OZONE 60 in Stellar Theater [コンサートの記憶]
小曽根真 60TH BIRTHDAY SOLO
～河口湖ステラシアター
ピアノと一緒に
鳥たちが歌い
風がそよぐ
大気の中で
自由に そして大胆に躍動する音楽は
深い愛にあふれている。。
（セットリスト）
Makoto Ozone：Gotta Be Happy
Struttin' In Kitano
Moszkowski：20 Petit Etudts Op91 No.8 b-moll Moderato
Makoto Ozone： Need To Walk
Mozart：Eine Kleine Gigue K.574 G-dur
Prokofiev：Piano Sonata No.7 Op.83 ３rd mov. Precipitato
Ravel：Piano Concert in G-dur 2nd mov. Adagio assai
Makoto Ozone：AlwaysTogether
Listen..
O'berek.
Chick Core：Spain
（アンコール）
Makoto Ozone：Reborn
一音ずつ、くっきりと
高い高い空へピアノの音を飛ばす！
音たちは次第にアコードとなり
さあ、あの曲が始まる。
Gotta Be Happy！！
ウェルカム！
楽しい音楽の時間へ、ようこそ！
笑顔が全開。
リズムを感じ、オーディエンスが揺れる。
楽しくて、じっと座ってなんかいられない♬♪
この日の小曽根さんは、光沢のある白とピンクのシャツ姿。
YAMAHAのCFX（たぶん）を文字通り華麗に弾きこなす。
屋根があるとはいえ、ほぼ屋外のホールなのに
すばらしい音響！
クリアなサウンドが奏者の思いをハッキリと伝えてくれる。
続くお話の中で
「僕は12才の時に真剣にピアノを始めたんですけど・・」
モシュコフスキーの練習曲を「大好きなエチュード」
と、紹介する。あらステキ！
今までは、幼い頃にピアノがイヤになった訳を話していたけど
それがなかったのは、とっても嬉しかったな。
さて、ジャズライブハウスが
今日はお洒落なアニメに見える。
Struttin' In Kitano～♪♫♬
気合いを入れたお化粧で
パワフルに歌うシンガー。
きらめくライト
グラスが触れ合い
カクテルの香りが漂う
ちょっと気取った、大人の夜。
がらりと雰囲気が変わり、エチュード。
自然なアゴーギグをつけて奏されるうちに
いつのまにか即興の世界へ降りていく。
地下の巨大な空間で
仄明かりがゆらめき
鍾乳石の響きがこだまする。
あたたかな物語。。
最後の音が空気に溶けても
小曽根さんと一緒に
その行方を追い続ける。
この静寂の、なんと贅沢なことか！
ブルースのNeed To Walkは
「横に成長したので」という前フリ通り
重たい重たい、とゆっくりめのテンポで歩き始めるｗ
それがエクササイズに励むうちに
効果が出たようで、
軽快なウォーキングになっていく。
口笛ふきながらね。
すぐに続けて、
もっともっと軽やかに始まるモーツァルト！
嬉しくてたまらない、というように
かわいらしい音の粒が飛びはねる Eine Kleine Gigue♪♪
Gigueは即興になり
即興はGigueになり
さらにはチラリとショパンまで！
「なんでもあり」なんだけど
あんまりにも楽しくて
笑った顔が元にもどらない～ｗ
いきなり連打で始まる！
こ、これはっ？！
プロコではないか。
元々が超絶技巧の作品なのに
それを軽々と超えた
凄まじい世界が出現！！
嵐のようなアコードの連続が
大音量で鳴り響く。
まさしく
神業！！
後半、衣装替えした深い青のシャツは
ラヴェルの雰囲気に良く似合う。
緩徐楽章を、いつもより心持ちゆっくり奏する。
音のひとつひとつに込められた作曲家の想い。
それを丁寧に紡いでいく。
真摯な音楽は
ストレートに心に響き
海よりも深い愛につつまれる。。
そして、いつ聴いても笑顔になれる
AlwaysTogether！
ピアノの下でキックする靴音！
リズミカルに駆け回るフレーズは
高らかに歌い、踊る。
もう、楽しくてしょうがない！
ごきげんだぜ～ｗ♪♬
Listen.. 耳をすませて は
とてもパーソナルな作品なのだけれど
この日は
オーディエンスへの
大きな愛を感じる。。
全てを肯定してくれる
包み込むような
あたたかなサウンドに身をゆだねる。
夢のような幸せ。。
さあ！ O'berek.！！
かっきりと刻まれる3拍子の上で
慟哭のような旋律が舞う。
目まぐるしく展開する
劇的なストーリーに
まばたきするのを忘れるほど
惹き込まれてしまう！
こんなに激しい曲を弾いたのに
小曽根さんは「セーフ！」とおどけて
にこやかに「事故は起こりませんでしたね」！
しかも、「今日はこの曲が最後のつもりだったのだけど」
なんと！
もう1曲演奏してくれるという。
それは
チック・コリアの「スペイン」！
自由を愛し、音楽の大切なところを教えてくれた
チックさんへの感謝をこめて。。
洋上を風がふき
さざ波がゆれる
きらきらと光る波しぶき
深い海から現れた帆船は
エキゾチックな航海へと舵をとる
陽の光
潮風
あのフレーズのたびに起こる手拍子！
小曽根さんは最後の方で
それを何度も繰り返して弾いてくれる。
すばらしい幕切れ！
もちろんスタンディング・オベーション！
手が痛くなるくらい拍手をするワタシタチｗ
そうして再登場した小曽根さんが
「じゃあ、もう一曲だけ。すごく嬉しいです」と笑顔。
私達も嬉しいです～♡
小曽根さんが Reborn を弾きはじめた時、
何か軋むような音がする・・？
それは、スライド式の屋根が動く音。
ゆっくりと屋根が開いていくと
空が少しずつ見えはじめる。
小曽根さんも見上げながら弾く。
Reborn は涙なしには聴けないのだけれど
この時は嗚咽をこらえるのに必死。
ピアノの音が天高くのぼっていく
心は新しい世界へ昇華する。。
小曽根さん、最高！！
豊かな色彩、繊細な表現に心を揺さぶられました。
音楽を聴くというより、体感したような感覚。
どの曲にもストーリーがあり
それもが今までとは別次元のステージ！
新しい世界に連れて行ってくれました。
心をオープンにして
ただただ音楽に身をゆだねる幸せ。
たくさん笑い、たくさん泣いた
すばらしい時間をほんとうにありがとう。
この日は早く到着したので、
ステラシアターの隣の公園でのコンサートも聴けました。
コンサートの時間だけ、ちょうど晴れたのです。
青空の下、芝生に思い思いに座り
おとなも、こどもも、赤ちゃんも、犬たちも
みんなでピアノの演奏を楽しみました。
実は（と、声をひそめるｗ）
このコンサートの前に、すんごいことがあったの。
この公園の端の方から何か聞こえる・・？
あ、ピアノの音だ。
なんだか聴き慣れた・・？
やだ、これ小曽根さんじゃない！？
ステラシアターでリハーサルしているのか。。
風に乗って
とぎれとぎれに聴こえてくる
懐かしい音。
秋のはじめの、この幸せな瞬間を
私は
決して忘れない。。
～河口湖ステラシアター
ピアノと一緒に
鳥たちが歌い
風がそよぐ
大気の中で
自由に そして大胆に躍動する音楽は
深い愛にあふれている。。
（セットリスト）
Makoto Ozone：Gotta Be Happy
Struttin' In Kitano
Moszkowski：20 Petit Etudts Op91 No.8 b-moll Moderato
Makoto Ozone： Need To Walk
Mozart：Eine Kleine Gigue K.574 G-dur
Prokofiev：Piano Sonata No.7 Op.83 ３rd mov. Precipitato
Ravel：Piano Concert in G-dur 2nd mov. Adagio assai
Makoto Ozone：AlwaysTogether
Listen..
O'berek.
Chick Core：Spain
（アンコール）
Makoto Ozone：Reborn
一音ずつ、くっきりと
高い高い空へピアノの音を飛ばす！
音たちは次第にアコードとなり
さあ、あの曲が始まる。
Gotta Be Happy！！
ウェルカム！
楽しい音楽の時間へ、ようこそ！
笑顔が全開。
リズムを感じ、オーディエンスが揺れる。
楽しくて、じっと座ってなんかいられない♬♪
この日の小曽根さんは、光沢のある白とピンクのシャツ姿。
YAMAHAのCFX（たぶん）を文字通り華麗に弾きこなす。
屋根があるとはいえ、ほぼ屋外のホールなのに
すばらしい音響！
クリアなサウンドが奏者の思いをハッキリと伝えてくれる。
続くお話の中で
「僕は12才の時に真剣にピアノを始めたんですけど・・」
モシュコフスキーの練習曲を「大好きなエチュード」
と、紹介する。あらステキ！
今までは、幼い頃にピアノがイヤになった訳を話していたけど
それがなかったのは、とっても嬉しかったな。
さて、ジャズライブハウスが
今日はお洒落なアニメに見える。
Struttin' In Kitano～♪♫♬
気合いを入れたお化粧で
パワフルに歌うシンガー。
きらめくライト
グラスが触れ合い
カクテルの香りが漂う
ちょっと気取った、大人の夜。
がらりと雰囲気が変わり、エチュード。
自然なアゴーギグをつけて奏されるうちに
いつのまにか即興の世界へ降りていく。
地下の巨大な空間で
仄明かりがゆらめき
鍾乳石の響きがこだまする。
あたたかな物語。。
最後の音が空気に溶けても
小曽根さんと一緒に
その行方を追い続ける。
この静寂の、なんと贅沢なことか！
ブルースのNeed To Walkは
「横に成長したので」という前フリ通り
重たい重たい、とゆっくりめのテンポで歩き始めるｗ
それがエクササイズに励むうちに
効果が出たようで、
軽快なウォーキングになっていく。
口笛ふきながらね。
すぐに続けて、
もっともっと軽やかに始まるモーツァルト！
嬉しくてたまらない、というように
かわいらしい音の粒が飛びはねる Eine Kleine Gigue♪♪
Gigueは即興になり
即興はGigueになり
さらにはチラリとショパンまで！
「なんでもあり」なんだけど
あんまりにも楽しくて
笑った顔が元にもどらない～ｗ
いきなり連打で始まる！
こ、これはっ？！
プロコではないか。
元々が超絶技巧の作品なのに
それを軽々と超えた
凄まじい世界が出現！！
嵐のようなアコードの連続が
大音量で鳴り響く。
まさしく
神業！！
後半、衣装替えした深い青のシャツは
ラヴェルの雰囲気に良く似合う。
緩徐楽章を、いつもより心持ちゆっくり奏する。
音のひとつひとつに込められた作曲家の想い。
それを丁寧に紡いでいく。
真摯な音楽は
ストレートに心に響き
海よりも深い愛につつまれる。。
そして、いつ聴いても笑顔になれる
AlwaysTogether！
ピアノの下でキックする靴音！
リズミカルに駆け回るフレーズは
高らかに歌い、踊る。
もう、楽しくてしょうがない！
ごきげんだぜ～ｗ♪♬
Listen.. 耳をすませて は
とてもパーソナルな作品なのだけれど
この日は
オーディエンスへの
大きな愛を感じる。。
全てを肯定してくれる
包み込むような
あたたかなサウンドに身をゆだねる。
夢のような幸せ。。
さあ！ O'berek.！！
かっきりと刻まれる3拍子の上で
慟哭のような旋律が舞う。
目まぐるしく展開する
劇的なストーリーに
まばたきするのを忘れるほど
惹き込まれてしまう！
こんなに激しい曲を弾いたのに
小曽根さんは「セーフ！」とおどけて
にこやかに「事故は起こりませんでしたね」！
しかも、「今日はこの曲が最後のつもりだったのだけど」
なんと！
もう1曲演奏してくれるという。
それは
チック・コリアの「スペイン」！
自由を愛し、音楽の大切なところを教えてくれた
チックさんへの感謝をこめて。。
洋上を風がふき
さざ波がゆれる
きらきらと光る波しぶき
深い海から現れた帆船は
エキゾチックな航海へと舵をとる
陽の光
潮風
あのフレーズのたびに起こる手拍子！
小曽根さんは最後の方で
それを何度も繰り返して弾いてくれる。
すばらしい幕切れ！
もちろんスタンディング・オベーション！
手が痛くなるくらい拍手をするワタシタチｗ
そうして再登場した小曽根さんが
「じゃあ、もう一曲だけ。すごく嬉しいです」と笑顔。
私達も嬉しいです～♡
小曽根さんが Reborn を弾きはじめた時、
何か軋むような音がする・・？
それは、スライド式の屋根が動く音。
ゆっくりと屋根が開いていくと
空が少しずつ見えはじめる。
小曽根さんも見上げながら弾く。
Reborn は涙なしには聴けないのだけれど
この時は嗚咽をこらえるのに必死。
ピアノの音が天高くのぼっていく
心は新しい世界へ昇華する。。
小曽根さん、最高！！
豊かな色彩、繊細な表現に心を揺さぶられました。
音楽を聴くというより、体感したような感覚。
どの曲にもストーリーがあり
それもが今までとは別次元のステージ！
新しい世界に連れて行ってくれました。
心をオープンにして
ただただ音楽に身をゆだねる幸せ。
たくさん笑い、たくさん泣いた
すばらしい時間をほんとうにありがとう。
この日は早く到着したので、
ステラシアターの隣の公園でのコンサートも聴けました。
コンサートの時間だけ、ちょうど晴れたのです。
青空の下、芝生に思い思いに座り
おとなも、こどもも、赤ちゃんも、犬たちも
みんなでピアノの演奏を楽しみました。
実は（と、声をひそめるｗ）
このコンサートの前に、すんごいことがあったの。
この公園の端の方から何か聞こえる・・？
あ、ピアノの音だ。
なんだか聴き慣れた・・？
やだ、これ小曽根さんじゃない！？
ステラシアターでリハーサルしているのか。。
風に乗って
とぎれとぎれに聴こえてくる
懐かしい音。
秋のはじめの、この幸せな瞬間を
私は
決して忘れない。。
花々のひととき [アートに逢いに]
仮屋崎省吾邸に いける
都内にあるご自宅を初公開ということで、訪れてみました。
入り口に大きな看板がｗ
そこを入ると、とてもステキなアプローチ♡
エントランスにはグランドピアノ♫♪
音楽好きでも知られる假屋崎さんが奏でるのは
どんな曲でしょう～？
どのお部屋も豪華絢爛なお花にあふれ
めまいがしそうでした！
お花ばかりでなく、内装のセンスの良さ！
キラキラのシャンデリア！
キッチンにもお花。
洗面所にも。
そして、たいへん個性的なご主人さまは
とても気さくに来場者とお話していました。
お花は超豪華なのに、どこか親しみやすさを感じるのは
この方のお人柄によるものなのでしょうね。
お花に囲まれた空間で
柔らかなひとときを
心から楽しみました。
都内にあるご自宅を初公開ということで、訪れてみました。
入り口に大きな看板がｗ
そこを入ると、とてもステキなアプローチ♡
エントランスにはグランドピアノ♫♪
音楽好きでも知られる假屋崎さんが奏でるのは
どんな曲でしょう～？
どのお部屋も豪華絢爛なお花にあふれ
めまいがしそうでした！
お花ばかりでなく、内装のセンスの良さ！
キラキラのシャンデリア！
キッチンにもお花。
洗面所にも。
そして、たいへん個性的なご主人さまは
とても気さくに来場者とお話していました。
お花は超豪華なのに、どこか親しみやすさを感じるのは
この方のお人柄によるものなのでしょうね。
お花に囲まれた空間で
柔らかなひとときを
心から楽しみました。
TEATIME CONCERT [コンサートの記憶]
第185回サンシティクラシック・ティータイムコンサート
～サンシティ 小ホール
（出演）
鈴木優人(チェンバロ)
松井亜希(ソプラノ)
鶴田洋子(フルート)
岡部真一郎(構成・お話)
（プログラム）
J.S.バッハ：平均律クラヴィーア曲集 第1巻より 第1番 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 846
コーヒー・カンタータより“ああ、コーヒーの何と甘いこと！”
ヘンデル：歌劇「リナルド」より“涙の流れるままに”
“私は戦いを挑み”
野平一郎：ランコントル
J.S.バッハ：ゴルトベルク変奏曲
（アンコール）
J.S.バッハ＝鈴木優人編：ゴルトベルク変奏曲より
第30変奏「クオドリベッド」（オリジナル歌詞による）
ステージ中央に置かれた、
鈴木家のチェンバロ・エビちゃんで
優人さんが平均律の冒頭の曲を奏でる。
シノワズリの装飾画の金色が
そのまま 音になっていく。。
この日の平均律は、１曲だけ。
司会の方とのお話の後、
「コーヒー・カンタータ」。
鶴田さんの清楚なトラベルソの前奏が
ライプツィヒの風を運んでくる。
松井さんがコーヒー大好き娘になって
薫り高いアリアを聴かせてくれる。
ほんとうに、この方の声は
いつ聴いても心躍る。
松井さんはMCの間に衣装替え。
薄水色のロングドレスは
歌劇「リナルド」の姫君・アルミーナ。
高貴な涙がはらはらと。。
そしてさらにっ
同じ「リナルド」の悪役、
魔法使いのアルミーダに早変わり！
衣装はもちろん、性格も大変身。
とても同じ人とは思えない変貌ぶり。
この曲は去年BCJの公演で
優人さんと大塚直哉さんが
もの凄い２台チェンバロを展開したのですが
この日は優人さんのソロ！
すご～い「リナルド」再現っｗ
しかし、一つの歌劇の中の二つの役を
両方歌うことは、普通ならありえない。
それを実現してしまうのが
名曲コンサトの良いところですｗ
いや、松井さんの実力あってこそ！
しかも、鶴田さんは
トラベルソパートが無いはずなのに
楽しそうに演奏しているし。
優人さんの企画と編曲能力、おそるべし～。
さらに、現代音楽も演奏する優人さん。
野平先生の作品は知的だけど
トーンクラスターもある、
なかなか面白い曲でした。
さあ、後半は優人さんの独奏！
繰り返し無しのゴルトベルクは
爽やかで、軽やかで
まるでクリスタルの輝き。
ゴルトベルク＝金山は
ともすれば重々しくて
知識がないと聴けないような
立ちはだかる山のよう。
この日の変奏曲は
足取り軽く
どこまでも旅を続けられそう。
この絶妙なセンス！
アンコールは
優人さん編のクオドリベット三重奏。
なんと楽しかったこと！
あっという間に終わってしまったのが
ざんね～ん！
ところで、このティータイムコンサートは
この日が第１８５回目！
毎回、一流の演奏家を招き、
構成の岡部真一郎さんがトークもする。
お客さまからの質問を
演奏家に答えてもらうのが恒例だそう。
沢山の質問に、丁寧に答えるお三人。
その中で印象に残ったのは
松井さんが、声楽家の体調管理について答えたもの。
「本番の日に向けて、コンディションを良くしていこう
とするのではなく、いつも同じコンディションでいるように。
普段通り、昨日と同じように今日があると
自分に言い聞かせている」
これには優人さんも大きく頷いていました。
松井さんのステキな歌の秘密が
ちょっぴり解明されたかな♫
～サンシティ 小ホール
（出演）
鈴木優人(チェンバロ)
松井亜希(ソプラノ)
鶴田洋子(フルート)
岡部真一郎(構成・お話)
（プログラム）
J.S.バッハ：平均律クラヴィーア曲集 第1巻より 第1番 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 846
コーヒー・カンタータより“ああ、コーヒーの何と甘いこと！”
ヘンデル：歌劇「リナルド」より“涙の流れるままに”
“私は戦いを挑み”
野平一郎：ランコントル
J.S.バッハ：ゴルトベルク変奏曲
（アンコール）
J.S.バッハ＝鈴木優人編：ゴルトベルク変奏曲より
第30変奏「クオドリベッド」（オリジナル歌詞による）
ステージ中央に置かれた、
鈴木家のチェンバロ・エビちゃんで
優人さんが平均律の冒頭の曲を奏でる。
シノワズリの装飾画の金色が
そのまま 音になっていく。。
この日の平均律は、１曲だけ。
司会の方とのお話の後、
「コーヒー・カンタータ」。
鶴田さんの清楚なトラベルソの前奏が
ライプツィヒの風を運んでくる。
松井さんがコーヒー大好き娘になって
薫り高いアリアを聴かせてくれる。
ほんとうに、この方の声は
いつ聴いても心躍る。
松井さんはMCの間に衣装替え。
薄水色のロングドレスは
歌劇「リナルド」の姫君・アルミーナ。
高貴な涙がはらはらと。。
そしてさらにっ
同じ「リナルド」の悪役、
魔法使いのアルミーダに早変わり！
衣装はもちろん、性格も大変身。
とても同じ人とは思えない変貌ぶり。
この曲は去年BCJの公演で
優人さんと大塚直哉さんが
もの凄い２台チェンバロを展開したのですが
この日は優人さんのソロ！
すご～い「リナルド」再現っｗ
しかし、一つの歌劇の中の二つの役を
両方歌うことは、普通ならありえない。
それを実現してしまうのが
名曲コンサトの良いところですｗ
いや、松井さんの実力あってこそ！
しかも、鶴田さんは
トラベルソパートが無いはずなのに
楽しそうに演奏しているし。
優人さんの企画と編曲能力、おそるべし～。
さらに、現代音楽も演奏する優人さん。
野平先生の作品は知的だけど
トーンクラスターもある、
なかなか面白い曲でした。
さあ、後半は優人さんの独奏！
繰り返し無しのゴルトベルクは
爽やかで、軽やかで
まるでクリスタルの輝き。
ゴルトベルク＝金山は
ともすれば重々しくて
知識がないと聴けないような
立ちはだかる山のよう。
この日の変奏曲は
足取り軽く
どこまでも旅を続けられそう。
この絶妙なセンス！
アンコールは
優人さん編のクオドリベット三重奏。
なんと楽しかったこと！
あっという間に終わってしまったのが
ざんね～ん！
ところで、このティータイムコンサートは
この日が第１８５回目！
毎回、一流の演奏家を招き、
構成の岡部真一郎さんがトークもする。
お客さまからの質問を
演奏家に答えてもらうのが恒例だそう。
沢山の質問に、丁寧に答えるお三人。
その中で印象に残ったのは
松井さんが、声楽家の体調管理について答えたもの。
「本番の日に向けて、コンディションを良くしていこう
とするのではなく、いつも同じコンディションでいるように。
普段通り、昨日と同じように今日があると
自分に言い聞かせている」
これには優人さんも大きく頷いていました。
松井さんのステキな歌の秘密が
ちょっぴり解明されたかな♫
Organ Recital [コンサートの記憶]
鈴木優人 オルガン・リサイタル
～オペラシティ コンサートホール
ホールを揺るがす大音量の迫力！
爽やかな風のような優しい歌
そして 残響。。
（プログラム）
J.S.バッハ：プレリュードとフーガ ト長調 BWV568
「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV645
スウェーリンク：天にまします我らの父よ
J.S.バッハ：「クラヴィーア練習曲集第3巻」より「天にまします我らの父よ」BWV682
メンデルスゾーン：オルガンソナタ第6番ニ短調 op. 65-6
J.S.バッハ：トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
ブクステフーデ：前奏曲ハ長調BuxWV137
コラール「いかに美しきかな、暁の明星は」BuxWV223
J.S.バッハ：パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
（アンコール）
J.S. バッハ：「クラヴィーア練習曲第3巻」より「天にまします我らの父よ」BWV683
小フーガト短調BWV578
午後の光がコンサートホールの窓から差し込む。
蜂蜜色に輝く空間は森の中のよう。
やがて天幕がスルスルと窓を隠し
薄明かりの静けさに。
さあ、音楽の時！
パイプオルガンが華やかに鳴り響く。
地響きのような重低音を身体で感じる時
この楽器こそナマで聴くべき、と強く思う。
（この写真はweb上からお借りしました）
それにしても、優人さんが作る音色は
何故こんなにステキなんだろう！
それぞれの作品にピッタリの音で奏でられると
とても説得力のある音楽になる。
そして、楽しくて勉強になるお話！
300年前の作曲家が、優人さんの友のように語られると
彼らの作品も生き生きと
ライブ感いっぱいに躍動する。
「世界一地味なツアーは『オルガンツアー』です。
何の名所もない村から村へとバスで移動しながら
パイプオルガンを聴くツアーです。」
この日は、まさにドイツ・オルガンツアーでしたね♫
でもね、
優人さんが弾くパイプオルガンを聴くツアーが
本当にあったらステキだろうなあ。。
と妄想中。
～オペラシティ コンサートホール
ホールを揺るがす大音量の迫力！
爽やかな風のような優しい歌
そして 残響。。
（プログラム）
J.S.バッハ：プレリュードとフーガ ト長調 BWV568
「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV645
スウェーリンク：天にまします我らの父よ
J.S.バッハ：「クラヴィーア練習曲集第3巻」より「天にまします我らの父よ」BWV682
メンデルスゾーン：オルガンソナタ第6番ニ短調 op. 65-6
J.S.バッハ：トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
ブクステフーデ：前奏曲ハ長調BuxWV137
コラール「いかに美しきかな、暁の明星は」BuxWV223
J.S.バッハ：パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
（アンコール）
J.S. バッハ：「クラヴィーア練習曲第3巻」より「天にまします我らの父よ」BWV683
小フーガト短調BWV578
午後の光がコンサートホールの窓から差し込む。
蜂蜜色に輝く空間は森の中のよう。
やがて天幕がスルスルと窓を隠し
薄明かりの静けさに。
さあ、音楽の時！
パイプオルガンが華やかに鳴り響く。
地響きのような重低音を身体で感じる時
この楽器こそナマで聴くべき、と強く思う。
（この写真はweb上からお借りしました）
それにしても、優人さんが作る音色は
何故こんなにステキなんだろう！
それぞれの作品にピッタリの音で奏でられると
とても説得力のある音楽になる。
そして、楽しくて勉強になるお話！
300年前の作曲家が、優人さんの友のように語られると
彼らの作品も生き生きと
ライブ感いっぱいに躍動する。
「世界一地味なツアーは『オルガンツアー』です。
何の名所もない村から村へとバスで移動しながら
パイプオルガンを聴くツアーです。」
この日は、まさにドイツ・オルガンツアーでしたね♫
でもね、
優人さんが弾くパイプオルガンを聴くツアーが
本当にあったらステキだろうなあ。。
と妄想中。
