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華麗なる輝き    [コンサートの記憶]

モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会 第3回/2日目(全5回)
                 ~王子ホール



ピアノ:藤田真央 

(プログラム)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 
  第2番 ヘ長調 K280
  第6番 ニ長調 K284 「デュルニツ」
  第11番 イ長調 K33 「トルコ行進曲付き」
  第12番 ヘ長調 K332

(アンコール)
モーツァルト:ロンド ニ長調 K485
J.S.バッハ/ラフマニノフ:パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006より ガヴォット
チャイコフスキー :18の小品 ニ長調 Op.72より 瞑想曲







千変万化のタッチを駆使して奏でる音楽は
今ここで生まれたように新鮮!

深く考察された楽曲を身体に落とし込み
まさに天と繋がって
自由に のびやかに 躍動する!!


彼は天才

・・天使のふりをした・・






'22April真央1.jpeg




拍手の中、おずおずとステージに歩み出て
照れたような微笑み
お辞儀はぎこちない会釈で
本当にこの人は弾けるのかしら?
なんて思ってしまうけど
ストンと椅子に座ったとたん
もう弾き始めている!
生き生きとしたF-durの第一楽章。
軽やかな旅路のはじまり。。


どの楽曲も深く読み込まれ
丁寧に吟味されているのが良く解る。
それを表現できるのは、素晴らしい手があってこそ。
藤田さんの手はとても大きい。
そして指はものすごく強靱で、しかも素晴らしく柔軟。
それを駆使したタッチから生まれる音は
まろやかで、つややか。
あらゆる色彩と明度が生み出される。
そして、左右のペダルも駆使。
モダン・ピアノで演奏するモーツァルトの魅力が
最大に表現されている。

例えば、K.331の変奏曲。
繰り返しの2回目にとてもお洒落に装飾音を入れていたけど
それはモーツァルトの時代には普通に行われていたこと。

奇をてらった演奏とは程遠く
楽譜にかかれている事を忠実に弾いているだけなのに
何故、こんなに魅力的なのでしょう!

彼が思い描くストーリーを追って
その展開に一喜一憂することの幸せ。

まったく、藤田さんがピアノに対峙すると
天上の音楽が彼を通して奏でられているみたい。。





'22April真央2.jpg



藤田真央さんが演奏するモーツァルトを聴くチャンスが来たので
汗が飛んでくる席をゲットしましたよw(飛んできません!

おかげで、憑依したように集中して音楽に向き合っている時と
一歩ピアノから離れると、ふわああ~としているw
その不思議なギャップがよーく確認できました(え?
あと、ハナウタも!
ちょっとウナルような感じで、ハミングというより(汗
そんな真央ワールド、くせになりそうw


アンコール曲ではペダルをふんだんに使って演奏した
チャイコフスキーの深い響き!
藤田真央さんの魅力は計り知れませんね♡

























































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