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THE MET      [アートに逢いに]

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年
               ~国立新美術館



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会場に入った瞬間に目に飛び込んでくるフラ・アンジェリコ。
思わず足を止めて見入ってしまうが
まだまだ先がある!

織物のリアルな手触りまで感じるラ・トゥール!
カラヴァッジョの香り立つ少年たち!

どの絵画も雄弁に語りかけてくる。
本物に対峙する幸せ。。


去年は来日展がほとんど無かったので
こうして素晴らしい作品の前に立つと胸が高鳴る。


作品から、それを描いた画家の息づかいを感じる。
彼らが込めた熱い思いは
遙かな時を越えても霞むことはない。




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会場を出たところにデジタルの年表があり、撮影OK!
世界と絵画の歴史がテンポよくスマートに映し出される。
これで展覧会の復習ができる。

しかし、ニューヨークの本家は点数が多すぎるので、
今日は落ち着いて観られて良かったな。
(あちらが改修工事をしているので、貸し出して貰えたようだ。)







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これはフェルメールの「信仰の寓意」(ポストカード)
作品解説で、オランダが当時はプロテスタントが公認宗教だったので
カトリックの礼拝が禁じられていた事を初めて知った。
教会で礼拝が出来ないカトリック教徒は家の中の「隠れ教会」で礼拝を持った。
そして、フェルメールは結婚を機にカトリックに改宗していたという。


・・フェルメールが暮らした街・デルフトには
二つの教会がある。
新教会の高い塔の上から鳴り響く鐘。
旧教会の厳かなオルガンの音色を思い出す。
そして、そこに眠るフェルメール・・


謎の多い彼の人生が
少しだけ見えたような気がした。










































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