S.Bach :Englische Suite No. VI d-Moll BWV 811 (1713/14)
    Prélude –Allemande – Courante – Sarabande – Double – Gavotte I/II – Gigue
J. Bull / F.Tristano:Galliard in D (ca. 1611)
F.Tristano :Grey Light (2017)
     Ground Bass (Chaconne) (1997/8, rev. 2004)

(アンコール)
F.Tristano:La Franciscana



完璧なポリフォニーで奏でる
美しいモノクロの世界は
遠い昔の音楽なのに
今、この時を 愛おしむように
生き生きと奏でられる

そして
生まれたばかりの音楽の
色彩の煌めき!
グルーヴいっぱいのエキサイティングな旅。。





'21Julyフランチェスコ1.jpg



通りすがりにピアノがあったので、ちょっと弾こうか、
みたいにラフな格好で(でもオソロシクかっこいいっ)
すいーっとピアノを弾きはじめるフランチェスコ。

オリジナル曲「Hello」は挨拶がわり?
いきなり彼の世界に連れていかれる。

そして、ごく自然に1600年代の作品へ。。
フランチェスコはそういう音楽を弾く時は
いつもペダルを使わず
絡み合う旋律を見事に紡ぎ出す。
それは、セピア色で語られ
懐かしい風景が柔らかく立ち上がる。

フレスコバルディそしてギボンズ。
そんな作曲家の中では
バッハが一番新しい。
そう、
今年の春に聴くはずが叶わなかった「イギリス組曲」。

そして ジョン・ブルの作品は
いつのまにかフランチェスコの音楽になる。
400年の時を越えて
自然に溶け合っていく魔法。。

オリジナル作品にはペダルを使い
美しい 響きの粒子が舞い踊る。
鼓動のようにベースがきざまれ
ドライブする音たちは
風をまとって
地平線の彼方へ。。



'21Julyフランチェスコ2.jpg










フランチェスコ・トリスターノのコンサートは
本当に久しぶり!
もちろん、配信なんだけど
先月のバッハフェストと同じサイトだったので
スムーズにチケットを買えて良かった♪

しかし、ドイツ時間の19時は、こちらの午前2時!
ちょっとだけ寝たつもりが寝過ごして遅刻~。
なので、最初の方はアーカイブを(汗


次こそは生で聴くことが出来ますように!

そして、このコンサートがあったErfurtという街は
いつか訪れてみたい場所のひとつになりました♡





































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Piazzolla the Best    [コンサートの記憶]

三浦一馬  東京グランド・ソロイスツ 第5回演奏会
               ~第一生命ホール


ピアソラ生誕100年記念 ピアソラ・ザ・ベスト

(オール・ピアソラ プログラム)編曲・オーケストレーション:三浦一馬
フーガと神秘
デカリシモ
リベルタンゴ
エスクアロ(鮫)
悪魔のロマンス
アディオス・ノニーノ  
タングアンゴ 

〈ブエノスアイレスの四季〉
  ブエノスアイレスの春
  ブエノスアイレスの夏  
  ブエノスアイレスの秋
  ブエノスアイレスの冬

(アンコール)
ツィガーヌ・タンゴ
ビオレンタンゴ
アレグロ・タンガービレ

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三浦一馬さんの美しくスタイリッシュなバンドネオン!
自身の、各曲の個性を生かした編曲も超素晴らしい!!
そして
緩急自在、ピッタリ決まる室内オーケストラにブラボー!!
中でも石田さんは圧倒的。
ソロの「鮫」は、まさにトリハダでした。





今年、生誕100年を迎えたアストール・ピアソラ。
三浦さんは、ピアソラの演奏を再現するのではなく、
現代の感覚を踏まえて自分のインスピレーションで演奏したいと思っているそうです。

彼の演奏はバンドネオンに良くある情熱過多なものとは違う、
都会的なセンスがあると思います。

ピアソラの捉え方は演奏家によって様々。
ピアソラがクラシックを勉強したおかげで楽譜があるので、
クラシック奏者でも入りやすい。
だから、ジャンルを超えて いろんな演奏がある。

それらに優劣をつけるのではなく、聴く人が好みの聴けば聴けば良いのでしょう。
それだけピアソラの音楽は懐が広いのだと思うよ。


この数年で
三浦一馬さんがピアソラの新時代を
しっかり築いている事が本当に頼もしい。
今後がますます楽しみ~♫♪















































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Rachmaninoff in America      [コンサートの記憶]

東京都交響楽団 第931回定期演奏会
           ~サントリーホール



指揮:アラン・ギルバート
ピアノ:小曽根真
東京都交響楽団


ペッテション:交響曲第7番(1967)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op. 18




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ステージいっぱい、大編成のオーケストラ!
その上、演奏者どうしが距離を取って座るので、広がってしまう。
指揮者が上手から登場し、いったん客席に降りてからステージに上がるなんて初めて見た。

前半は暗~い現代曲。
それが終わって(え?)休憩に。
後半はいよいよピアノコンチェルト。





ステージの端ぎりぎりにピアノが設置されたので、
またもや指揮者もソリストも客席に降りてから、ステージ上に。
光沢のある淡いピンクのシャツ姿の小曽根さんが
仲良しの指揮者アラン・ギルバートさんと
ちょっと興奮気味にお話しながら登場。

そうして、最初のあの和音が
静かに ゆっくりと弾き始められる。。



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                     (これ以外の写真はweb上からお借りしました)







あまりにも有名でドラマチックな作品。
ラフマニノフは言うまでもなくロシアの人だから
これを聴くと必ずロシアの大地が目の前に立ち現れる・・・
はずが!
アラン・ギルバートさんが創る音楽はロシアの大地ではなく
どこまでもアメリカ!!
その中で、小曽根さんのピアノがジャジーに鳴るので
今まで聴いたことのないラフマにっ!
なんだこれは~
3楽章なんか、ぜーんぜん違う曲にきこえたしw





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演奏が終わるや、ホールは喝采のうず!!
アランさんと小曽根さんは、それに応えて何回も登場。
アンコールの演奏がなくて、ちょっとザンネンだったけど
オケが全員はけた後、二人でまた登場してくれた。






'21JulyOZ1.jpg
                





手に汗のラフマでした。

木管ソロの方々が
「小曽根さんのために!」
って吹いているのを見て
あー、小曽根さん愛されてるなあと思いつつ
このオケの中で渋く輝いていたヴィオラセクションの
店村さんと鈴木さんに
「よろしくお願いシマス」って拝んでしまったよ。
あと、チェロの古川さんにもね。
ホント、オケが厚い曲でごめんねって
オケの皆さん思ってたでしょ(思ってないw









私のスタオベは
小曽根さんがものすごく頑張ったことへ。
クラシックのピアニストでも大変な難曲に挑戦したことへ。


この方は、一生チャレンジし続けることでしょう。
その背中を見ながら
私も歩きつづけよう。。






でも、小曽根さん・・
クラシック曲へのリスペクトを大切にしたいから
即興はしない
って言ってませんでした??

まーた 見事に裏切られましたよw










































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英国ルネサンスの響き~Encore~   [コンサートの記憶]

エリザベス朝の人々が愛した音楽(アンコール公演)
                 ~近江楽堂

(出演)
リュート、構成&編曲:高本一郎
カウンターテナー:青木洋也
タンバリン:田島 隆



(プログラム)  *=器楽曲
ジョン・ダウランド:ご婦人方、掘り出し物はいかが?
トマス・キャンピオン:嵐にうたれた帆
ロバート・ジョンソン:輝く百合の花よ
作者不詳:ケアリー夫人の嘆き*
ロバート・ジョーンズ:さらば愛しい人よ「十二夜」
トマス・モーリー:それは恋人たち「お気に召すまま」
作者不詳:ケンプ氏のジグ*
作者不詳:われらは三人の兵士「冬物語」


トマス・タリス:私を愛しているのならば
ヘンリー8世:良き仲間たちとの語らいがあれば
作者不詳:グリーンスリーヴス*
ジョン・ダウランド:流れよわが涙
作者不詳:リリーバレロ*
作者不詳:ワトキンおばさまのエール
トマス・モーリー:五月祭のお祝いだ

(アンコール)
ジョン・ダウランド:カム・アゲイン









美しい楽堂いっぱいに響く
豊かなカウンターテナー!

柔らかなフォルムで描く優しい物語が
心の琴線に触れる

そして
パーカッションとシンクロするビート感に
踊りたくて うずうず・・



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青木洋也さんが歌う、静かでゆるやかな曲は
穏やかな時を連れてくる。
懐かしい風景の中にいるような心地よさ。
忘れていた無垢な心を思い出して
涙がこぼれる。。





そして、この日とても嬉しかったのは
ビート感のある歌も聴けたこと。
パーカッションに乗るのではなく
むしろ、牽引するくらいパーカッシブル!
ああ~楽しかったっ♪♫




'21June青木1.jpg



前回とほぼ同じプログラムだけど、この3人で公演をするのは久しぶり。
息の合った音楽が聴けて楽しかったなあ。
朗読(というか小芝居w)も上達したし笑笑
しかし、朗読を飛ばすという事故もあったみたい。本番にありがちですね。
MC飛ばして下さった方が嬉しかったかも(ひとりごとw




王侯貴族や民衆も楽しんでいた、こんな音楽を
本気で、でもサラッと歌う。
こんなふうに 青木洋也さんの歌がたくさん聴けるのは
本当に嬉しい。
再演ありますように(祈)!


































































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